産業社会学会主催「若者による若者論」をテーマとした講演会が開催されました!

Posted on 2013.12.16

11月21日(木)衣笠キャンパス以学館2号ホールにて
古市憲寿さんによる講演会が開催されました。古市
さんは、現在東京大学大学院総合文化研究科博士課
程に在籍しながら、有限会社ゼントにて執行役を務
めています。大学院で若者とモミュニティについて
の研究を進めるかたわら、有限会社ゼントではマー
ケティング、IT戦略立案等に係っておられます。
本企画にあたっては産業社会学部生のためになる企
画を提供したいという思いから、様々な広報活動を
行いました。

<古市 憲寿 氏>

今回の講演会は、古市さんに加え、古市さんと以前
から親交がある、産業社会学部非常勤講師の柴田悠
先生、産業社会学部生二人でのトークセッション形
式で行いました。
第一部では、あらかじめ学生から募った質問を、第
二部では実際に第一部を聞いたうえでその場で募っ
た質問を題材に話し合ってもらいました。
当日は、180人もの参加者が会場に集まり、「若者の
若者による若者のための若者論」をテーマに私たち
が抱いている、様々な若者論に関する疑問や質問な
どを掲げました。
第一部では、若者論についての質問の一つである
「今の若者の強みは?」という問いに、「同じ若者
でも個人個人異なる様々な生活をしている中で、共
通の強みを見つけるのは難しい。しかし先行世代か
ら受け継いだことは多いと言える。就職難や年金が
あまりもらえない、世代間格差などと言われている
が、今の若者は比較的裕福な家庭で育った者が多い。
親のスネがかじれるというのはひとつの強みとも言
える。豊かさゆえの優しさが今の若者にはあるから
である。その結果、個人や社会に貢献したいという
若者が増えた。」という古市さんらしいお答えをい
ただくことができました。

第二部では、「草食系が増える要因・背景は?」
「古市さんが研究を進める上で心がけていることは
?」など、多くのユニークな質問が出されました。
時間も限られており、あまりひとつの質問に深い回
答をいただくことは出来ませんでしたが、テンポよ
く進行させたことにより、一つでも多くの質問に答
えていただくことができました。

柴田先生と私たち学生、そして自らも若き社会学者
の古市さんによるトークセッションで、著書では語
り尽くせなかった、ホットでタイムリーな話題につ
いても話し合い、盛り上がることができました。

私は、今回の講演会を通して、スケジュールを調整
しながら人を動かすことの難しさを学びました。特
に今回は講演者が決まるのが遅かったことや、古市
さんとの意思疎通の違いから当日間近になって、ト
ークセッション形式に変更したことなど、万全の状
態で当日を迎えることができませんでした。そのよ
うな中でも、無事講演会を終えることができたのは
メンバーの支えや協力があったからだと思っていま
す。そして柴田先生には突如トークセッションをお
願いしたにも関わらず、快く引き受けて下さり、本
当に感謝の気持ちでいっぱいです。構成についても
多くのアドバイスやアイディアを下さり、決してわ
たしたちだけでは作り上げることはできませんでし
た。
古市さん、柴田先生、参加者の皆さん、講演会・学
会のメンバー、関わってくれた全ての人への感謝の
気持ちとともに、今後さらに良い企画にするために
頑張っていきたいと思います。

最後に、次回講演会で希望する講師としてアーティ
スト、小説家、起業家などが出ていますが、社会学
者や現代社会に関する研究者といった要望もいつも
以上に多く、今回の企画が契機となったのかもしれ
ません。今後もこういった身近な企画が産社や大学
での学びの入り口になればと思っています。


文責:人間福祉専攻 今津杏奈

子ども社会専攻企画「子どもの広場2013」が実施されました!

Posted on 2013.12.13

11月23日(祝・土)、以学館を中心に、子ども社会専攻企画
「子どもの広場2013」が行われました。この企画は、広く地
域・一般の子どもや親子向けに開かれたもので、子ども社会
専攻の学生と様々な体験をして楽しんでもらおうというもの
です。当日は、京都や滋賀からの大人76名、子ども82名(計
158人)の参加者を、100名以上の学生・教員スタッフが迎え
ました。

第1部は、参加者が自由にブースをまわって楽しむ企画です。
子ども社会専攻の学生たちが、コマ遊び、スライム作り、
グラスサンドアート、スーパーボールすくいなど、8ブース
を展開しました。子どもたちには、思い思いの場所で、普段
はできない体験を大学生と交流しながら楽しんでもらいまし
た。時折風が冷たく感じられる陽気でしたが、寒さに負けず、
屋外のブースも多くの子どもたちで賑わいました。複数のブ
ースをまわるとプレゼントがもらえるスタンプラリーも実施
し、会場は子どもたちの笑顔と笑い声に包まれました。

第2部は、参加者が学生と一緒に1つの活動を体験・練習し、
発表する企画です。子ども社会専攻の学生を中心に、サーク
ルの協力も得て用意した5つの活動(“歌”、“ダンス”、
“書道”、“ボディーパーカッション”、“ピタゴラスイッ
チ”)から、子どもたちにはそれぞれ1つを選んでもらい、
各場所に分かれて体験・練習をしてもらいました。その後は、
ホールに集合して、練習の成果をステージ上で披露し合う発
表会を行いました。どの活動も、学校での活動とは一味違う
ものでしたが、約1時間の練習後の発表は、短い時間で練習
したとは思えない完成度でした。子どもたちが各活動に分か
れて練習する姿、ステージ上で発表する姿、発表に拍手を送
る姿、全て真剣に楽しんでいる様子がうかがえ、あたたかい
雰囲気に溢れていました。

今年度は「学生主体」を1つの目標に掲げました。そこで、
外部ゲストによる公演を依頼せずに、全て学生による企画を
実施しました。特に、第2部は、昨年度までとは異なる企画
内容でしたが、子どもたちと多くの交流を持てたことで得ら
れたもの、学べたことが多くありました。今後の学びに活か
される貴重な経験ができた専攻企画となりました。

文責:子ども社会専攻 岡本尚子 准教授

第3回 スポーツ社会専攻ゼミ 合同研究発表会

Posted on 2013.12.10

例年なら秋を実感し始める11月初旬ですが、まだ秋らし
からぬ陽気の11月2日(土)、スポーツ社会専攻のゼミ
に所属する3、4回生が中心となり、第3回スポーツ社会
専攻ゼミ合同研究発表会が開催されました。

3年前より始まった本企画は、企画・運営を各ゼミの
代表者で構成されるスポーツ社会専攻ゼミ長たちが担当
しており、①各ゼミの活動、海外研修プログラムの活動
報告・情報共有を行いスポーツ社会専攻の学びの深化を
図ること、②ゼミ間の垣根を越えた発表会での討論を通
じて、各ゼミ間のつながりをつくることを大きな目的と
しています。
朝10:00から行われた発表会は、専攻長の市井吉興准教授
の開会の挨拶から始まり、全体では16組の発表がなされ
ました。その内容は、「ビアポン(Beer Pong)」はスポー
ツなのか否かという、スポーツの本質に迫る考察から、
スポーツファン研究、スポーツにおける「場」とソーシャ
ルキャピタルの関係を考察するもの、大学生のJリーグ観
戦における経験価値への考察、ラジオ体操から見る地域
コミュニティとスポーツの関係を考察するもの、アルゼン
チンサッカー界のサポーター研究、「褒める」という行為
と運動有能感の関係に関する研究、心理的ストレスと若者
の摂食行動の関連性に関する研究など、大変興味深い発表
がいくつもありました。

また、今回の発表会ではスポーツ社会専攻が国際化の一環
として中心的に取り組んでいるアメリカと韓国の海外研修
プログラムの活動報告もなされ、プログラムに参加した学
生から活動内容の還元が行われました。さらに、研究発表
会でも取り上げられたビアポンを体験するブースが開設さ
れ、多くの学生がビアポンを楽しみ、スポーツを検討する
新たな視座に触れることが出来ました。

発表会の最後には、市井吉興准教授、漆原良准教授、中西
純司教授から総評が述べられ、スポーツを通じて社会を読
み解くことの奥深さ、豊かな研究のために研究に即した方
法論を獲得、確立することの重要性を実感することができ
ました。


文責:スポーツ社会専攻 市井吉興 准教授

産業社会学会アドバンストセミナーが開催されました!

Posted on 2013.12.05

11月8日(金)、以学館ピロティにて産業社会学会
アドバンストセミナーが実施されました。

今回は、産業社会学部 市井吉興准教授がゼミ生と
ともに※「ビアポン」について実演を交えながら分
析・解説を行いました。

<市井吉興 准教授 >

市井ゼミでは、「新たなスポーツを作り出せるのか?」
というテーマを掲げています。市井准教授はセミナーに
おいて、新たなスポーツを作るうえで必要な視点を述べ
られました。その視点とは、カイヨワが「遊びの分類」
で示した「パイディア(気晴らし、一時的な遊び)」か
らルール、用具、組織の形成を経て到達した「ルドゥス
(ルールに基づいた「遊び」、たとえば、スポーツ)」、
すなわち、パイディアからルドゥスへの変化です。こう
いった視点やスポーツの本質を体現し、確認することが
出来る「教材」がビアポンであり、そこから新たなスポ
ーツ作成のヒントがあることを学びました。

また、セミナーの最後には参加した学生や職員も実際に
ビアポンを体験し、終始楽しい雰囲気でセミナーは終了
しました。



※ビアポンとは、Beer Pongと表記します。Beer、つまり
アルコール飲料のビールとPong、つまり、ピンポン(卓
球)とが合体しています。その誕生は、アメリカのダー
トマス大学の学生たちの「飲酒文化=飲み会」をきっか
けにしているという説が有力です。今やWorld Series of
 Beer Pong(WSOBP)が2006年よりラスベガスにて開催
され、2010年にはビアポンの普及と発展を目指して日本
ビアポン協会が発足しています。

★ビアポンの競技方法★
二人一組のチーム同士の対戦。互いに紙コップかプラス
チック・コップを10個用意し、それを細長いテーブルの
両端に、ボーリングのピンのように三角形に並べる。
そして互いに、そのコップを狙ってピンポン玉を投げ合う。
コップには半分くらいビールを入れ、相手チームの選手が
ピンポン玉をコップに投げ入れ、そこに入れられたらビー
ルを飲まされる。相手よりも早く全てのカップにピンポン
玉を投げ入れ、ビールを飲ませたほうが勝ち。


次回のアドバンストセミナーは、12月6日(金)に実施
されます。みなさま、ふるってご参加ください。

子ども社会専攻 第5回京北子どもプロジェクト~納豆をつくってみよう~

Posted on 2013.12.01

11月24日(日)、第5回京北子どもプロジェクト~納豆を
つくってみよう~が行われました。右京区京北地区は納
豆のふるさとと言われており、冬に入ると「藁つと納豆」
が各家庭でつくられてきました。
京北子どもプロジェクトは、小学校教員志望の学生達が、
子どもと一緒に「藁つと納豆」をつくることによって、
子どもとのコミュニケーションの力を身に付けることや、
伝統的な日本の食や農的な暮らしに触れることによって、
食育について立体的に学ぶことを目標としています。
本年度も京都市教育委員会発行の『GOGO土曜塾』で
参加者を募集したところ、14名の子どもを含む31名の応
募がありました。

「納豆博士になれるかな?」

まずは子どもたちに、納豆について興味をもたせるために、
「納豆博士になろう」ということで、クイズを行いました。
学生から出された「納豆は何からできているの?」「納豆
を食べると頭が良くなる?」「納豆をねばねばにするには
何を混ぜたらいいの?」などのクイズに子どもたちは元気
に取り組みました。

「うまく出来るかな?」

クイズが終われば、いよいよ作業開始。まずは「藁つと」
をつくります。子どもたちの多くは藁を初めて見たり、手
にしたようで、興味津々の様子。学生達や保護者の方と一
緒にあれこれ試行錯誤しながら、全員がマイ「藁つと」を
つくりました。出来た「藁つと」に、大豆の煮豆を詰めて、
5日間くらい納豆の寝床に寝かせると、「藁つと納豆」の
出来上がりです。今年も、子どもたちは煮豆が納豆になる
不思議さや、「藁つと納豆」の濃厚な香りや味わいに驚く
ことでしょう。

最後に、参加者から後日送られて来た御礼のメールを紹介
します。

「先日は大変お世話になりありがとうございました。とて
も良い経験ができました。自然が大好きな娘(3歳)はとて
も楽しかったようで、また作りたい!と話していました。
娘は豆類が大好きです。納豆はにおいがあまり好きではない
ようですが、これを機会に食べてくれたら・・・と思って
います。先日頂いた大豆は、娘が大好きな煮豆(鶏のひき肉、
人参、高野豆腐etc・・・)にしていただきました。また、
来週の「納豆出来たぞ!パーティー」もお世話になりますが
どうぞよろしくお願いいたします。」


文責:子ども社会専攻 中西仁 准教授

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