2013年度 短期留学プログラム成果報告会が開催されました!

Posted on 2013.11.12

産業社会学部では、昨年に引き続き、スポーツを中心とした海外短期
研修プログラムが実施されました。8月に2週間程度で実施する本研修
プログラムは、サンディエゴ州立大学での講義とアリゾナ州フェニッ
クス近郊でのフィールドトリップを通じて、スポーツとエコツーリズム、
スポーツと都市開発、地域社会におけるスポーツ産業の役割等、
全専攻に関わる内容を学術的かつ体験的に学びます。10月19日(土)
に、その成果報告会として、参加者が7つの班に分かれて、それぞれ
のテーマに基づく学習成果について報告を行いました。

現地滞在期間はわずか2週間のプログラムではありますが、その中身
の濃さを表すかのように、出発前とは顔つきが変わります。勉強への
姿勢がよりいっそう積極的になり、帰国後も、現地で確認できなかっ
たことを現地関係者にメールで問い合わせたり、日米比較を行うため
に日本のスポーツチーム関係者にインタビューを行うなど、自ら行動
し、多くの学びを深めてきました。このように、学生たちが事後学習
にしっかりと取り組んだ成果として、自身の発表だけでなく、他者の
発表にも貪欲に追求する姿勢につながったようで、報告会は、4時間
の予定で開催されましたが、1つの発表が終わる毎に参加学生同士で
数多くの質問やするどいコメントが出され、制限時間内に討論が終わ
らず、30分以上も終了時間が延びてしまうほどでした。

また、報告会には、1回生も見学に訪れ、先輩たちの発表を興味深そ
うに聴く姿が見られました。ぜひ来年度も多くの学生が参加し、先輩
たちを超える勢いで成長を遂げていってもらいたいものです。

発表タイトル
・スタジアム建設の日米比較
・日本プロ野球を面白くする
・MLSから見るJリーグの改善点
・NPOによる慈善活動-日米比較から見る、日本のNPO、ボランティア
  活動のこれから-
・地域コミュニティの形成におけるスポーツの可能性
・スポーツツーリズムの日米比較
・カレッジスポーツからみる現代アメリカの社会問題

文責:漆原良 准教授

2013年度 International Media Studies Camp報告~vol.1~

Posted on 2013.11.07

3年目を迎える、International Media Studies Camp(通称Media Camp)
は、今年から滞在日数が増え、8泊9日のより充実したプログラムとして
実施されました。今回は、参加した学生の声を中心に、Media Campと
英語の学びについて報告します。
Media Campは、産業社会学部メディア社会専攻教員が専門の枠を超えて
開講している、「企画研究」授業です。日韓のメディア比較を中心に、
韓国西江(ソガン)大学での英語レクチャー受講及び受講生の英語プレ
ゼンテーションを含んだ、非常に濃い内容の授業です。英語のレクチャ
ーは韓国のメディア(新聞、放送、広告、ニューメディア)について行われ、
日本との比較した際の違いや韓国社会における現状などを深く知ること
ができます。
こうやって読んでいると、ハイレベルな英語能力が必要な授業と思われ
るかも知れません。もちろん、英語の力が高ければ、より深く理解が
できることは間違いありません。しかし、Media Campは英語を学ぶ授業
ではなく、韓国の大学で共通語としての英語授業体験を通じて、日本、
韓国という異なる国のメディア事情、文化を直接理解する授業です。
英語に苦手意識がある学生も、Media Campに参加したことで英語を学ぶ
大きなきっかけを得ることができます。



では、実際に参加した学生の感想を紹介しましょう。メディア社会専攻
3回生の合田芽衣さんです。
「2013年9月9日から17日に訪れた韓国メディアキャンプにおいて、私は
コミュニケーションの重要性について学ぶことができたように思います。
最初、韓国において英語を使わなければならないことにとても不安を抱
いていました。しかし、現地に行って英語で講義を聴き、英語で学生と
会話をすることで、不安は解消されました。なぜなら、使う言葉がすべ
てではないと思ったからです。英語が喋れなくても、たとえば仕草や表
情で伝えることができるし、きれいな文章が作れなくても、単語だけで
も伝えることができると感じました。なにより大切なことは、話したい、
伝えたいという思いなのではないかと思います。日本以外の場所で1週
間以上生活をしたことがなかったため、今回の合宿はとても刺激的な
ものとなりました。しかし、コミュニケーションは言葉が通じなくても
とれることは実感できましたが、講義となるとやはり苦しいものもあり
ました。そこで、まだまだ自分の英語力は低いということが反省点とし
て挙げられるように思います。」
いかがでしたか?参加学生の感想からは、英語で授業を受けることの
難しさではなく、そのことをきっかけとした新しい学びへの関心と意欲の
扉が開かれたことが分かります。
次回は、現代社会専攻3回生の高橋あかりさんの感想をご紹介します。
次回も、お楽しみに。

文責:坂田謙司 教授

子ども社会専攻企画「子どもの広場2013 みんなのワクワクひみつきち」および、「子ども社会専攻卒業生が集うサロン『Salon de るんるん』」を開催します!

Posted on 2013.11.05

11月23日(土)に子ども社会専攻企画「子どもの広場2013 みんな
のワクワクひみつきち」を開催します。「子どもの広場」は本専攻が
取り組んでいる大学と地域、学生と子どもたちを結ぶための文化企
画で、学生が主体となってすすめています。
第1部では、絵本の読み聞かせ、工作、理科実験などの活動を通じて、
子どもたちが言葉や科学などを体験的に学んでもらう企画を、第2部
ではピタゴラスイッチ、歌、ダンス、書道など、より子どもたちが主体
性の高い活動を行い、その活動成果を発表してもらうことによって、
自分たちが主役になり、伝える楽しさを学んでもらう企画を用意して
います。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。

日時:11月23日(土)12:00-16:30
場所:衣笠キャンパス 以学館
申込方法:kodomo@st.ritsumei.ac.jpまで必要事項をお送りください。
    件名)「子どもの広場2013参加申込」
    本文)連絡代表者様(保護者)氏名、参加人数(大人○名、
            子ども○名)、連絡先
申込〆切:11月22日(金)

 

また、産業社会学部子ども社会専攻卒業生を対象とした「Salon de
るんるん」を同時開催します。子ども社会専攻の在学生や教職員と
交流しながら、思い出や近況等を語り合う場にしていただけたら幸い
です。
 
日時:11月23日(土)12:00-15:00
場所:衣笠キャンパス 以学館
申込方法:kodomo@st.ritsumei.ac.jpまで必要事項をお送りください。
    件名)Salon de るんるん参加希望
    本文)氏名、卒業年、連絡先
申込〆切:11月17日(日)  
※飛び込み参加も可

【下記サイトで随時情報更新中!!】
https://www.facebook.com/rits.kodomonohiroba?ref=br_rs

2013年度 短期留学プログラムが開講されました!~Vol.3~

Posted on 2013.11.01

産業社会学部では、昨年に引き続き、スポーツを中心とした海外
短期研修プログラムが実施されました。8月に2週間程度で実施す
る本研修プログラムは、サンディエゴ州立大学での講義とアリゾ
ナ州フェニックス近郊でのフィールドトリップを通じて、スポー
ツとエコツーリズム、スポーツと都市開発、地域社会におけるス
ポーツ産業の役割等、全専攻に関わる内容を学術的かつ体験的に
学びます。前回に続き、本研修プログラムに参加した産社生を紹
介します。最終回は現代社会専攻2回生の橋本佳那惠さんです。

<現代社会専攻 2回生 橋本佳那惠さん>

Q.普段産業社会学部の中でどのようなことに関心を持ち、学び
を進めていますか?

A.私は、現在社会調査士課程を履修しており、その中で、NPOを
テーマに取り上げ学びを進めています。例えば、NPOとそこで働く
人々のキャリア形成(なぜこの仕事を選んだのか、今後のステップ
アップ等)に焦点をあて、インタビュー調査などを実施しています。

Q.本研修プログラムに参加しようと思ったきっかけはなんですか?
A.私は、「海外」と「スポーツ」に元々興味がありました。本研修
プログラムは、海外でスポーツを通した社会学が学べると聞き、
興味を持ちました。また、学生のうちにしか経験できないプログラム
だと感じたので、参加を決めました。

Q.研修プログラムへの参加を通して身についたこと、勉強になったと
思うことは何ですか?

A.現地の大学で講義を受けた際、自ら積極的に質問すること、主体
的に動くことを非常に求められました。また、「なぜこのような質問を
するのか・・」その理由を明確にしなくてはなりません。最初は戸惑い
もありましたが、きちんと物事を考えてから発言する習慣が身につい
たと思います。

Q.日本とアメリカとの違いで特に印象に残っていることはありますか?
A.アメリカでは、スポーツイベント等を開催する際でも大きな企業が
スポンサーとしてバックについているので、大々的にイベントを行う
ことができます。ここは日本とは大きく違うところで、日本はそこまで
人を雇ってスポンサーをつけることができないのが現状です。
プロスポーツのチームがNPOなどに支援をして、地域貢献活動に力
を入れていることは、アメリカスポーツの特徴だと感じました。


※今回のプログラムでは、プロバスケットボールチームと連携して活動
している、貧しい人達への食糧提供を行うNPO「United Food Bank」を
訪問し、実際にボランティア活動を手伝うとともにNPOスタッフやチー
ム関係者からお話を聞きました。


※7万人を超える観客を集めるイベントで、地区の当該年の有力校同士が
対戦するカレッジフットボールの試合であるBowl Championship Series
の1つであるFiesta Bowlを運営するNPOにも訪問し、その運営方法や地
域貢献の仕組みなどを学びました。

Q.本研修プログラムでの経験を、今後の産業社会学部での学びや将来
の進路にどう活かしていきたいですか?

A.今まさに3回生から始まるゼミ選択をしているのですが、今回の経
験を活かし、「スポーツとメディア」に関連したゼミに入ろうかと思っ
ています。今後ゼミなどでもグループで活動するという機会が多くなる
と思いますが、自ら積極的に行動し、周りとの連携を大切にしていきた
いです。

Q.来年、本研修プログラムへの参加を考えている方へ一言お願いします!
A.事前に、スポーツに関する知識や語学力はある程度つけておくべき
だと思います。また、本研修プログラムはスポーツ社会専攻のみならず
他専攻からも多数参加者がいるので、色々な視点から学べるところに私
は魅力を感じました。様々な意見を吸収することができ、視野が広くな
りました。もうすぐ行われる成果発表会(10月19日実施済み)の準備に
向けて、帰国後も参加した学生同士力を合わせて頑張っています。

2013年度後期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅱ」第4回講義

Posted on 2013.10.28

今年で開設10年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル
/コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモータ
ーズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、公益社団法人日本芸能
実演家団体協議会・実演家著作隣接権センターの3団体の寄附により
運営が成り立つ講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーディネー
トによって、コンテンツ産業界の最前線で活躍されている諸氏をゲスト
講師として招聘するリレー形式の授業です。この科目では、デジタル化
とインターネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角的に現状分析・
認識し、次世代の方向性を研究することを課題としており、コンテンツ
ビジネスやエンタテインメントビジネスに関心を持つ定員400名の学生が
受講しています。

10月18日(金)に行われた第4回講義では、株式会社ニワンゴの代表
取締役社長として、動画サイト「ニコニコ動画」の運営を手掛ける
杉本誠司氏をお招きし、「niconicoサービス志向(ネット時代のメディア
変革)」をテーマに講義が行われました。

<杉本誠司氏 株式会社ニワンゴ 代表取締役社長>

講義ではまず、ニコニコ動画について、「動画という共通の話題を
通じネット上で多くの人と繋がり、出会いの機会を体感する場」で
あること、コンテンツをユーザー自らが生み出す「コンテンツ・エコ
サイクル」が原動力となっていることをお話いただき、そのコンテ
ンツ・エコサイクルを支えるプラットフォーム構造についても分かり
やすく解説いただきました。ユーザーの活動を活性化させる環境
を整えることが運営側の大切な作業であり、そのために権利許諾
に関する施策やクリエイターを後押しする創作支援施策等様々な
取組みを行っていることも紹介いただきました。SNSの流行の根底
には「自己認識欲」が存在すること、そしてそれが新たなメディア
構造を生み出していることを学生は実感しました。


続いて、ニコニコ動画から生まれたクリエイティブがもたらす社会
的影響とそれに伴う権利問題について解説いただき、ユーザー、
事業者、権利者による著作物に対する相互理解環境が促進されて
いる現状をお話いただきました。日本の強みであるクリエイティビティ
を守り、海外で活躍する人材を育成するためにも二次創作物等に対
する相互理解を深め、新たなルール作りを行うことが重要なポイント
となってきていることを学生は学びました。企業主導から消費者主導
という経済原理の変化に伴うメディア変革の実態を示すとともに、著
作権のあり方について必要な知識と考え方を示す講義となりました。

このページの上部へ