2013年度 第6回野外実習キャンプが実施されました!(子ども社会専攻)

Posted on 2013.09.17

8月29日、30日に滋賀県希望が丘文化公園にて、小学校教員養成
課程履修者を対象とした野外実習キャンプを開催し、53名の学生
が参加しました。

今年度の野外実習キャンプのテーマは「成長」。このキャンプを通し
てすべての参加者が何らかの「成長」をすることを願ってこのテーマ
に決定しました。

実行委員は、5月に発足以降、当日に向けての計画や準備を進め
てきました。学生達は、組織の中で自分自身が主体的に企画運営
を行う事で貴重な経験を積むことができました。

【1日目】当日は、天候にも恵まれ大変有意義な活動をする事が出
来ました。昨年度に引き続き、今年度も火おこし体験やテント設営
体験を行いました。火おこし器による火おこしやテント設営は予想
以上に難しそうで苦労している様子でしたが、各班で協力しながら、
成功した時には時折大きな歓声が上がり、手をとって喜ぶ姿が見
られ、大変貴重な体験をする事が出来ました。
その後、活動班ごとに分かれ飯盒炊飯、キャンプファイヤーがあり
ました。


<火おこし>


<キャンプファイヤー>

【二日目】参加者の仲が深まったところで、朝食後に、4回生が
「教育実習」「教員採用試験」「4年間の大学生活を振り返って」
という3つのテーマについて語ってくれました。昨年度から始まっ
た試みですが、今年度においても下回生にとって、自分自身の
進路や大学生活について深く考える大変貴重な機会となりました。


<4回生のお話>

今回で6回目を迎えた「野外実習キャンプ」ですが、今年度も数多
くの参加者を集め、開催する事ができました。
小学校教員を目指す学生同士の絆を深めると同時に、「知識」や
「技術」を身に付ける等それぞれ『成長』する事が出来た「子ども
社会専攻」ならではの素晴らしいキャンプとなりました。


<全体集合写真>

産業社会学会 アドバンストセミナーが開催されました!

Posted on 2013.09.11

7月12日(金)以学館地下多目的ホールにて産業社会学会アド
バンストセミナーが開催されました。

産業社会学会アドバンストセミナーとは、産業社会学会(※)
が始めた産社の新しい取り組みです。産社の持つ「学際的学
術性」をさまざまな角度から学会員のみなさんにご紹介しま
す。

(※)産業社会学会とは、産業社会学部や社会学研究科に所属
する学生・院生・教員から成り立ち、それらの研究活動の向上
を目標とした学術研究推進団体です。

第6回目となる今回は、社会学研究科博士後期課程の竹内麻貴
さんが、「計量分析を使って研究するって?」をテーマに発表を
行いました。


<社会学研究科博士後期課程 竹内麻貴さん>

竹内さんは、社会調査データを用いた計量分析について、自身
が取り組んでいる研究を紹介しながら、研究のプロセスや社会
調査データの利用方法についてお話してくださいました。

まず初めに、量的データを使って知りたいことを分析・実証す
る計量分析について説明がなされました。計量分析には、対象
についての偏りのないデータに基づいた公正な姿を描き出すこ
とができること、間違った因果関係の把握をするリスクを回避
できることなど、さまざまなメリットがあります。

次に、竹内さんが現在研究を進めている「夫婦間の家事分担研
究」に関する事例についても触れられました。本研究は、「夫の
家事参加によって妻の負担を減らすことができるのか」という点
に着目し、夫婦の働き方と夫の家事参加を分析したものです。
今後は、「どうすれば夫の家事参加が増えるか」や「どうすれば
夫婦の分担が平等になるか」ではなく、「どうすれば妻の家事が
減らせるか」という視点が必要である、と家事研究に対する持
論を述べました。

また、計量分析を使って研究するには、文系的なセンスや想像
力が必要不可欠で、研究の位置づけをはっきりとし、理論的な
背景を持たせることが重要であると発表を締めくくりました。



次回の産業社会学会アドバンストセミナーは後期(10月)開催
予定です。
参加した方には、おにぎりとお茶をプレゼント!みなさま、
ふるってご参加ください。

京都の伝統行事「地蔵盆」を盛り上げました!~子ども社会専攻「地蔵盆プロジェクト2013」~

Posted on 2013.08.30

8月20日前後、京都では町内ごとに「地蔵盆」という伝統
行事が行われます。

京都のどこにでも見かける「お地蔵さん」は子どもをまもる
仏様。地蔵盆はそのお地蔵さんをきれいにお化粧して祀り、
町内の子どもの健やかな成長を祈って行われます。もともと
宗教的な行事ですが、内容は、おやつ、ゲーム、福引きなど
のお楽しみが盛りだくさんです。   

長く続いてきたこの行事も、少子化、子どもの興味関心の多
様化、地域行事への参加意識の低下などで、いま存続が危
ぶまれています。一昨年、北区のとある町内会から、地蔵盆
を活性化するために大学生のパワーを借りることは出来ない
か、という相談を受け、発足したのが、子ども社会専攻「地蔵
盆プロジェクト」。今年は三回目となります。

毎年、事前にどのようなプログラムで進めるかじっくり相談、
準備し、地蔵盆に参加します。今年は「宝探し」と「新聞紙
大陸じゃんけんぽん!」(学生とじゃんけん。負けた人は自
分の下に置いてある新聞を半分に折り、また同じ場所におい
てその上に乗る)を行いました。一見簡単なゲームですが、
発達段階の異なる幼児や低学年の子どもが楽しく遊べるよう
に知恵を絞って準備しました。小学校教員となるための学び
を重ねてきた学生が中心なので、ゲームはとても盛り上がり
ました。ゲームが終われば、のんびり自由にお遊びタイム。
子どもは大学生くらいの「お兄さん」「お姉さん」たちと接する
機会があまりないので、ゲームと同じくらいこの時間が好き
なようです。

子ども社会専攻は「子どもと社会」「子どもの社会」を学ぶ
専攻です。地蔵盆は京都の伝統行事を肌で感じる貴重な
機会であるだけでなく、「子どもと地域の関わり」「学校とは
違う異年齢の子ども集団の活動」などを学ぶ絶好の機会
となっています。

文責:子ども社会専攻 中西仁 准教授


<2013年度前期>スポーツ社会専攻の取り組みを紹介します~第3弾~

Posted on 2013.08.08

4月の入学以来、スポーツ社会専攻の1回生は、様々な学びを経験
してきました。そのなかから、スポーツ社会専攻が主催した専攻企
画(第1弾~第3弾)を紹介いたします。
第3弾は「カシム・ザ・ドリーム:チャンピオンになった少年兵」鑑賞会
についてです。
スポーツ社会専攻の基礎演習4クラスは、6月20日(木)サブゼミの
時間を活用し、昨年に引き続き、「ドキュメンタリー観賞会」を以学
館1号ホールで実施しました。

今回、観賞会で取り上げられたドキュメンタリー映画は「カシム・ザ・
ドリーム:チャンピオンになった少年兵」(日本未公開作品)という
作品です。
観賞に先立ち、市井准教授よりドキュメンタリーの概説があり、本
作品を通じて「現代のスポーツが抱えている問題を発見してほしい」
との提起がなされました。本作品の概略を示すと、6歳で誘拐され
ウガンダの国民抵抗軍の少年兵にさせられ、殺人や拷問に関与
したカシムは、青年期にボクシングを学び、軍を脱走し、渡米します。
その後、カシムは、アメリカでプロボクサーとしてデビューを果たし、
世界チャンピオンになります。祖国ウガンダやアフリカを想い、戦っ
てはいても、「脱走兵」であるカシムは、ウガンダとアメリカにとって
政治的な存在であり、彼のウガンダへの帰国には政治的な困難が
立ちはだかります。しかし、その困難を解消し、帰国を果たしたカシ
ムでしたが、それは「故郷に錦を飾る」というものではありません。
生家に戻り、カシムを誘拐した国民抵抗軍に殺された父の墓前で
泣き崩れるシーンは、本作品のハイライトであり、人々にスポーツと
政治との非情な関係を強く印象づけるのではないでしょうか。まさに、
学生たちの日常生活からは想像も出来ない、非常にインパクトのあ
る約90分のドキュメンタリーでしたが、真剣に観賞していました。
ドキュメンタリー観賞会を終えてスポーツ社会専攻1回生の大坪明日
香さんは、「スポーツは平和がなければ出来ないものだと思った。
スポーツを楽しむためにはある程度の条件が必要である。主人公で
あるカシムは、ボクシングによって人生を変えることが出来たが、現
在でも戦争や内戦が起きている地域や貧困地域では、スポーツに
出会うチャンスもない子供たちがたくさんいる。先進国の子どもたち
は、小さい頃からクラブに通うことも、テレビやスタジアムで観戦する
ことが出来、スポーツが生活の一部になっているのに対して、発展
途上国の子どもたちは、経済的にも、生活面においてもまるで違う。
この格差が問題である」と感想を語ったように、今回の観賞会は今後
の学習の面においても学生たちに大きな影響を与えたと言えます。

スポーツ社会専攻では後期にも、昨年に引き続きスポーツを軸に
据えたキャリア形成に関する講演会などの開催を企画していきま
す。

文責:スポーツ社会専攻 市井吉興 准教授

2013年度 西園寺育英奨学金授与式

Posted on 2013.08.05

立命館大学では2000年度から学生が主体的に学び、成長する
ことを目的に、正課における成績優秀者に奨学金を支給する
「西園寺育英奨学金」制度を設けています。
産業社会学部からは今年54名が2013年度の奨学生として選ば
れ、7月10日に開催された西園寺育英奨学金給付証書授与式
に出席しました。
以学館1号ホールで行われた全体式では、見上副総長からの
祝辞の後、産業社会学部を代表して人間福祉専攻4回生の
最相寛一さんが証書を受け取り、代表謝辞を行いました。

最相さんからは、小さい頃から疑問に感じていた格差や貧困の
問題を、福祉国家という視点から研究を進めていること、また論
文執筆をしていくプロセス自体に楽しみや喜びを感じるとともに、
社会問題の克服に貢献することができる研究を成し遂げるため
これからも学問に精進していきたい、という決意が語られました。

全体式終了後には、産業社会学部での証書授与式が行われま
した。今回は初の試みとして、奨学生同士の経験交流を目的に、
代表学生3名×学部教員の対談を行いました。

ここでは、以下3名の学生がそれぞれ正課・課外活動から得た
学びについて話してくれました。

【2回生現代社会専攻】鈴木裕貴さん:被爆国日本と原子力技術
について社会学、平和学の視点から考える
【3回生スポーツ社会専攻】河合洋介さん:ヴィッセル神戸スポー
ツビジネスカレッジでの活動、出会いから得た学び
【4回生人間福祉専攻】藁科奈津実さん:自主ゼミ「てくてく太秦」
まちづくり活動、地域の方との出会いから得た学び

学びや活動の動機、「昔から問題関心があった」「授業で聞いた
先生の言葉がなんとなく印象に残っていた」「京都の大学でしか
できないことをやってみたかった」など様々ですが、自身が「気に
なっていること」を深めたいという思いから、積極的に授業や人
との出会いを見つけ、学びを得ている様子が伝わってきました。
それぞれが問題関心を深め、またお互いの経験を交流すること
で刺激し合い、産業社会学部ならではの幅広い学びをこれから
もぜひ展開してください。
最後に記念撮影をおこない、和やかな雰囲気の中、本年度の授
与式は終了しました。

<2回生集合写真>


<3回生集合写真>


<4回生 集合写真>

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