<2013年度前期>スポーツ社会専攻の取り組みを紹介します~第2弾~

Posted on 2013.08.01

4月の入学以来、スポーツ社会専攻の1回生は、様々な学び
を経験してきました。そのなかから、スポーツ社会専攻が主
催した専攻企画(第1弾~第3弾)を紹介いたします。
第2弾は、「立命館大学国際平和ミュージアム」についてです。

スポーツ社会専攻の基礎演習4クラスは、5月9日(木)のサブ
ゼミの時間を活用し、昨年に引き続き「立命館大学国際平和
ミュージアム」(以下平和ミュージアム)の共同見学会を実施
しました。今回見学を行った平和ミュージアムは、平和創造の
面において大学が果たすべき社会的責任を自覚し、平和創
造の主体者をはぐくむために設立された世界で唯一の「大学
立の平和博物館」です。



平和ミュージアム内には、戦時中の人々の生活や、世界中
で今なお続く紛争等の戦地の様子を伝える品々が展示され
ており、見学に参加した学生からは、普段なかなか知ること
のできない日本が参加した戦争の歴史、実情、背景を学び、
今後の「平和な世界」を実現するために私達に何ができる
のかを改めて考えさせられる機会となったという声が寄せら
れました。
見学の前には、クラスごと先生から「スポーツと戦争」をテー
マに講義がなされ、スポーツは戦争から多大な影響を受け
て発展してきたという歴史的背景や、戦時中は、国民意識
の統制、健全な身体の生成、国威発揚にスポーツが利用
され、戦争という非常事態において多様な変容を遂げてきた
ことなど、学生たちは戦争とスポーツとの関係性についての
知識を深めることもできました。

※サブゼミ:学生が主体的に活動する場として「基礎演習」
の後に「学び」と「自治」のために設けている時間。
基礎演習の授業に必要な報告準備などのグループの自主
研究、また学生自治のため学園祭準備、クラス合宿、交流
レクリエーションなどクラス活動のためにも活用します。

文責:スポーツ社会専攻 市井吉興 准教授

RSJP生/産社学生の交流会が開催されました!

Posted on 2013.07.30

7月12日(金)18時から、RSJP生を招いて、産社学生との
交流会を以学館地下食堂で行いました。

RSJP生は、7月9日から5週間の日程で、国際部が主催する
日本語・日本文化研修を受けるために来日した各国の学生
さんたちで、当日は、産社生も含め、総勢67名の参加(国籍
でいうと12カ国というバリエーション!)がありました。

立命館大学の各キャンパスには、長期・短期さまざまなプ
ログラムで、あわせて、1,000名を超える留学生・研修生が
やってきます。こうした留学生と立命館生との交流はいろ
いろなところで企画・実施されていますが、まだまだ一般
的にはなっておらず、英語をはじめ外国語を使って交流を
してみたいと思っても、その機会も十分にはないのが現状
です。

本企画は、留学生との交流をさらに活発化しようと、産業
社会学部と国際部が共催ではじめて実施した交流会です。
12カ国の学生が一堂に会して交流会を行うのはなかなかな
い機会。英語・日本語・?語の飛び交う、まさにグローバル
化世界の縮図です。会の運営は、産社生4名が実行委員と
して担い、顔合わせのための名前覚えゲームから始まり、
食事をとりながらの歓談そして友達ビンゴと、約3時間の交
流会を盛り上げ、みんなで和やかに楽しく過ごしました。

そして、終了後はカラオケに行って盛り上がったグループ
もあった様子でした。
このようなオンキャンパスの異文化交流を今後もいろいろ
な形で継続的に実施していきたいと思います。


「読売マスコミ講座」ミニシンポジウムが開催されました!

Posted on 2013.07.29

7月8日(月)、以学館1号ホールにて「読売マスコミ講座」
ミニシンポジウムが開催されました。
「読売マスコミ講座」は読売新聞大阪本社と讀賣テレビ放
送の協力により、産業社会学部で開講されている社会連
携科目であり、今年で開設13年目を迎えます。

<会場の様子>

今回のミニシンポジウムでは、「メディアの公共性からみる
新聞とテレビ」というテーマで、読売新聞大阪本社より論説・
調査研究室長の上田恭規氏、そして、讀賣テレビ放送株式
会社より報道局解説デスク山川友基氏のお二人が講師を
務めました。


戦後日本のメディアは新聞・テレビとともに発展し、言論や
世論の形成に寄与してきました。しかし、近年のデジタル化・
ネットワーク化の進展によって、マスコミを取り巻く環境は大
きな変化を遂げ、新聞・テレビに対する人々の見方も変わっ
てきました。インターネットやSNSの普及が人々の意識を変
えているとはいえ、マスコミに対して社会が寄せる期待と信
頼は今も昔も同じです。
今後、新聞・テレビというメディアは、どのように世論形成に
貢献するのか、そして戦後社会の発展とともにあった新聞・
テレビを再考するために、主に報道の観点から日本のメデ
ィアの公共性や役割について語っていただきました。

読売新聞大阪本社の上田恭規氏は、近代日本の歴史との
関係にも触れながら、新聞の役割は社会を考えていく素材、
材料を提供するものであるとし、事件に対する独自取材のほか、
メディアが主体性と継続性を持って様々なソースからの情報を
分析し、信憑性を確かめ、積み上げていくことにより事実を突
き止める「調査報道」について述べられました。また、格差社会
などの社会のひずみを考えるための特集記事によって世論を
喚起するメディアとしての新聞の公共性に言及しました。

<読売新聞大阪本社 上田 恭規 氏>

讀賣テレビの山川友基氏は、今年テレビ放送開始から60年目
にあたり、テレビ報道の変遷、報道特集について触れられま
した。近年は事件現場などでは一般の方が撮影した映像が、
取材等によって信憑性が確信できたときに公共性を持つ映像
となり得ること、中国船と海上保安庁巡視船との衝突事件を
事例としてどのように報道を行ったのかについて説明され、映
像の公共性という視点や、メディアとして今後は何を大事にして
いくべきか、常に問題意識を持つことが重要であると述べました。

<讀賣テレビ放送株式会社 山川 友基 氏>

最後に、参加した学生の質問をもとに質疑応答も行い、盛況
の中、本講演は終了しました。

<読売マスコミ講座担当教員:粟谷佳司准教授>

「インターナショナル・メディア・キャンプ」直前企画:米インディアナ大学教授を招いて英語プレゼンセッションを開催しました!

Posted on 2013.07.25

産業社会学部の企画研究(SA)「国際メディア比較~日韓の
メディアを学ぶ」(受講生23名:坂田謙司教授・金山勉教授
担当)では、日本・韓国のメディアについて比較メディアの視
点から学んでいます。
その中でも中心的な位置を占めるのが、2013年9月9日から
9月17日まで韓国ソウルの西江大学コミュニケーション学部と
提携して開催される「インターナショナル・メディア・スタディー
ズ・キャンプ(IMSC)」(8泊9日)です。キャンプ中の基本コミュニ
ケーション言語は英語で、西江大学の学生たちを交えた英語
による「日韓メディア比較プレゼンテーションおよびディスカッ
ション」がメイン企画として用意されています。
これに先立つ事前学習として位置づけられた7月18日5時限目
のクラスでは、各グループが文献調査をもとにまとめた日韓の
メディア状況比較(新聞、放送、広告、映画、ニューメディア)に
ついての英語プレゼンテーションが行われました。





このプレゼンテーションセッションには、来日中の米国・インディ
アナ大学ジャーナリズム・スクールのラーズ・ウィルナット教授
(専門分野:国際コミュニケーション、国際ジャーナリズム)が
特別ゲストとして出席。各グループのプレゼンテーションに
対するコメントの後、鋭い質問が飛んでいました。


<ラーズ・ウィルナット教授>

ウィルナット教授は、「どのグループもそれぞれの興味から、
それぞれのメディア分野について力を入れて調査していた。
この学びをもとに、ソウルでは、もっと深く韓国メディアに
ついて知識を得て、日本のメディアとの違いを明確にして欲
しい」、とコメント。また学生時代に、問題意識を持って実
践的・主体的にメディアと関わることが大切だと語りかけて
いました。



ウィルナット教授からの、シンプルでありながらも本質を
ついた問いが投げかけられた際、受講学生たちは、なか
なかうまく答えることができない局面もありました。受講生
からは「もっと英語を話せるようにならないとだめだ」、
「質問を受けて、すぐにうまく答えることができず、もどかし
かった」、「緊張したが、今回の英語プレゼンで改善点が
見えてきたので、韓国・ソウルでの本発表ではしっかり頑張
りたい」などの声が聞かれ、今回の特別セッションは受講
学生に大きな学びの動機付けを与えたようです。



9月に実施されるIMSCでは、西江大学コミュニケーション
学部に所属するメディア・ジャーナリズム分野の韓国第一
線の教授から韓国メディア事情(新聞、放送、広告、ニュー
メディアなど)についての英語講義を受け、その知識をもと
に各関連メディア現場を訪問して、韓国メディアの実情を肌
で感じ取り、学ぶことができます。「韓国に行って、もっと深く
学びたいという意欲が生まれた」今回の英語プレゼンテー
ション企画を通じ、9月のIMSCでは、受講生が、さらに成長
することが期待されます。     

文責:BEN

<2013年度前期>スポーツ社会専攻の取り組みを紹介します~第1弾~

Posted on 2013.07.22

ちょっと緊張しながらも、夢と期待に胸を膨らませ4月に入学
した立命館大学産業社会学部スポーツ社会専攻の1回生。
「大学の講義ってどんなんだろう?」と心配していた前期セメ
スターは、ついに最終盤に突入。そして、今の1回生の最大
の悩みは「大学の試験ってどんなんだろう?単位取れるかな?」
といったところでしょうか。4月の入学以来、スポーツ社会専攻
の1回生は、様々な学びを経験してきました。
そのなかから、スポーツ社会専攻が主催した専攻企画(第1弾~
第3弾)を紹介いたします。
第1弾は「第22回障害者シンクロナイズドスイミング・フェスティ
バル」についてです。

スポーツ社会専攻では、現代社会におけるスポーツの現場に
実際に携わり、スポーツの持つ意味や役割を肌で感じることで、
専攻での学びを深めたいという考えのもと毎年課外活動の一
環として障害者スポーツ大会におけるボランティア活動に取り
組んでいます。
今年も、昨年に引き続き5月11日(土)、12日(日)に京都市障
害者スポーツセンターで開催された、「第22回障害者シンクロ
ナイズドスイミング・フェスティバル」の運営・補助、ならびに前
日準備にスポーツ社会専攻に所属する1回生から4回生の有
志学生、そして社会学研究科大学院生有志の約40名とスポ
ーツ社会専攻の教員3名が参加しました。
また、本大会は、会場である京都市障害者スポーツセンター
が設立25周年を迎えたこともあり、障害者スポーツのさらなる
発展にとっても記念すべき大会となりました。
この障害者シンクロは、男女・年齢・障害の有無に関わらず誰
もができるシンクロナイズドスイミングを通じて、障害の種別に
関わることなくプールでの自己表現を可能にしています。
参加者にとって、このフェスティバルで発表することは、自己の
可能性にチャレンジすることであり、その演技は競技者だけで
なく家族やチームの仲間、観る者に感動を与えてくれるもので
あると言えます。
このフェスティバルにボランティアとして参加したスポーツ社会
専攻1回生の山口雅矢君は「私が感じたことは、障害者も健常
者もスポーツを楽しんでいたところです。普段私たちはスポーツ
をするとき、いかにして勝つかということを考えてしまいます。
しかし、フェスティバルを見て感じた雰囲気は、シンクロを選手も
観客もとても楽しんでいるところでした。選手は自分自身の力を
最大限に発揮し、観客はパフォーマンスに驚き、歓声をあげて
いました。そして、いくつかのパフォーマンスが失敗に終わって
しまった場合でも、選手は皆やりきった顔をしておりとても満足
そうでした。また観客からは惜しみない拍手が起き、すべての
選手に対して健闘をたたえており、これは普段のスポーツでは
見慣れない光景でとても驚きました」と感想を述べてくれました。

今回、スポーツ社会専攻の学生が行なったボランティアの内容
は受付、進行、アナウンス、音響、式典・招集、救助介護等多岐
にわたりますが、参加した学生皆が力を合わせ大会の成功へ
大きく貢献しました。スポーツ社会専攻では、今後もこの大会の
ボランティアを継続して行っていく方針であり、授業だけではなか
なか学ぶことのできない、スポーツイベントの運営や意義、役割
をボランティアという形で身を持って経験してもらいたいと考えて
います。

文責:スポーツ社会専攻 市井吉興 准教授

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