2012年度 産業社会学部 坂田ゼミ 北海道合宿(メディア社会専攻)

Posted on 2012.11.01

坂田ゼミはラジオ研究をテーマとしており、毎年夏休みに
地域FMの実地研修として北海道帯広市にあるコミュニティ
FM「FM-JAGA」を訪問しています。地域とラジオ
の関係、スタッフの仕事、地域新聞やケーブルテレビとの
連携などに関してレクチャーを受け、時には番組作りに
挑戦しながら、最終日には個人プレゼンテーションを行い
ます。
今年は、例年の内容に加えて帯広市に隣接する音更町
(おとふけちょう)にある「帯広大谷短大」と合同で、
音更町中心部商店街の活性化と地域ラジオのつながりに
ついての交流会を行いました。

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坂田ゼミ生3回生の村上聡さんは、合宿に参加して感じた
ことを以下のように語ってくれました。
「地域を活性化させるためには、町の人の出入りを増やす
ことや、他の地域の人を呼び込むことなど様々な考え方が
ありますが、まずは地域の方針を明確にすることが大切な
のではないかと思いました。この現状について私たちが
ラジオを研究するゼミということもあり、ラジオで地域
活性を考える案を出しました。その中で、電波、立地条件、
ラジオの需要率の問題などが挙げられ、最終的に明確な
答えが出たわけではありませんが、学生視点での忌憚の
ない意見交換を行うことができました。

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また、他大学との意見交換などを行うことによって、環境
の違う学生たちの考え方を知ることができ、普段のゼミ生
同士の議論とはまた違った、貴重な体験ができたのでは
ないかと私は思います。」

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各地で深刻さを増す中心部の活性化問題は、一朝一夕には
解決できませんが、京都にある立命館大学と地元帯広大谷
短大の学生たちが、それぞれの立場からさまざまな視点で
意見を交換することで、今後に繋がるヒントが生み出され
るのではないかと期待しています。

文責:坂田謙司 教授

 

 

短期留学プログラムが開講されました!

Posted on 2012.10.29

産業社会学部では、昨年に引き続き、スポーツを中心
とした海外短期研修プログラムが実施されました。
8月に2週間程度で実施する当プログラムは、サンディ
エゴ州立大学での講義とアリゾナ州フェニックス近郊
でのフィールドトリップを通じて、スポーツとエコ
ツーリズム、スポーツと都市開発、地域社会における
スポーツ産業の役割等、全専攻に関わる内容を学術的
かつ体験的に学びます。
今回は当プログラムに参加した産社生を3名紹介します。
二人目は、メディア社会専攻の中村由佳さんです。

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<メディア社会専攻3回生 中村 由佳さん>

 

Q.普段産業社会学部の中でどのようなことに関心を持ち、
   学びを進めていますか?
A.私はメディア社会専攻に所属していますが、スポーツ
に関することを学びたいと思ったため、ダブルメジャー
制度を利用し、スポーツ社会専攻の講義を多く受講して
います。中でも地域スポーツ論やスポーツマネジメント
関連の授業は非常に興味深いです。


Q.留学に行こうと思ったきっかけは何かありますか?
A.スポーツ社会専攻の講義を受ける中で、もっと深く
スポーツについて学びたい、授業のみではなく現地の
現状に直で触れることで、見えてくるものがたくさん
あるのではないかと思い参加を決めました。


Q.留学を通して何を学びましたか?
A.実際に現地に出向き、アメリカは日本よりもスポーツ
が身近な存在であり、環境や設備も非常に整っている
ように感じました。例えば、スタジアムには試合観戦
以外でも楽しめる公園や商業施設などが多数あります。
何よりも、お客さんに楽しんでもらおう!という運営側
の意図が伝わってきました。アメリカのようにスポーツ
を身近にするためには、どうすれば良いのかを考える
良いきっかけになりました。

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Q.参加して良かったと思うことは何ですか?
A.スポーツについて共に学べる仲間の幅が広がったこと
は、参加して本当に良かったと思うことです。プログラム
に参加して、地域スポーツやスポーツ産業がどのような
役割を果たしているのか、スポーツの運営とはどのように
行うのかなどをより深く追求したくなりました。将来的
にもスポーツに携わる仕事に就きたいと思っているので、
今後にも繋がる良い経験をすることができ良かったです。

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Q.日本とアメリカとの違いで特に印象に残っていることは
  ありますか?
A.もちろん風習や文化の違いは感じましたが、アメリカ
人のフランクさには何度も驚かされました。また、フィー
ルドトリップで訪れたスタジアムの雰囲気も日本とは大きく
違い、観戦スタイルにも違いを感じました。


Q.来年プログラムへの参加を考えている方へ一言お願いします!
A.私はスポーツ社会専攻ではなく他専攻であったにも関わ
らず、自分の専攻であるメディアに関することも深めること
ができました。スポーツとは見る視点によって、様々な繋がり
があるので、他専攻の人にもお勧めできるプログラムです。
色々な人の意見を聞くことで自分自身の視野も広がりました。
スポーツに興味がある人には、ぜひ参加してみてほしいプロ
グラムです。

 

 

 

子どもの広場2012~ロマンにかんぱい~が開催されました!

Posted on 2012.10.25

9月29日(土)、立命館大学衣笠キャンパスにて「子どもの
広場2012~ロマンにかんぱい~」が開催されました。
本企画は産業社会学部子ども社会専攻の学生が中心となって
文化企画を催し、地域の子どもたちと交流をするという専攻
企画です。5月に実行委員を発足させ、当日には100人を越え
る学生スタッフで準備を行いました。

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第1部では、万華鏡や巨大カメラやスライム作り、ケチャの
演奏、コマ回し、水鉄砲、4D紙芝居など工夫を凝らした13の
企画が、子ども社会専攻のゼミや産業社会学部の有志の学生
たちによって開かれました。家庭や学校ではなかなかできない
体験がたくさんあり、子どもたちはもとより、企画を立案した
学生たちも、とてもキラキラとした表情で楽しいひとときを
過ごしました。

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第2部では、今年は、長い歴史を持つ京都のプロ人形劇団「京芸」
を迎え、「漫才の星になるんや」という人形劇を上演していただ
きました。約70分間の演目でしたが、子どもも大人も楽しめる
ストーリーに笑いが絶えず、人形がまるで生きているように見え
る巧みな演技に魅了されました。

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当日は、子どもや保護者、近隣の人たち、学生や教職員など、
総勢約420人が集って楽しいひと時を過ごしました。また、昨年
に引き続き、卒業生との交流の広場「salon de るんるん」も
開催しました。今回の催しでは、1回生から卒業生まで幅広い
方々の参加があり、産業社会学部の学生にとって、新たなつな
がりが生まれる貴重な機会にもなりました。

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第2回スポーツ社会専攻ゼミ合同研究発表会・交流会

Posted on 2012.10.22

後期セメスターが始まり最初の週末を迎えた9月29日(土)、
スポーツ社会専攻のゼミに所属する3、4回生が中心となり、
第2回スポーツ社会専攻ゼミ合同研究発表会・交流会が開催
されました。

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昨年から始まったこの会は、企画・運営を各ゼミの代表者で
構成されるスポーツ社会専攻ゼミ長会が担当しており、
①各ゼミの活動や自主ゼミ、海外研修プログラムの活動報告
・情報共有を行いスポーツ社会専攻の学びの深化を図ること、
②ゼミ間の垣根を越えた発表会での討論や交流会を通じて、
これまであまりなかった各ゼミ間のつながりをつくることを
大きな目的としています。

朝9:30から行われた発表会は、専攻長の権学俊准教授の開会
の挨拶から始まり、スポーツ社会専攻ゼミに所属する学生だ
けでなく、スポーツ社会専攻の1、2回生や他専攻の学生、
卒業生の姿も見受けられ昨年の参加人数を超える参加者と
なりました。
また、全体では22組の発表がなされ、その内容は、スポーツ
と社会との関わりを踏まえたスポーツクラブの地域戦略や
震災時のスポーツの在り方、スポーツと労働移民、スポーツ
とアイドルに焦点を当てた研究から、スポーツにおける動き
の美しさを追究した研究や、化粧の有無が自己の顔認知過程
にもたらす変化に焦点を当てた研究など、大変興味深い発表
がいくつもありました。

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さらに、今回の発表会ではスポーツ社会専攻が国際化の一環
として中心的に取り組んでいるアメリカと韓国の海外研修
プログラムの活動報告や、総合型地域スポーツクラブや地域
のNPOとの連携のもと活動を進める自主ゼミからの活動報告
もなされ、プログラムに参加した学生から活動内容の還元が
行われました。
発表会の最後には、市井吉興准教授、漆原良准教授から総評
が述べられ、スポーツの内的要因から「スポーツとは何か」
ということを改めて考えてみることでその可能性は広がると
いうお話から、スポーツを通じて社会を読み解くことの奥深
さを実感することができました。

また、合同研究発表会終了後は、諒友館地下食堂を貸し切って
交流会が行なわれました。中西純司教授からの研究発表会の
総括と乾杯の挨拶で始まった交流会は、軽食をつまみながら、
スポーツに関するクイズ大会や豪華賞品付きビンゴ大会が行な
われ、今日初めて会った人同士の会話も盛り上がっていました。

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今回のスポーツ社会専攻ゼミ合同研究発表会・交流会に参加し
た3回生の徳山裕之さんは、「今回の企画を通じて、初めて出
会った仲間との交流も深まり、勉強面だけでなく多くの面で
得られることが多かったと思う。今回のような専攻を上げた
企画を継続して行っていくことで、スポーツ社会専攻をより
よい専攻にしていきたい。」と感想を語っていたように、
今回の企画は大成功のもと幕を下ろしました。

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スポーツ社会専攻では後期にも、「連続講義シリーズ」と
題し、10月20日(土)に京都サンガFCの祖母井GM、
11月22日(木)にジャーナリストの斉藤貴男氏、
1月19日(土)にハンガリー舞踊団をお招きし、
講演会を開催します。
講演会は一般の方にも公開され、参加費は無料となっており
ます。ふるってご参加ください。

 

 

2012年度後期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅱ」第3回講義が開講されました!

Posted on 2012.10.18

今年で開設9年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座「デジタル/
コンテンツ文化・産業論」は、一般社団法人コンサートプロモー
ターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、一般社団法人
日本レコード協会、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会・実演
家著作隣接権センターの4団体の寄附により運営が成り立つ講座で、
音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーディネートによって、コンテ
ンツ産業界の最前線で活躍されている諸氏をゲスト講師として招聘
するリレー形式の授業です。この科目では、デジタル化とインター
ネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角的に現状分析・
認識し、次世代の方向性を研究することを課題としており、コンテ
ンツビジネスやエンタテインメントビジネスに関心を持つ定員400名
の学生が受講しています。

10月12日(金)に行われた第3回講義では、株式会社テレビ朝日
編成制作局エグゼクティブプロデューサー兼事業局イベント事業部、
「ミュージックステーション」チーフプロデューサー、「タモリ
倶楽部」プロデューサーとして数々のテレビ番組の企画・運営に
携わる山本たかお氏をお招きし、「ミュージックステーションの
変遷と展望」をテーマに講義が行われました。

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<株式会社テレビ朝日編成制作局エグゼクティブプロデューサー兼
事業局イベント事業部、「ミュージックステーション」チーフプロデューサー
「タモリ倶楽部」プロデューサー  山本 たかお先生>

 

講義ではまず、ミュージックステーションの裏側に密着した貴重な
映像を上映し、大勢のスタッフの入念な準備によって出来上がる
生放送番組制作の実態について分かりやすく説明しました。番組へ
のこだわりや制作工程、カット割り、ブッキングのシステム、スケ
ジュールなど普段は学ぶことのできない貴重なお話しに学生は感銘
を受け、特にエンタテインメント産業への就職を志す学生はその思
いを強くした様子でした。

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続いて、テレビや音楽業界の今後の展望について説明し、ネットの
台頭によりテレビ離れやCD売上の不振などが危惧される中、
アーティストの育成や優れたコンテンツ制作といった「ソフトを
作る能力」を高めることが最重要であることを学生は学びました。
また、ネットの活用やライブイベントの開催、ライブハウスの設立
など、テレビ以外の分野への新たなビジネス展開についても解説し、
デジタル時代における音楽産業の課題や可能性を示しました。
学生は番組制作の奥の深さやその魅力を実感するとともに、今後の
エンタテインメント産業のあり方について、新たな視点で考える
機会となりました。

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