ゼミ選択支援企画「ぜみねっと」を開催しました

Posted on 2016.07.21

産業社会学会学生委員会では、7月6日にゼミ選択
支援企画「ぜみねっと」を開催しました。私たち
は、企画の開催を通して産社生のみなさんがより
興味を持って学習や研究活動を行うきっかけを作
るために日々活動しています。その中の企画の一
つが「ぜみねっと」です。



「ぜみねっと」では、2回生が来年度からのゼミ
を選ぶために、学生目線からの情報を多く提供
しようと大きく2つの企画をおこなっています。
一つはゼミ生と直接話をしてゼミの雰囲気や活動
の様子を感じてもらう企画「ぜみねっと」の開催、
もう一つはゼミについての情報をゼミ生さんに寄
稿してもらった冊子「branch」の発行・配布です。



今年度の「ぜみねっと」では、産業社会学部のゼ
ミ選択期間の前倒しに伴い、これまで10月に複
数回開催していた企画を7月と10月の2回開催
に変更し、準備をしてきました。開催当日は、計
36ゼミの学生さんにブースを開設していただき、
述べ133人の2回生の方にご来場いただき、盛
況のうちに終了することができました。アンケー
トによると、2回生のみなさんは、自分の気になっ
ているゼミのゼミ生さんから主にゼミの雰囲気や
授業、研究の様子を聞くことができたようです。



現在私たちは、ゼミ選択支援冊子「branch」の発
行と10月の「ぜみねっと」開催に向けて準備を
進めています。2回生のみなさんが「このゼミに
行ってみたい!」という思いを持ってもらえるよ
うに、さらに工夫をしていきます。また、産業社
会学会学生委員会では、ゼミ選択支援企画として
「さんしゃのタマゴ」を9月28日(水)18:00~
開催予定です。この企画では、教員数名と気軽に
話すことで、ゼミを担当する先生がゼミにどのよ
うな思いを持っているのか、分野が同じゼミの違
いはどのようなところにあるのかなどを知ること
ができます。先生と実際に話をしてみる機会とし
て、こちらもぜひ参加してみてください。

文責:現代社会専攻3回生 新後菜緒
   (産業社会学会学生委員会)


「国際平和ミュージアム」見学会 ~ スポーツ社会専攻

Posted on 2016.07.19

スポーツ社会専攻の基礎演習4クラスに所属する学生は、
京都市障害者スポーツセンターで開催された「第25回障
害者シンクロナイズドスイミング・フェスティバル」大
会(5月7・8日開催)の運営・補助に参加するなど、4月
の入学以来、課外活動を含めさまざまな学びを経験して
きました。こうした学外活動の一環として5月12日(木)、
サブゼミの時間を活用し、「立命館大学国際平和ミュー
ジアム」(以下、平和ミュージアム)の共同見学会を昨
年に引き続き実施しました。今回見学を行った平和ミュ
ージアムは、平和教育の面において大学が果たすべき社
会的責任を自覚し、平和創造の主体者を育むという目的
の下設立された、世界で唯一の「大学によって創設され
た平和博物館」です。



見学当日はまず平和ミュージアム一階のラウンジに4ク
ラス全員が集まり、戦争を直接体験したボランティアの
方々から、平和ミュージアムの設立の意義と展示物につ
いての説明を受けました。続いて展示物についての関連
映像を視聴し、その後地下一階から二階までの展示物を
2クラスずつ、2班に分かれて見学を行いました。そして
学生と同様、基礎演習を担当している先生方も一緒にミュ
ージアムを見学しながら、時折展示の前で足を止め、学
生へ向け「スポーツと戦争」に関する説明を行いました。
スポーツは戦争から多大な影響を受けて発展してきたと
いう歴史的背景や、戦時中、国民意識の統制、健全な身
体の生成、国威発揚等にスポーツが利用され、戦争とい
う非常事態のさなかで多様な変容を遂げてきた点など、
展示物の内容と絡めた「臨時講義」によって、学生は戦
争とスポーツとの関係性についての知識を深めることも
できました。
今回の見学会の意義は、何よりも学生から見ると祖父・
祖母以上の年齢にあたる、約10人を超えるボランティア
の方々自身の口から、戦争の悲惨さやその時の状況につ

いて直接聞くことができた点であるといえます。その熱
く語られる姿勢に多くの学生が触発され、一つ一つの言
葉に熱心に耳を傾け、講話が終わると学生側から積極的
に質問が投げ掛けられていました。





また、平和ミュージアム内には、戦時中の人々の生活や、
世界中で今なお続く紛争などの戦地の様子を伝える品々
が展示されており、学生からは、普段中々知ることので
きない日本の戦争の歴史、実情、背景を学び、今後「平
和な世界」を実現する上で私達に何ができるのかを改め
て考えさせられる機会となったという声が寄せられまし
た。見学に参加したスポーツ社会専攻1回生の浅野華央
莉さんは「戦争を体験した方々の生の声や展示物の数々
から、私達の世代にとって普遍的な『平和』が、決して
当たり前の事ではないと痛感しました。上の世代の方々
の努力によって繋がれた『平和』を、私たちが途切らせ
ることなく下の世代に引き継がなければいけないと思い
ます」と率直な感想を述べてくれました。スポーツ社会
専攻では今後も、次代をリードする若者の育成のため、
また多様な角度からスポーツを捉える機会を創るために
今回のような企画を積極的に行っていく方針です。

文責 : スポーツ社会専攻  権 学俊教授

第25回 障害者シンクロナイズドスイミング・フェスティバル

Posted on 2016.07.13

スポーツ社会専攻では、現代社会におけるスポーツの現場に
実際に携わり、スポーツの持つ意味や役割を肌で感じること
で、専攻での学びを深めたいという考えのもと毎年課外活動
の一環として障害者スポーツ大会におけるボランティア活動
に取り組んでいます。

今年も、昨年に引き続き5月7日(土)、8日(日)に京都市
障害者スポーツセンターで開催された、「第25回障害者シン
クロナイズドスイミング・フェスティバル」の会場設営、
フェスティバルの運営・補助にスポーツ社会専攻に所属する
1回生から4回生の有志学生の約40名とスポーツ社会専攻の教
員8名が参加しました。この障害者シンクロは、男女・年齢・
障害の有無に関わらず誰もができるシンクロナイズドスイミ
ングを通じて、障害の種別に関わることなくプールでの自己
表現を可能にしています。参加者にとって、このフェスティ
バルで発表することは、自己の可能性にチャレンジすること
であり、その演技は競技者だけでなく家族やチームの仲間、
観る者に感動を与えてくれるものであるといえます。なお、
今大会は初開催から25回目となる記念大会ということもあり、
海外から参加者(アメリカ、台湾、ブラジル)を迎え、盛大
なフェスティバルとなりました。



今回、スポーツ社会専攻の学生が行ったボランティアの内容
は受付、進行、アナウンス、音響、式典・招集、救助介護な
ど多岐にわたりますが、参加した学生皆が力を合わせ大会の
成功へ大きく貢献しました。スポーツ社会専攻では、今後も
この大会のボランティアを継続して行っていく方針であり、
授業だけではなかなか学ぶことのできない、スポーツイベン
トの運営や意義、役割をボランティアという形で身を持って
経験してもらいたいと考えています。



このフェスティバルにボランティアとして参加したスポーツ
社会専攻4回生の荒井優さんは「今回、初めて障害者シンクロ
のボランティアに参加させていただきましたが、障害者の方
々は、シンクロを通じて、自分を非常に豊かに、そして自由
に表現されていました。私は、スポーツに運営する側として
関わるのはこれが初めてですが、運営では多くの人が見える
ところや見えないところでさまざまな仕事をしており、それ
らの多くの人のサポートがあるからこそ、大会参加者が自分
の力を最大限発揮できるような、スムーズな大会運営が可能
なのだと実感しました。今回、障害者スポーツに間近で関わっ
た経験から、障害者スポーツに対するさまざまな関わり方が
あることを、今後さらに多くの人に知ってもらいと感じまし
た」と感想を述べてくれました。



文責:スポーツ社会専攻 市井吉興 教授


京北プロジェクト~「一陽来福」完成~

Posted on 2016.07.04

今年のお酒ができました。
産業社会学部が展開する「京北プロジェクト」
の一環で、深刻な過疎化が進む京北地域の再生
と活性化を目指し、産業社会学部の学生と地元
の羽田酒造が連携して、酒米の生産から仕込み
作業に取り組みながら、新ブランドの立ち上げ
を行っています。



昨年製造した日本酒「和祝切符」に続き、第2
弾として「一陽来福」が完成し、2016年6月11
日から販売をスタートしました。
このお酒には、京都の酒造好適米「祝」や酵母
「京の琴」、桂川源流域地下水など100%京北
産の素材を使用しています。濃厚で少し甘みが
あり、インパクトのある純米吟醸に仕上がって
います。



名前の由来としては、「一陽来復」という故事
成語の、“悪いことが続いた後は幸運に向かっ
ていく”という意味に共感し、未来に向かって
精励するすべての人に幸福が来ることを願う想
いをこめて、“福よ来たれ!”との願いを込め
ました。ラベルには、羽田酒造の看板銘柄「初
日の出」を広く知ってもらいたい、初日の出の
ロゴを見ることで京北地域を連想してもらいた
いという想いも乗せて、日の出をデザインしま
した。地元の活性化を願って頑張っている方々
が造った日本酒を手に取ってくれた人、そして
呑んでくださる方々に元気になってもらいたい
と考えています。



今後、この「一陽来福」を京都のお土産物とす
べく、活動を展開していきたいと考えています。
今年は500ml瓶を960本製造しました。税別価格
で1本1600円。地元京北の道の駅「ウッディ京
北」で常設販売しています。京都伊勢丹フェア
(酒類販売コーナーにて)での販売は8月3日(火)
~9日(水)の予定です。どうぞお立ち寄りくだ
さい。インターネット通販でのお問い合わせは
羽田酒造TEL075-852-0080まで。どうぞ宜しく
お願いします。

文責:子ども社会専攻 景井充教授

社会福祉援助技術演習Ⅲ ゲストスピーカーを迎えて②

Posted on 2016.06.24

日 時:2016年6月17日 2限
ゲスト:医療法人 宮本病院 地域活動支援センター櫻
      相談支援専門員(精神保健福祉士) 中野 千世さん
    多機能型事業所めばえ ピアスタッフ 
                          ピアサポーター 足立 芳男さん
テーマ:精神障害がある人のピアサポート活動の実際


人間福祉専攻の社会福祉士課程では、福祉現場の実践者や、
当事者から多くの学びを得ています。今回は、和歌山県から、
相談支援専門員(精神保健福祉士・社会福祉士)の中野千世さ
んと、ピアサポーターの足立芳男さんが、ピアサポート活動
と、それを支える専門職の活動についてお話してくださいま
した。



専門職としての支援と「仲間」としての支援
ピアスタッフの「ピア」という言葉には、「対等な」、
「仲間同士の」という意味があります。足立さんは、19歳の
ときに統合失調症を発症し、幻聴に苦しめられる等の、辛い
時期を過ごした後にアルバイトや作業所での仕事など、様々
な経験を経て、現在はピアスタッフとして活躍されています。
中野さんと足立さんは、精神科病院で社会的(長期)入院して
いる方が退院し、地域で生活するための支援を行なっていま
す。中野さんは、精神保健福祉士として精神障害者の方々が、
患者ではなく「生活者」として地域に定着できるよう支援を
されています。
その中で、専門職による支援のみでは退院に一歩踏み出せな
い患者さんや、地域での生活に多くの不安を抱えている方へ
の支援をする際に、「仲間」として関わることのできるピア
スタッフの担う役割の大きさについてお話ししていただきま
した。ピアスタッフが患者さんに「仲間」として体験談や不
安などを共有・共感しながら支援することの影響力はとても
大きく、地域で生活している(自分の一歩先を行く)「仲間」
の姿や語りは、退院して地域での生活を始めようとしている
多くの方に勇気や希望を与えているそうです。専門職スタッ
フとピアスタッフが共に支援を行うことで、お互いの強みを
生かした支援が展開されていることがわかりました。



ピアの持つ力に感動
社会福祉士の資格取得を目指している学生たちは、今回の
お話しの中でピアサポートの重要性を理解しただけではな
く、ピアサポートが持つ力に感銘を受けたようです。学生
からの感想には、「ピアサポートの魅力が分かった」、
「ピアサポートがもっと広まって欲しい」、「精神障害以
外の分野でもピアサポートが行なわれているのか知りたい」、
「ピアスタッフの体験を、もっと強みとして生かせる機会
をどのように作ることが出来るか考えたい」といったもの
が多くありました。学生たちは、中野さんと足立さんのお
話から、ピアサポートの魅力を十分に感じ取った様子でし
た。





統合失調症と付き合いながら
足立さんは、お話の最後に「今は、統合失調症を発症して
よかったと思っている」という発言をされました。この言
葉は、多くの学生に印象深く残っています。もちろん、統
合失調症と付き合いながら多くの体験をされたのではない
かと思います。しかし、その中で家族の大切さや、たくさ
んの人が自分を支えてくれているということを知って、
「病気になって得たものがたくさんある。これからも仕事
をがんばって、いつか6年間付き合っている彼女と結婚し
たい。」と話す足立さんに、元気をもらった学生もおり、
足立さんのお話と笑顔によって、今まで持っていた「障害」
というイメージが大きく変わった学生が多いのではないで
しょうか。

 


文責 社会福祉実習指導室




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