調査地域で報告会を行いました!

Posted on 2016.02.05

1月30日に、京都市南区東九条地域にある多文化交流ネッ
トワークサロンで、企画研究SLクラス(丸山里美准教授)
の研究報告会と激励会が開かれました。この企画研究は、
東九条地域で行われる「東九条マダン」というおまつり
に準備段階から関わり、その様子を調査するという授業
です。

報告会では、受講生たちが成果物として執筆した東九条
についての論文や制作したドキュメンタリーを、報告・
上映しました。そこで感じたのは、4回生の先輩たちの東
九条地域に対する思いがとても強いということです。4回
生の先輩たちの多くは社会調査士の授業で2回生の時から
東九条地域に関わっていて、地域の方々と以前から交流
がありました。昔の様々な思い出が入り混じり、報告の
時に感極まる4回生もおり、それほど本気で地域に関わっ
てきたのだろうと思いました。

報告会の後に行われた激励会は、この春に卒業し、それ
ぞれ就職していく4回生に向けて、東九条地域の方々が
激励の気持ちを込めて開いてくださいました。その激励
会ではお酒、食事も用意され、報告会の雰囲気とは打っ
て変わり、受講生のこれからの進路について、一人ひと
り話す時間が設けられたり、地域の方々と4回生たちの
ダンスが披露されたりと、楽しく和やかな雰囲気で時間
が流れていきました。そして、最後には東九条地域の方
々が作ってくださったムービーが上映されました。その
ムービーには一人ひとりの写真とメッセージが添えられ
ており、とても感動的で、私も4回生につられて泣いて
しまいそうでした。最後は代表の方の挨拶でその会は閉
められ、二次会へと場を移しました。
このような素晴らしい場へ参加できたことは本当に幸せ
で、東九条地域の方々の温かさを改めて実感できた場で
もありました。こんなに学生に優しい地域はないのでは
ないかと思います。また、この一年間、東九条地域で授
業では学べないこともたくさん学ぶことができました。
4回生が築いてくれたこの繋がりが、4回生がいなくなっ
ても絶えず、ずっと続いてくれたらと思います。



現代社会専攻2回生 目次志野多



深化した2015年度日韓国際メディア学術交流:産業社会学部創設50周年イベントで締めくくる

Posted on 2016.02.04

産業社会学部と大学院社会学研究科では、2015年度、韓国
の2大学(西江大学、漢陽サイバー大学大学院・両大学とも
ソウル在)との学術交流・協力協定に基づき学生・教員の
交流を加速させました。これらの交流を総まとめとして報
告します。

2016年1月15日、立命館大学メディア社会専攻と西江大学
コミュニケーション学部の教授が一同に会し「日韓の高等
教育におけるメディア教育のこれから」について考えるシ
ンポジウム・パネルセッションが開催されました。

このシンポジウムは、産業社会学部創設50周年企画の一
環として、立命館大学衣笠キャンパス(以学館2号ホール)
で開催されたもので、日韓両国におけるメディア教育が、
大きく変容ととげるメディア環境の中で、どのように展
開されているのか、どのような課題に直面しているかを
報告・議論しました。
立命館大学メディア社会専攻から、柳澤伸司教授(専攻
長、新聞ジャーナリズム)、増田幸子教授(映像表現論)、
小泉秀昭教授(広告論)、坂田謙司教授(メディア制作)、
金山勉教授(コミュニケーション政策論)が、西江大学か
らはKim, Yong-soo教授(学部長・Performance, Video
Communication)、Yu, Hyun-Jae教授(New Media)、
Shin, Ho-chang教授(Public Relations, Advertising)、
Kim, Kyun教授(Journalism, Newspaper History)、
Lim, Jeongsub教授(Online Journalism and Mass
Communication)が登壇し熱のこもった発表が行われま
した。
両国で展開されているメディア教育の状況を理解し、よ
りよいメディア教育を実践するための手掛かりを相互に
得ることができる、実りあるシンポジウムとなりました。



<シンポジウムの様子>

これに先立って、西江大学コミュニケーション学部におい
て、2015年9月7日から11日まで、インターナショナル・メ
ディア・スタディーズ・キャンプ、以下IMSC)が開催され、
日本と韓国のメディアについて比較メディア研究の視点か
ら、学生たちの学びあいが行われました。

<ソウル正面玄関にて>

最終日、立命館大学の学生は、Lim, Jeongsub教授のクラス
に招かれ、学びの集大成となる日韓メディア比較にかかわ
る英語の最終プレゼンテーションを行いました。韓国人学
生および世界からの留学生たちを含む西江大学の学生を前
に、日韓メディアの特徴を的確に指摘しながら行ったプレ
ゼンテーションに対し、西江大学の学生からも積極的な質
問が出されており、両大学学生たちにとって大変有意義な
時間となりました。

<最終のプレゼン風景>

最終日には、立命館の学生全員が、十分な成果をあげたと
認められ、西江大学学長名で一人ひとりに対し、
Kim, Yong-soo学部長から本プログラムの修了証が授与さ
れました。

<修了式の様子>


<西江大学修了式全体写真>

社会学研究科では、漢陽サイバー大学メディアMBAとの
間で、2014年度に交流協定を結び、短期で日韓メディアと
社会との関係に焦点をあてた比較研究を行う、「日韓メデ
ィア比較白熱セミナー」に着手しました。2015年度は、8
月24日から28日まで両大学が学びのキャンパスを置く京都
とソウルの二拠点で、両大学の学生が合同授業を受け、ま
た両国の代表的なメディア機関での訪問・研修が実施され
ました。受講生からは、両大学の学生が、日韓の異なるメ
ディア環境やメディア受容傾向を理解することが出来たこ
とで、自国のメディアに対する見方が変化してきた、との
積極的な意見が聞かれました。

<漢陽白熱、ソウル授業風景>


<日本大阪毎日放送訪問>

立命館大学と韓国・西江大学、および漢陽サイバー大学大
学院との交流は、年々深化しており、メディアの学びにか
かわる学生交流、教員交流は、2016年度も引き続き活発に
展開してゆく計画です。

文責:BEN



アジア学生交流プログラム「勇気と覚悟を試される場で」

Posted on 2016.01.30

企画研究「国際交流実践研究」で参加した台湾のアジア
学生交流プログラムは、日本人として、未来を担う若者
として、「勇気と覚悟」が圧倒的に足りないと気が付か
された5日間でした。これほどまでぶつかり合える仲間
がいて、ひとつのゴールに向かって必死にコミュニケー
ションをとりながら夢中になる機会は、特に大学内の学
びの中では滅多にないと思います。

アカデミックなサークルや課外活動ともかなり異なると
思われる時間と、そしてとても楽しい時間を過ごしまし
た。私たちは義守大学内の寮に宿泊し、大学生同士で交
流学習をしながら、ローカルフードを食したという、観
光とは全く異なり、まさに地元の学生たちと同じ生活の
中で異文化をしみじみと味わい、台湾の「日常」を「体
験する」ことができたと思います。
台湾の学生とのディスカッションで、これまで大学や様
々な場所で活動して学んできたことをアウトプットして
みることで、それが自分のなかでしっかり育っていない
ことや、自分の言葉になっていないことにも気付くこと
ができたと思います。また、第二言語としての英語の壁
を乗り越えながら、必死に自分の考えをアウトプットす
ることで、私たちを隔てる壁やお互いの考え方の違いを
最大限に生かしながら、そこから生まれてくる学びを楽
しみに変えながら、必死になることができたように思い
ます。
4年間を大学で過ごしているのだから、学んでいない人
などいないと思います。意識しているかいないか、意識
できる環境があるかないか、気が付かせてくれる人がい
るかいないか、などの違いだと思います。同じ学部の仲
間や、様々な国の人々との関わり合いのなかで、日々の
学びを意識的に自覚し、またコミュニケーションの価値
を実感できる、アジア学生交流プログラムは、そんなプ
ログラムだと感じました。

台湾の学生たちや様々な人と交流し、いろいろな人に支
援してもらって今回の企画研究「国際交流実践」を終え
ることができました。心から感謝するとともに、今回い
ただいた種を確実に育て、社会に還元していきたいと思
います。


メディア社会専攻 3回生 岩井 友美



一橋大学社会学部のゼミとの合同研究発表会を開催しました!

Posted on 2016.01.27

2015年12月12日(土)、13日(日)、一橋大学社会学部
と立命館大学産業社会学部に所属する、2大学・4つのゼ
ミが立命館大学の衣笠キャンパスに集まり、2日間に渡っ
て合同研究発表会を開催しました。

この合同研究発表会は1992年から始まり、23年の歴史を
持つ伝統的な行事として今日まで継続されています。立
命館大学産業社会学部からは、メディア社会専攻の川口
ゼミとスポーツ社会専攻の権ゼミの学生・教員46名が参
加し、自分の研究テーマに関する研究発表や、他大学の
学生や先生方との活発な意見交換を行いました。
今回の合同研究発表会では、約70名の社会学を専攻する
学生と、4名の教員が一堂に会し、大学スポーツやサッ
カーの放映権等のスポーツ関連の発表をはじめ、現代若
者論、日本の年中行事、ロボット倫理学等、多岐に渡る
テーマの下、約40組の発表が行われました。
主に3回生の発表者からは、今後の研究展望についての
表明がなされ、4回生からは現在執筆中の卒業論文に関
連する発表がなされました。

また、今回はスポーツ交流会も実施しました。各ゼミの
混合チームを編成し、バレーボールを行いました。この
スポーツ交流会を通して、学生同士・学生と先生方が親
睦を深めることができました。緊張がほぐれ、その後の
合同研究発表会では、さらに活発な意見交換を実施して
いる場面も見受けられました。

今回の合同研究発表会で発表者として登壇した権ゼミ3
回生の阪本くんは、「普段のゼミとは違った視点からの
指摘や質問が多くあり、とても刺激的でした。他大学の
発表は興味深い分野のものが多く、多角的な視点を持つ
ことの重要性を再確認する機会となりました。また、同
じ産業社会学部の他のゼミの発表を見る機会は少ないの
で、良い意味での緊張感を感じ、今後もともに切磋琢磨
していきたいと思いました。他大学の先生方や学生の皆
さんと活発に意見交換をすることができ、面白いと感じ、
今回の経験を自らの卒業論文執筆に活かしていきたいと
思います。」と話してくれました。このことからも、こ
の合同研究発表会が学生の学びの深化に大きく貢献して
いると考えています。



スポーツ社会専攻 4回生 権ゼミ 岡本楓子



2015(平成27)年度 学校ボランティア報告会の様子

Posted on 2016.01.22

1月16日の土曜日に、学校ボランティア報告会が開催され
ました。このボランティア報告会は、今年からの試みです。

子ども社会専攻におかれている初等教職課程では、教育
実習の改革を視野に入れた改革を構想しています。この
改革の一つとして、初等教育実習の前年度に、学校でボ
ランティアを経験しておくことを課しました。

本年度は試行的に、今の2回生全員に学校ボランティアに
行くことを求めました。そのために、近隣の小学校であ
る右京区の3校(宇多野小、御室小、花園小)、北区(北
下地区)の7校(柏野小、衣笠小、金閣小、紫明小、大将
軍小、紫野小、楽只小)に協力をお願いして、「立命館
子ども社会専攻小大連携プログラム」を立ちあげました。

そして、初年度の学生ボランティアにおける学びの実態
や成果を報告するために、この報告会を開催しました。
会は後期の始めに学生実行委員を募集して、5名の体制
で毎週金曜日に計画を立て、内容を決め、報告の準備を
行ってきました。

<第1部・報告会>実行委員の学生が壇上で発表中

学生実行委員は、いずれも子ども社会専攻の荒畑和輝
(紫明小学校)、小坂あゆみ(金閣小学校)、桑原萌
(柏野小学校)、中村沙矢佳(柏野小学校、御室小学校)、
松本安輝子(御室小学校)の5名です(括弧内はボランテ
ィア先の小学校)。

実行委員会では、ボランティアで困ったこと、失敗した
こと、感動したこと、学んだことなどを2回生の学生に
アンケートを行い、それを集計して、プレゼンを作りま
した。また、典型的な内容については、実行委員の学生
がシナリオを書いて、出演者を募って、劇形式でのプレ
ゼン(映像)を行いました。

当日は、2回生と1回生の学生の他にも、連携校の先生方
にも来ていただきました。そして、冒頭に有賀学部長に
もご挨拶いただきました。プレゼンの途中では、現場の
先生に「困ったこと(多くの子どもがボランティアの学
生に一度に様々な要求をしてきたこと、ケンカの場面に
遭遇したこと)」の対処の仕方を実践的にお話していた
だきました。会の終わりには、来賓の北下地区校長会会
長の塩見孝次先生(柏野小校長)に、ご講評もいただき
ました。

ホールでの第1部を終えて、以学館地下の生協に移動して、
第2部を行いました。第2部では、小学校の先生方や専攻
の教員、2回生、1回生がそれぞれテーブルに別れて、軽
食とジュースやコーヒーなどの飲み物をとりながら、交
流を行いました。それぞれの先生方が、1部での困った
ことへの対処法や具体的な事例についてお話いただきま
した。

<第2部・交流会>小学校長・2回生・1回生の学生が
テーブルを囲んで和やかに交流中


それぞれ個別のボランティアの経験によって学んだ成果
を報告、交流することで学生たちはさらに学びを深める
ことができました。さらに、1回生へのアドバイスも用
意されており、次年度ボランティアを行う学生にとって
も有意義な時間となったと思います。そしてなによりも、
実行委員を引き受けてくれた学生は、内容を深めるだけ
でなく会の企画や運営をになうことで、多くの学びを得
ることができたと思います。

<小学校の先生が、実際に自分が使用しているノートを
学生に見せながら説明中>


この報告会の位置づけなど、課題もありますが、今後も
何らかの形でこの報告会を続けていきたいと思います。


文責:子ども社会専攻 石田智巳教授



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