アジア学生交流プログラムから自分を見つめなおす

Posted on 2016.01.19

私は企画研究「国際交流実践研究」で参加した、アジア
学生交流プログラム(Asia Student Exchange Program:
ASEP)で得た経験が、自分の視野を大きく広げてくれた
と感じます。具体的な例としては、私は、大学生活にお
いて普段の授業に比べて、サークルやアルバイトなど課
外活動に力を置いてきました。しかし、台湾の学生と話
す中で、彼らがいかに授業に真剣に取り組んでいるかを
知り、私も学校内で学べることはもっとたくさんあるの
ではないかと考えるようになりました。そのような点で、
自分の大学生としての視野が広がったのではないかと感
じます。また、台湾のパートナー、義守大学の学生だけ
でなく、産社の企画研究の授業のメンバーも自主的な学
びを求めて参加した人ばかりで、授業外での話し合いや
雑談も含めてすべてが刺激的なものでした。

ASEPのテーマとプレゼンテーションの内容について何回
も英語でスカイプ会議を行った後、12月26日に台湾に渡
航し、空港で迎えてくれた台湾の学生を見つけたとき、
それまで毎日一緒に頑張ってきたチームメイトに会えた
という感動はとても大きいものでした。現地ではほとん
ど朝から夜までプレゼンの準備でしたが、ASEPという1
つの目標に向けてお互いに意見を言い合ったおかげで、
観光するよりもずっと深く台湾という国を知ることがで
きたと思います。なにげない雑談の中にも、台湾では日
本のテレビ番組やアーティストが人気があるなど、台湾
と日本の交流の深さを知ることができました。また、基
本的に台湾の学生はとてもおおらかで、義守大学への留
学生との接し方を見て、異文化に対する垣根が低いよう
に感じました。

私は自分の英語力にあまり自信がなく、発言することに
積極的になれない部分がありました。しかし、日本の先
輩がたや、台湾の学生の真剣な姿勢と接しているうちに、
言語の壁は自分で作り出しているのだなと感じました。
まずは自分から言葉を発する、何としてでも自分の考え
を伝えるという姿勢がなければ、交流は上手くいかない
と深く感じました。ASEPの本番では、プレゼンテーショ
ンのためにそれまでみんなで準備した原稿が完全に暗記
できておらず、悔しい結果になってしまいましたが、自
分の練習量を反省し、次に生かしていきたいと思います。
日本に帰ってきた今も台湾の学生とFacebookなどで連絡
を取り合い、友情関係を築けています。この授業を通し
て、私は本当に大切なチームメイトを得ることができた
と思っています。このような大切な経験をさせていただ
いた機会と、それをサポートしていただいた全ての人に
感謝しています。有難うございました。



現代社会専攻2回生 鹿内美譜



アジア学生交流会議2015に参加して

Posted on 2016.01.14

12月26日-30日、台湾の高雄に滞在しアジア学生交流プロ
グラム(ASEP: Asia Student Exchange Program)の国際
大会に参加しました。産業社会学部の「企画研究」受講生
と台湾の義守大学外国語学部の学生でチームを組み、共同
でプレゼンの準備をしてきました。

現地に行くまでは、SkypeやFacebookを使い、お互いにブレ
インストーミングやディスカッションで出したアイディア
を共有し、それに対する意見・質問等を交換しました。今
年のテーマは“Travelling and Learning”。そこから
“travelling: best learning for your better life”と
いう自分たちのテーマを設定し、「経験から学ぶためには、
経験を目的・決断(選択)・結果という視点で振り返り、自
分を深く考察・理解することが大事である。旅は、自分を
考察する最良の経験であり、したがって人生を充実させる
最良の学びである。」という内容のプレゼンを作りました。
審査の結果、best contents賞を頂きました。

このプログラムでは、本当に貴重な経験をたくさんさせて
頂きました。その中でも、お互いに英語を母語とせず、バ
ックグラウンドの異なる台湾と日本のメンバーで、アイデ
ア交換のコミュニケーションをとおして1つのものを作り
上げたことは、非常に良い経験でした。お互いのアイディ
アを交換し、妥協点を探り、それを深める過程は、予想以
上に大変でした。英語には少し自信がありましたが、それ
でも相手の言いたい事を把握しきれない事や、自分たちの
言いたい事を伝えきれない事は度々ありました。また相手
の意見に賛成できない時や改善を要求する時等、相手を尊
重しながら議論を進める事にも苦心しました。台湾のメン
バーは非常に明るくフレンドリーで、議論にもオープンか
つ活発だったので、その点では非常に進めやすかったです。
内容が進展せず大変な時もありましたが、つまずきやいら
だち、焦りを共有しながら、それでも必ず完成させようと
何度も考え話し合いました。それがあったからこそ、納得
する形に完成させることができ、台湾メンバーと大きな達
成感と喜びを共有することができたのだと思います。皆で
朝から晩まで、あーでもない、こーでもないと議論して、
時にご飯や休憩をはさみ和気藹々としながら、最後は疲労
感と睡眠不足と闘いながら、一緒にプレゼンの準備をした
事は忘れられない大切な経験です。反省点として、台湾側
のメンバーとのやりとりの中で、スケジュールの組み方、
締め切りやto-doの共有、議論をスムーズに進めるための
「共通のルール」の設定等、言語や文化が異なるため、共
通認識を持って取り組むための工夫がもっと必要だったこ
とも学びました。この経験は、色んな人と働くことになる
社会人の場面でも生かすことができるのではないかと思い
ます。

滞在中、台湾メンバーには本当に良くして頂きました。プ
レゼンの準備や観光を通して、彼らとは本当に仲良くなり
ました。これもこのプログラムの大きな魅力の1つです。
本当に良いプログラムだと思います!!是非参加してみて
ください!!!


現代社会専攻5回生 西谷希穂



台湾高雄市でアジア学生交流大会に参加

Posted on 2016.01.12

12月26日から30日まで台湾の高雄市で開催された、アジア
学生交流プログラム(ASEP: Asia Student Exchange
Program)の大会に、企画研究「国際交流実践研究」の受
講生が参加しました。ASEPは日本と他のアジアの国々の生
徒・学生がパートナーとなって、遠隔交流ツールを活用し
て英語で交流した成果を、台湾高雄市で毎年12月に開催さ
れるアジア学生交流プログラムのプレゼンテーションを中
心とする大会で発表し交流するというものです。
今年度はホスト校である高雄市立高級中学校(日本の高等
学校にあたる)で大会が開催され、日本、台湾、韓国、イ
ンドネシア、タイの5か国から54校の生徒、学生、教職員
ほか合わせて約700名が参加しました。台湾高雄市の教育
局の支援もあり、年々台湾の高校の参加が拡大し、今年は
26校でした。産社生が初めて参加した2005年はその半数く
らいでありましたが、参加校の増加に伴いパートナーとな
る日本の高校の参加校も増えています。立命館学園からは
産社のほかに、立命館中高、立命館宇治、立命館守山の生
徒も参加し、2つの会場に分かれて英語のプレゼンテーシ
ョン大会がおこなわれました。

今年の大会テーマは“Traveling and Learning”で、産社
のパートナー校は台湾高雄市にある義守大学でした。グル
ープのテーマは “Travelling: Best learning for your
better life” で、これまでSkypeやFacebook、LINEなど
を使って遠隔で準備してきた内容を15分にまとめて発表し
ました。発表内容とスライドはよく練られていて、
Creativityを評価されたBest Content賞を授与されました。
遠隔交流を始めたころはもちろん、台湾へ出発する直前ま
でかなり隔たりがあった双方の意見を、どのようにまとめ
るのだろうと心配されましたが、現地に到着後、義守大学
で合流してかなり集中して議論し、発表当日は何とかまと
まった発表になっていました。

残念ながら練習不足は否めませんでした。緊張で表情がこ
わばったり、ことばが詰まることもあり、悔しい思いをし
たでしょうが、経験を積むことが必要だと感じました。
かつての先輩たちも同様で、初めて国際交流大会に参加し
たときは、緊張して頭の中が真っ白になったようでしたが、
2回目はその雪辱を果たすべく、練習を重ねて立派な発表
ができるようになりました。今回は質問に対する応答は堂
々としていて、頼もしかったです。舞台に立って数百人の
前で英語でプレゼンテーションをする機会はそうそうあり
ません。今回の経験が、今後に生かされることを願うばか
りです。
大会の後のフェアウェル・パーティでは、各国の生徒・学
生によるパフォーマンスを見て、音楽に合わせてダンスを
したり、記念写真を撮ったりして楽しみました。悔し涙を
流したのがウソのように、笑顔で楽しんでいて安心しまし
た。翌日も空港までパートナー校の学生と先生が見送って
くれ、高雄を去りがたかったようです。今回育んだ友情を
今後も大事に温めてほしいと思います。かつてASEPに参加
した産社と台湾の先輩たちが、今回衣笠キャンパスと高雄
まで応援に来てくれて、旧交を温めていたように。



企画研究「国際交流実践研究」担当 坂本利子教授




「サカナクションVISUAL & TALK SESSION」を聴講して

Posted on 2016.01.06

12月14日(月)、サカナクションのヴォーカル山口一郎氏に
よる特別講義「VISUAL & TALK SESSION」が行われました。
本講義では、産社の坂田ゼミ・飯田ゼミから有志およそ30名
が学生スタッフとして当日の運営や企画に携わりました。
学生スタッフとしてサポートしてくれた坂田ゼミの吉川善通
さん、飯田ゼミの横田遥香さん、鶴間美穂さんに講義内容含
め感想を伺いました。

<サカナクション 山口一郎氏>

吉川さん『講義ではまず山口さんが近年力を入れておられる
クラブイベント「NF」の映像が紹介されました。山口さんは
「NF」の中で、夜通しプレイされるDJライブやインスタレー
ションの展示、ワークショップを通して、人々が音楽を多角
的に楽しむ空間作りを試みておられます。人々に新しい音楽
の楽しみ方を提供し、自由に音楽を楽しんでもらおうとする
「NF」の活動に、山口さんの既存の枠を超えた表現者の一面
を知る事ができました。
そして山口さんがパリコレにサウンドディレクションとして
参加された時の映像を鑑賞し、バイノーラル音源を用いたフ
ァッションショーの革新的な演出に挑戦される山口さんの
「新しい音作り」「アートと音楽の融合」へのあくなき探求
心と音楽の最先端を走っていかれる姿に感銘を受けました。
また「2020年のラジオ番組企画」のコーナーでは、学生のア
イデア一つ一つを真摯に聴いて学生と一緒に考えて下さった
り、イベントの最後には来場者ひとりひとりと握手をして見
送って下さいました。
山口さんは革新的な音楽を探求されるクリエイターである一
方、オーディエンスやファンを常に楽しませる事を考え、大
切にするミュージシャンである事を講義全体を通して感じる
事ができました。山口さんのユーモア溢れる気さくで温かい
人柄が、人々に愛されるサカナクションの音楽を生み出す原
点になっているのだと思います。』

横田さん・鶴間さん『事前の打ち合わせでは、FM802および
ビクターエンタテインメントの担当者さんと企画内容の相談、
学生スタッフの役割などを話し合いました。この打ち合わせ
の中で、「山口一郎と作る2020年のラジオ番組」という事前
課題を受講者に提示することが決まりました。
この打ち合わせをもとに、学内に貼るポスターの制作に加え、
学外の方を効率よく誘導するためには、どこにポスターや誘
導案内を掲示し、スタッフをどのように配置するかを決めま
した。当日は、事前に決めておいたシフトにのっとって受付
や誘導をおこない、FM802とビクターの方々のご協力もあり、
500名の方々を時間内に教室までご案内することができました。
講義では、FM802「MIDNIGHT GARAGE」のDJである土井
コマキさんの司会のもと、映像を観ながら、サカナクションの
活動の裏側や、山口さんの音楽に対する考え方を、お話しし
てくださいました。YouTube登場以後の音楽の届け方や、音
楽とその周辺のカルチャーをリスナーに体感してもらうクラブ
イベント「NF」、山口さんと共にパリコレの音楽を手がけた
AOKI Takamasaさんのお話しなど興味深いトピックがたくさ
んありました。これからの音楽はどう変わるべきなのか、リ
スナーとしての態度についても考えさせられました。
このような大きなイベントに携われたことで、これからの学
びに対するモチベーションも大きく上がったと思います。
山口さん、AOKIさん、土井さん、お忙しい中、貴重なお話を
ありがとうございました。』



<講義の様子>

写真提供:FM802


文責:産業社会学部事務室



【スポーツ社会専攻 権ゼミ】台湾でフィールドワークを実施しました!

Posted on 2015.12.25

スポーツ社会専攻の権ゼミ4回生は10月9日から13日にかけ
て台湾でフィールドワークを行いました。台湾がかつて、
日本から植民地支配を受けていたことは誰もが知っている
ことですが、実際に台湾がどういった文化・歴史を持ち、
日本からどのような影響を受け、日本の統治から脱して以
後現在までどのような歴史を歩んできたかを知る機会は少
ないのではないでしょうか。そこで、今回のフィールドワ
ークは、今後の日台関係やアジアの平和と安全について深
く考えるために、実際に台湾の様々な場所に訪れ、様々な
視点から台湾の歴史や文化を正しく理解することを目的と
し、行いました。
1日目は台中市にある台中インターコンチネンタル野球場
で野球の国際大会である「プレミア12」の台湾対オランダ
の試合を観戦しました。日本の台湾に野球が伝えられたの
は1895年、日本による統治が始まった年に、日本人によっ
て伝播されたと言われています。また、台湾野球は日本人
化運動などの日本統治時代の政策に大きな影響を受けてお
り、台湾の歴史を考える上で重要な要素の一つと言えます。

2日目からは台北市に移動し、最終日まで台北を中心に様々
な場所を訪れました。

写真の建築物は、日本における台湾統治の中枢である「台
湾総督府」の庁舎です。ここに派遣された歴代の台湾総督
たちは、強大な権力を持ち、台湾を統治しました。現在で
も台湾の総統府として使用されているからか、警備は厳重
であり、台湾の人々にとって特別な場所であることが伺え
ました。



他にも、台湾国立博物館や中華民国(台湾)の初代総統で
ある蒋介石を顕彰した「中正記念堂」や、世界三大美術館
の一つである「国立故宮博物館」などを訪れ、台湾の歴史
や文化に触れることが出来ました。



今回訪れた場所の中でも特に印象的だったのが台北市の二
・二八和平公園内にある、「二・二八紀念館」です。これ
は、台湾で起こった「二・二八事件」という悲しい過去を
忘れないために建てられたものです。二・二八事件とは、
戦後日本統治から解放され祖国復帰を期待した台湾の人々
が、大陸から来た国民党政府の凄まじい腐敗に失望し、そ
の募った不満が爆発し、大きな混乱の時代に入るきっかけ
となった事件の事を指します。二・二八紀念館の見学に通
して参加者の亀田さんは、「今までは、終戦後に台湾で何
が起こったかについて知る機会というのはほとんどなく、
この紀念館で見聞きしたことはとても衝撃的で、現在も続
く台湾と中国間の国家承認問題(二重承認問題)を考える
きっかけとなりました。」と感想を述べてくれたことから
も、この経験が学生にとって有意義なものになったことが
伺えました。

今回のフィールドワークを通して、「中国」ではなく、
「台湾」としての歴史を実際に見聞きし、知ることが出来
ました。また、日本が過去にどのようなことをしてきたの
かは日本人として知っておくべきであるということも再確
認でき、貴重な経験をすることが出来たと思います。


文責:スポーツ社会専攻 4回生 田渕伸也



このページの上部へ