教員紹介
FACULTY MEMBERS
スポーツ社会専攻
市井 吉興 教授
ICHII YOSHIFUSA
研究テーマ
新しいスポーツ=ニュースポーツを創ってみよう!そして、スポーツの魅力を探求してみよう!!でも、「新しいスポーツ」ってなんだ??
おすすめ書籍
『啓蒙の弁証法:哲学的断想』 ホルクハイマー、アドルノ著:徳永恂訳 (岩波書店、2007年)
学生時代の思い出
1990年4月、私は立命館大学文学部哲学専攻に1年間の浪人生活を経て、入学しました。私の故郷は埼玉県川越市ですが、大学進学は関西圏の大学を志望しました。というのも、私は中高一貫全寮制男子校の出身で、そこで出会った関西圏から来ていた友人たちと仲良くなり、彼らが生まれ育った関西に「あこがれ」を抱いたからです。学生生活ですが、勉強はほどほどに、京都に集うユニークな人物とのディープな交流を堪能しておりました。しかも、京都生活1年後には、独特なイントネーションがありながらも流ちょうに関西弁を操り、初対面の方に関東圏出身と悟られることはなくなりました。しかし、私が習得した関西弁は関西圏の友人曰く「あんたの関西弁は芸人みたいや」と指摘されましたが、時すでに遅し!関西弁習得の参考資料が関西の友人が貸してくれたVTR『吉本新喜劇 ギャグ100連発』でしたので。まっ、しゃあないっすわ(笑)。
現在の学問分野に決めた理由
私は2011年に立命館大学産業社会学部に着任し、「スポーツ文化論」等を担当しています。2013年ごろから、既存のスポーツの範疇に収まりきらないスポーツ、つまり、ニュースポーツやサーフィン、スケートボード、スノーボード、BMX、パルクールなどのライフスタイルスポーツとその社会・文化的な背景に興味を持つようになりました。ライフスタイルスポーツが誕生し普及していった1960年代のアメリカは、カウンターカルチャーの全盛期で、自分達でスポーツを作り始める若者たちが現れました。例えばアメリカはスケートボードの発祥地ですが、そもそも「おもちゃ」として開発されたものに愛好家たちが改良を加えて、アグレッシブに滑ることができる現在の形に発展させました。学部のゼミではライフスタイルスポーツ誕生の社会・文化的なダイナミズムを探りながら、新しいスポーツを作っています。もしかしたら、研究しているというよりも、「新しいスポーツを作っている変なゼミ」と認識されているかもしれません(笑)。