教員紹介
FACULTY MEMBERS
子ども社会専攻
髙橋 正英 准教授
TAKAHASHI MASAHIDE
- 専攻
- 子ども社会専攻
- 専門分野
- 教育学、算数科教育学
研究テーマ
①子どもの主体的・対話的で深い学びの授業を具現する教師の働きかけ
②初等教育実習におけるよりよい事前・事後指導と、実習校をはじめとした関係機関との連携の在り方
おすすめ書籍
【心ある授業者でい続けるために】
正木 孝昌 著「活動する子どもたちと算数の授業」(東洋館出版社 1999年)
子どもたちが活動している姿を根拠にして積み重ねた授業論です。子どもの学びを真ん中に据えることで、「授業の技術」と「それを支える教師の心」が見えてきます。
【「子どもから学ぶ」を忘れないために】
サン=テグジュペリ 著「星の王子様」(新潮社 2006年)
「子どもの素直な感性や表現に秘められた真理・価値に光を当てていくこと」が初等教育に携わる者の役割であり、喜びです。「大人みたいな言い方だ!」と王子様にたしなめられないように。
【「気持ちよい紳士」に近づくために】
キングスレイ・ウォード 著「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」(新潮社 1994年)
私の本で最もページの端が折られた一冊です。珠玉の30通には、仕事への姿勢、人との信頼、人生の選択についての普遍的な教えが、温かな心とウィットに富んだ表現で綴られています。
学生時代の思い出
残念ながら大学の授業も恋愛も部活動もアルバイトも…どれも中途半端で、情熱的に何かに打ち込むことができなかった4年間でした。しかし、今になって思えば、中途半端な自分の情けなさや恥ずかしさ、もどかしさなどと向き合って過ごしてきたことが、卒業後の「なってみたい自分」へ迫っていくエネルギーになっていたようにも思っています。
私は、岩手大学の「北謳寮」という学生寮で4年間を過ごしました。15畳ほどの部屋に学年・年齢が違う4人が共に生活します。寮生は当時200人。トイレも風呂も共同。小奇麗といった言葉とは程遠い、なかなかの空間でした。食事込みで1か月に20,000円弱で格安だったこともありますが、四六時中「仲間」に囲まれ、安酒を湯飲み茶わんに注ぎ合いながら、時を気にせず語り明かせたことが何よりの魅力でした。浪人していた引け目もどこへやら。今では一番の長所と感じている「大らかさ」も、この4年間で育んでいただいたように思います。
現在の学問分野に決めた理由
2011年の4月ほど特別な春はありませんでした。余震と放射能の心配の中、学校が再開。失意に沈んでいた私に力をくれたのは、新年度の5年1組の子どもたちの拍手と、「授業でなら誰かを幸せにできるかもしれない」という新たな目標でした。
ふるさと福島を離れて15年。教材の工夫や出合わせ方、子どもの発想を生かした展開や板書といった授業方法の研究と、算数科の本質や系統性といった教科内容の研究、そして正木孝昌先生や岩崎源宗匠から人としての学びを重ねてきたことで、ようやく「子どもも教師も笑顔になる授業」がほぼ毎時間具現できるようになってきました。
そして今、磨き続けてきた「授業観」「教師としての構え・姿勢」「指導技術」そして「子どもの素直な感性と豊かな表現」や「教師という役割の魅力」を、伝えていきたいと強く願う自分がいます。