教員紹介
FACULTY MEMBERS
現代社会専攻
竹濱 朝美 教授
TAKEHAMA ASAMI
研究テーマ
再生可能エネルギー電源(風力、太陽光、バイオマスなど)の拡大政策、脱原発のエネルギー政策、再エネ100%を目指す企業・自治体の事例分析、電気自動車EV 拡大に関する国際比較
おすすめ書籍
『地球温暖化との闘い すべては未来の子どもたちのために』ジェイムズ・ハンセン著, 枝廣淳子監修, 中小路佳代子翻訳, 日経BP社(James Hansen: Storms of My Grandchildren: The Truth about the Coming Climate Catastrophe and Our Last Chance to Save Humanity. Bloomsbury Publishing. 2011)
James Hansen 氏は、気候変動に関する最も先端的科学者の一人です。地上平均気温の解析に基づき、温室効果ガス、特に二酸化炭素が気温上昇をもたらすことについて、米国連邦議会での証言等を通じて,世界に警告してきました。コロンビア大学地球研究所客員教授、NASAゴダード宇宙科学研究所所長を歴任。孫の世代に生存可能な気候を残さねばならないとの科学者の使命感から、気候変動リスクと二酸化炭素削減を説いています。読みやすい文章ではないですが、科学者がどのような「思い」で気温上昇の研究を行ってきたか、その「思い」「生きざま」を感じることができます。
学生時代の思い出
学園祭の出店で、クラブの友達とおでんを作って、ワイワイやったのが、楽しい思い出です。学生時代は、アルバイトを兼ねて、関西や中圏圏の地方自治体の財政分析の手伝いで,市町村の「決算カード」や「財政状況資料集」などのデータから、表やグラフを作成したり,駅前再開発のアンケート調査のデータ分析をやっていました。今の研究テーマとは異なりますが,地域の調査を行うときに、役にたっています。
現在の学問分野に決めた理由
2004年頃、イギリス留学時に、IPCCの気候変動科学者の会議の温室効果ガス排出と気温上昇のグラフを見て衝撃を受けたこと、イギリスで洋上風力発電場を見て、スケール大きさに未来を感じたことが、再生可能エネルギーと気候変動対策を研究する契機になりました。ドイツの太陽光発電と風力発電の普及政策を調査して,多くの女性の専門家や政策担当者に出会いました。再生可能エネルギー分野は新しく,女性にも多くのチャンスがあることがわかって、未来を感じました。