教員紹介

FACULTY MEMBERS

現代社会専攻

永野 聡 教授
NAGANO SATOSHI

専攻
現代社会専攻
専門分野
学習支援システム、教育工学、都市計画・建築計画、まちづくり・まちおこし、復興まちづくり、観光地域づくり、プロセスデザイン
研究者学術情報データベース

研究テーマ

観光と健康を融合したまちづくり、身近なところからの環境対策(SDGs)、アート活動で地域おこし?!、震災復興と国際交流の実践、UberやAirbnbが身近な社会を創るには?、高齢者に優しい社会をみんなで創るにはどうすれば良いか(海外にもトビ出そう)?

おすすめ書籍

永野聡, 劉慶紅, 三上己紀,『ロングライフウェルネス : ジェロントロジーの理論と実践』, 論創社, 2022年

野中郁次郎, 廣瀬文乃, 平田透,『実践ソーシャルイノベーション : 知を価値に変えたコミュニティ・企業・NPO 』, 千倉書房, 2014年

野中郁次郎, 『共感が未来をつくる : ソーシャルイノベーションの実践知』,千倉書房, 2021年

『Harvard business review』 『これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。 : スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビューベストセレクション10』

学生時代の思い出

元々私は、建築デザインに興味があり、実際に地元の設計事務所で仕事をしておりました。しかしながら、建築に関しては独学でしたので、設計事務所の先輩からの助言もあり、上京して昼間働きながら夜学に通う事となりました。その学校は、建築士になるための技術を教えるだけではなく、デザインの意味や建築家の思想まで教えてくれる少々変わった学校でした。また、大学院に進学する学生も多く、非常に刺激的だったのを覚えています。「将来、建築系で飯を食う!」と決めて上京していた私は、「自分も長い建築人生の中で数年間は大学院というものに行ってみてもいいかな!?」と思い、大学院に進学致しました。毎日のように、研究室に泊まり込み、仲間とともに徹夜明けに食べたラーメンの味が忘れられません。

現在の学問分野に決めた理由

2011年の東日本大震災後、復興に関して何か出来ることはないかと、災害を受けた沿岸地域を周りました。まだ何ものともつかない私たちは、大半の地域で門前払いとなりました。そんな中、「手伝って欲しい」と言われた地域がありました。それが、宮城県名取市閖上地区です。同地区は、津波被害により壊滅的なダメージを受け、900人近くの死者行方不明者を出していました。その地区にある「ゆりあげ港朝市」を復興させるというプロジェクトを支援する事となりました。その朝市は地域で40年以上親しまれたコミュニティーの核ともいえる場所です。朝市のプランニング、デザイン、ファンディング、組織マネジメント、等、やる事が山のようにありました。多くの専門家のお知恵を拝借しながら、無我夢中で進めていきました。今振り返ると、これが、現在の学問分野ソーシャル系のフィールドに飛び込んだ瞬間でした。
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