織田:仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか。
1年間交渉して受注したプラントが形になる感動
福島:プラント建設事業の営業をしていた時のこと。プラント建設では受注までに1年近くかかることもよくあります。毎月のように中国の営業先に足を運んで交渉を重ね、社内を調整する繰り返し。1年後、とうとう受注が決まった時の達成感は大きかったですね。それから1年余りたって、ようやく今、当時受注したプラントが完成を目前に控えています。当時は設計図や契約書を前に交渉していたものが、形になる。その感動は、部署が変わっても変わりません。
お客様からの「ありがとう」が嬉しい
岩屋:やっぱりお客さまから「ありがとう」と言われた時は嬉しいですね。昨年10月に起こったタイの大洪水は記憶に新しいところです。
洪水の影響で急遽約束していた数量をお客様へ供給できなくなり、そこから約半年あまり、毎日遅くまで、時には土日も返上してお客さまへの対応や社内調整に追われました。
本当にしんどかったけれど、無事納品した後、お客さまから「タイ洪水後の東芝の対応はすごく良かった。感謝している。」と言われた時は、「がんばり通して良かった」と心から思いました。
自分の関わった商品を多くの人に知ってもらえることが喜び
八木:メーカーのやりがいは、商品を通じて自社のことを多くの人に認知してもらえることだと思います。それが自分の携わった商品ならなおさらです。以前、それまでの市場にはない高付加価値、高価格帯の業務用エアコンの新商品立ち上げに関わったことがありました。まだ市場も確立しておらず、売れるかどうかもわからない中で販売戦略を考え、少しずつ市場に浸透させていった結果、今では市場の3割をこの機種が占めるまでに成長しました。街で入った店にそのエアコンが設置されているのを見ると、「やった」と思いますね。
社員から感謝されることもやりがいになる
藤堂:皆さんと違って私はお客様と直接接する機会はありません。けれど、社内の人から「ありがとう」と感謝されることは多いので、それがやりがいになっています。
木全:私も間接部門だから、その気持ちがよくわかります。社内の人から信頼を得ることも大きな支えになりますね。私の場合は、自分の描いたシナリオ通りにビジネスが動き、お客様だけでなく社内のマネジメント層や同僚に喜んでいただいた時や、自分が関わった商品が街で使われているのを見た時にやりがいを感じますね。
藤堂:自分が関わっていなくても、街でコマツの製品を見たら、やっぱり嬉しいですよ。
岩屋:確かに。東京スカイツリーのエレベータが東芝製だと思うと、すごく誇らしい気持ちになります。
製品が完成するのを見届ける感動は大きい
日下:同感です。自社製品を見る感動が、一番大きいです。
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