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ゲスト講義(専門演習:南川ー徳永ゼミ)

朝日新聞記者の玉置太郎氏が、ますます多様化が進む日本社会における移民報道の重要性について講演した。

移民報道は経済的必要性、文化集団、被害者、脅威という側面から外国人をステレオタイプ化する傾向がある。この問題を乗り越えるために、偏見を助長しない適切な用語を用いながら、移民自身の主体性と移民が置かれた社会経済的な構造の両面を捉えた報道が必要となる。こうした問題意識から、玉置氏は、外国籍住民が多く暮らす地域に住み、学習支援活動を通して外国にルーツを持つ子どもらと信頼関係を深めるだけでなく、イギリスの大学院に留学して移民政策に関する専門知識を身に着けてきた。

最後に、玉置氏は、移民報道は国家の在り方や外国人の扱われ方に関わるだけに、移民報道に対するメディアリテラシーを磨くことがますます重要になると学生たちに説明した。