学部長挨拶

学部長挨拶

西村 智朗

立命館大学国際関係学部長

ようこそ、立命館大学国際関係学部へ

現代はグローバル化社会と言われています。毎日世界中で膨大な量のヒトやモノが移動しています。SNSなどのインターネットの普及やオンライン会議ツールなどの登場によって、情報やコミュニケーションのボーダレス化もますます加速しています。世界はますます「身近」になったと言えるでしょう。しかしながら、世界には解決されていない問題もまだまだ山積しています。領土や資源の奪い合い、深刻な人権侵害や難民問題、温暖化や海洋汚染などの環境破壊、貧困や格差問題、最近では感染症などが挙げられます。これらの問題は、「グローバル」な問題であると同時に国家や国際機関で協力・調整が必要な「国際的」な問題でもあります。

これらの問題は、それぞれ複雑な原因を抱えており、解決のためには様々な要素を検討しなければなりません。社会科学の分野においても、政治学、法律学、経済学、社会学など既存の伝統的な学問領域を横断した研究が必要になります。加えて、先ほど触れた「身近な世界」は、同時に「多様な世界」でもあります。アジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアや大海の小さな島々など、それぞれ独自の文化や習慣、言語や宗教が存在します。これら地域の伝統や生活を尊重することも大切です。そのための情報の収集や意見の発信には、英語をはじめとする語学力も重要になります。

すなわち、このような課題に取り組むためには、学際的な知識と世界各地域の特殊性を理解し、高度な語学力を駆使する人材が求められています。

立命館大学国際関係学部は、このような国際社会の様々な問題を認識・共有し、その解決策を考え、世界で活躍する人を育成することを目指しています。そのために、本学部には、国際関係の理論を学ぶ多彩な専門科目、世界を網羅する地域研究、そして実践的な英語力とその他国連公用語をカヴァーする語学教育、すなわち「理論×地域×言語」の3つを究めるための優秀な教授陣が揃っています。この三本柱が、本学部の教学の特徴です。

立命館大学国際関係学部は、まだ米ソ冷戦が終結していない1988年に設立され、日本における国際関係学の先頭を走ってきました。2011年には、従来の日本語での教育を中心とする国際関係学専攻に加え、英語による教育を中心とするグローバル・スタディーズ専攻を新設しました。2018年には、アメリカン大学・立命館大学国際連携学科(JDプログラム)を設立しました。JDプログラムの日本で学修をスタートする学生は、1年半を京都、2年間をワシントンD.C.、そして最後の半年を再び京都で学びます。このように、本学部では、多くの日本人学生と世界中から集まった国際学生が、日本の伝統文化が息づく古都・京都で交流し、切磋琢磨しています。

設立から30年以上を経て、8000人を超える卒業生を送り出していることも本学部の強みです。これまで多くの卒業生が、日本だけでなく世界各国で、民間企業、公務員や国際機関職員、教育研究機関やNPOなど様々な業種で社会に貢献しています。私たちは、これからも、個を磨き、世界に羽ばたく学生を応援していきます。

このホームページで、立命館大学国際関係学部にますます興味関心を持って頂ければ幸いです。

出版物

「立命館国際研究」および 「Ritsumeikan Annual Review of International Studies(RARIS)」、「Working Paper Series」、「国際関係論集」は立命館大学国際関係学会が発行しています。掲載論文の著作権は立命館大学国際関係学会及び執筆者に帰属しています。これらの出版物は全て、著作権法により保護されており、これら掲載事項の無許可の転載を禁止します。論文引用の際は著作権法に従ってください。

立命館国際研究

立命館国際関係論集

Ritsumeikan Annual Review of International Studies(RARIS)

立命館大学国際関係学会員の教員・院生による英文の研究成果を収録するジャーナル。論説、研究ノート、書評等を掲載。2002年創刊。年1回発行。

Working paper series

立命館大学国際関係学会の教員・院生によるWorking Paper。基礎的・学術的最先端の研究成果をとりまとめ、これを迅速に公表することにより、国内外の研究者等からの幅広いコメントを受けることを目的に随時発行。

自己評価・外部評価結