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ゲスト講義実施報告(JICA 安全管理部 課長:今井健様)

プロフェッショナル・ワークショップ(公務クラス)にて、JICA 安全管理部課長(前緊急援助隊 次長)である今井健氏をゲスト講師としてお招きし、政府開発援助(ODA)の枠内で実施されている緊急援助活動についてお話頂いた。

まず、開発援助の基本から始まり「ODAは投資investmentであり、returnを目指している」という国益を意識した活動であることを強調された。それに続き、緊急援助の基本原則として「災害主権」の概念(災害が発生した時、これに対処する第一義的責任は被災国政府にあり、他国からの援助は被災国の同意のもと要請に従って供与すべき)について説明があった。

実施体制としては、人(救援チーム、医療チームなど)、物(マイアミ、シンガポール、ドバイに救援物資の倉庫あり)、金(資金の捻出)を考えることが重要である。最後に「開発援助を広範に実施している日本は、それに加えて緊急援助を継続すべきなのか、継続するとすればその理由は何か?」を学生に考えさせるレポートの課題が出された。