近世・アジア史ゼミ

授業紹介

 このゼミは,宋代以降の中国における歴史上の諸問題,および古代から近世にかけての中国周辺のアジア諸民族・諸地域の歴史・社会・文化を,卒業論文のテーマとして取り上げる学生を対象としています。近世中国のみならず,モンゴル・満洲・チベットなどの内陸アジア地域から朝鮮・東南アジア・インド・トルコに至るまで,漢民族以外の民族や中国以外の地域に対して幅広い関心を持つ学生が所属しており,地域・時代・民族に限定されない幅広い知識が得られ,研究に生かすことが出来るのが,このゼミの大きな特色です。授業は3・4回生合同で行います。3回生は,卒論執筆に向けてテーマの選定と絞り込みを行うのが目標です。また,4回生の発表をしっかり聞き,論文執筆の具体的な方法についてよく学び,自分なりによく考えて下さい。4回生は,当然ながら提出期日までに卒業論文を執筆・完成させることが目標です。就職活動時期の早期化・長期化に伴い,時間的余裕が少ないことを肝に銘じ,しっかりと計画を立て,自覚を持って取り組んでください。書くのはあなた自身です!

過去の卒業論文のテーマ
  • 勃海の対日外交初期についての一考察
  • 宋代軍隊の管理統制と兵士生活の実態について
  • 南宋臨安城の火災と対策
  • 秦檜専制体制成立過程における南宋官界
  • 虚堂智愚と南宋末禅林
  • モンゴル帝国におけるケシク
  • モンゴル時代のレヴィレート婚とその特色
  • 元朝日本遠征の目的とその実態
  • 高麗の瀋王位について
  • 中世ロシアにおけるモンゴル支配の影響について
  • 元・明代の北京
  • 銭荘について―福建銭荘の事例
  • 隆慶和議締結までの明側の対応について
  • 明清交代期の朝鮮燕行使について
  • 明末清初の福祉事業に関する一考察
  • 一九世紀後半の雲南地方における回民蜂起について
  • 朝鮮政策に対する李鴻章の認識と評価
  • 日清修好条規における清の対日観
  • スローガン「扶清滅洋」から見る義和団運動
  • 清代末期から民国期にかけての『不纏足運動』の展開に関する考察
  • 中国の近代教育制度が確立していくまでの過程について
  • 日中戦争における重慶爆撃の成り立ちと歴史的意義
担当教員より
教授 井上 充幸
井上充幸 教授

 私は現在,主に明清時代の文化や社会について幅広く関心を持ちながら,日々研究を続けています。間口が広くてしかも奥深い,そんな近世の東アジア世界は,卒論のテーマ選定に迷ってしまうほどのネタの宝庫です。まずは沢山読んで,沢山知って,そして沢山考えて下さい。皆さんが社会に出られたときに,自分は卒論を通じて誰にも負けないくらい勉強したぞ!と,胸を張って言えるよう,時には楽しく,時には悩みつつ,ともに歩んでいきましょう。