2018.06.04 TOPICS

平安の都にタイムスリップ  AR技術で朱雀門から羅城門の平安京を疑似体験 スマートフォンアプリ「バーチャル平安京AR」をリリース 

 立命館大学の矢野桂司・文学部教授(立命館アート・リサーチセンター副センター長)は、AR(拡張現実)技術を用いて平安京の景観を現在によみがえらせることができるスマートフォンアプリ「バーチャル平安京AR」(Android版)を株式会社キャドセンターと共同で開発し、2018年6月4日(月)よりGoogle Playにてサービスを開始しました。
 これまで矢野教授とキャドセンターは、「バーチャル京都」として現代に加え、平安時代や江戸時代の京都の景観を3次元都市モデルとして取り込み、Web上に3次元の地図を再現するサービスを提供してきました。
 今回リリースする「バーチャル平安京AR」アプリは、「バーチャル京都」の3次元技術とGPSによる位置情報を活用し開発しました。アプリを起動し実際の風景にスマートフォンをかざすと、天皇在所の大内裏内(南北約1.4km×東西約1.2km)の施設をAR表示で体験できるほか、朱雀門から羅城門までの南北約4kmにわたる朱雀大路上の8箇所の地点とJR京都駅前の1/10スケールの羅城門模型に設置されたARマーカーにより、その場の360度VR表示で平安京の眺めを体験することができます。

<概要>
アプリ名称:バーチャル平安京AR
対応OS:Android6.0以降
対応言語:日本語
サービス地域:日本
サービス開始日:2018年6月
価格:無料

矢野教授のコメント
 京都市(京都アスニー)の1/1000の平安京復元模型をベースに作成したバーチャル平安京を用いて、平安京のAR・VRアプリを公開しました。特に、大内裏内のARモデルやJR京都駅前の羅城門模型の360度VR画像は、現地に行って体験できるアプリとなっています。当時、大内裏の南の正門であった朱雀門のある、現在の千本通押小路あたりから、千本通を北上していただくと、内裏内の建物を見ることができます。また、京都駅前の羅城門模型の前では、トリガーとなる画像により、京都の三山と西寺や東寺の塔を見ることができます。

アプリの特徴
イメージ画像
イメージ画像
ARモード
ARモードでは平安京の大内裏の範囲を対象とし、現在の景観に同座標にあった平安時代のモデルを重ねて見ることができる。大内裏内の地図が表示されるのでどちらを向いているのか分かるようになっている。10秒間隔で現在地が更新されるため、移動にも対応できる。
VRモード
VRモードでは朱雀門から羅城門までの各大路の景観を、 360度見ることができる。
羅城門
京都駅前にある羅城門の10分の1サイズの模型の画像をかざすことで、羅城門南側の平安京外からのVR景観をみることができる。

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