「第10回立命館地球環境委員会シンポジウム-アジアのサステイナビリティ-」を開催

 2018年11月30日(金)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)立命館大学ローム記念館にて、第10回立命館地球環境委員会シンポジウム(主催:立命館地球環境委員会・立命館サステイナビリティ学研究センター)を開催しました。
 記念すべき10回目となる今回は、立命館のグローバル化の歩みに倣い「アジアのサステイナビリティ」と題し、国内のみならずアジア地域にも対象を広げた内容としました。また、初の日英同時通訳での進行としました。

 前半の部では、「アジアにおける低炭素社会に向けた取り組み:"科学から政策・行動へ"を掲げるマレーシアの都市のケースから」について、マレーシア工科大学 建築環境学部 HO Chin Siong教授が、「バイオガスによる持続可能な地域開発・SDGs」について、バイオマスリサーチ株式会社 菊池 貞雄代表取締役(1981年産業社会学部卒業)が、それぞれ講演を行いました。
 聴講者からは、「炭素削減のためにどのような策をとるか、科学とビジネスを絡ませて話させているのが面白かった。マレーシアがあまりゆかりのない地域だったが調べてみようと思う。」「牛のフンだけで酪農家の電力をおぎなうことが出来ると聞いて驚いた。北海道での6.4%のバイオ発電の普及率がどんどん上がると良いなと思った。」といった感想が寄せられました。

HO Chin Siong教授
HO Chin Siong教授
菊池 貞雄氏
菊池 貞雄氏

 後半の部では、「高等教育における持続可能な開発(HESD)のための多文化協働学習:立命館アジア太平洋大学(APU)におけるHESD戦略のケーススタディ」について、立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部MAHICHI Faezeh准教授が講演を行いました。
 また、全学に「省エネ行動を促す広報物とその活用方法」を募集した「サステイナブルキャンパス・アイディア・コンテスト」にて最優秀賞を受賞した、立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 4回生Nurul Habibahさんの「省エネのための“階段を使おう”キャンペーン」と、優秀賞を受賞した立命館慶祥高等学校 3年 金田一 七海さんの「身近な省エネ6%」の2点について、表彰式を執り行いました。
 聴講者からは、「他国の文明や経済を知ることはよくあるが、民族衣装をまとい舞うことで文化を理解する手法があったのだと気づいた。」「学生の教育がグローバルで、高いレベルの環境教育を受けていると感じた。」といった声がありました。

MAHICHI Faezeh准教授
MAHICHI Faezeh准教授
近本 智行教授(左)、Nurul Habibahさん(右)
近本 智行教授(左)、Nurul Habibahさん(右)

近本 智行教授(左)、金田一 七海さん(右)
近本 智行教授(左)、金田一 七海さん(右)

 最後に、講演者3名に加え、立命館大学大学院 理工学研究科修士1回生 大野 玉花さん、立命館大学 経済学部 国際経済学科4回生 新熊 紗良奈さん、立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部4回生 寺前 南さんの3名をパネリストとして迎え、立命館サステイナビリティ学研究センター長 近本 智行教授のコーディネイトのもとパネルディスカッションを行いました。技術に頼りきりでない環境施策の推進、異文化・世代間での環境意識の醸成など、多角的な視野からの議論が展開されました。
 全体を通しては、学内外から121名(昨年度:63名)もの参加があり、「持続的開発についての知識を揺さぶる“良い”イベントでした。」「学生をどんどんまきこんで、地球環境を考えて行動するのが当たり前という雰囲気を広めていってください。」といった意見が集まりました。

パネルディスカッション
パネルディスカッションの様子

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