10月1日(日)~10月6日(金)、国連の「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」に掲げられた17の達成目標を学生団体が1つずつ担当し、SDGsを体験するイベント「Sustainable Week」がびわこ・くさつキャンパス(以下、BKC)で開催されました。このイベントは「立命館大学Sustainable Week実行委員会(以下、実行委員会)」が主催する学生による日本初の取組みです。本イベントへの参加者総数は約2,300人にものぼり、学部間および学生団体の既存の枠を超えた交流・連携を促進させ、「持続可能な社会とは何か」を考えるきっかけを創出しました。

Sustainable Weekの取り組みとは

SDGs ( Sustainable Development Goals)
SDGs ( Sustainable Development Goals)

 SDGsに関心のある立命館大学所属の28の学生組織が集まり、実行委員会が結成されました。SDGsの17のゴール達成に向け、実行委員会はBKCを「小さな地球」と見立て、学生団体がこれまでの活動内容や専門性を活かしてSDGsに関連した学生オリジナルのユニークな企画を行いました。イベント実施にあたり、立命館大学の助成金(学びのコミュニティ集団形成助成金)や立命館地球環境委員会、立命館サステイナビリティ学研究センター、滋賀県、草津市、近江八幡商工会議所から支援を頂きました。

多くの市民・行政を巻き込んだSustainable Weekの開会式

「滋賀県版のSDGsを考える」ワークショップ
「滋賀県版のSDGsを考える」ワークショップ
池永肇恵滋賀県副知事のご挨拶
池永肇恵滋賀県副知事のご挨拶
松原豊彦立命館副総長のご挨拶
松原豊彦立命館副総長のご挨拶
主催であるSustainable Week実行委員会より馬場亮輔さんの挨拶
主催であるSustainable Week実行委員会より馬場亮輔さんの挨拶
STEPによる立命館小学校の生徒による英語プレゼンテーション
STEPによる立命館小学校の生徒による英語プレゼンテーション

 Sustainable Weekの開催式に先立ち、Sustainable Week実行委員会主催による「滋賀県版のSDGsを考える」ワークショップを開催しました。ワークショップでは、滋賀県庁職員、立命館職員、Sustainable Week実行委員会の約40名がSDGsの6つのテーマに分かれ、滋賀県でSDGsをどのように取り組むかについて議論を行いました。その後のSustainable Week開会式では、来賓の池永肇恵滋賀県副知事から学生である立命館大学生がSDGsに取り組む意義についてお話頂きました。また、松原豊彦立命館副総長よりSustainable Weekの取り組みを大学としても後押ししていくとの力強いメッセージを頂きました。
 さらに、Sustainable Week実行委員長である馬場亮輔さん(理工学部4回生)よりSustainable Week開催に至るまでの背景や、SDGsの特徴である「ECONOMY(経済)、SOCIETY(社会)、BIOSPHERE(地球環境)」に関連するチームリーダーから各チームの企画コンセプトが発表されました。 開会式後にSTEPによる立命館小学校の生徒による英語プレゼンテーション、立命館大学ロボット技術研究会によるロボット操作体験など実施されました。

28団体がそれぞれの個性を発揮し、SDGsのゴールに向けて取り組む

SDGs:2.飢餓をゼロに,SDGs:15.陸の豊かさも守ろう
SDGs:2.飢餓をゼロに,SDGs:15.陸の豊かさも守ろう(エコライフデザインサークルReco.lab・生命科学部自主ゼミ団体Ritree共同企画)
SDGs:4.質の高い教育をみんなに
SDGs:4.質の高い教育をみんなに(飛行研究会ダンデライオン企画)
SDGs:5.ジェンダー平等を実現しよう
SDGs:5.ジェンダー平等を実現しよう(color-free企画)
Dari K株式会社に協力頂き、SDGsスタンプラリー企画を実施
Dari K株式会社に協力頂き、SDGsスタンプラリー企画を実施(Sustainable Week実行委員会企画)

 「SDGs:2.飢餓をゼロに」と「SDGs:15.陸の豊かさも守ろう」に取り組んだエコライフデザインサークルReco.lab・生命科学部自主ゼミ団体Ritreeは、規格外野菜を使用したカレーを無料で提供し、食品ロスを減らすためのシステムモデルを提案しました。また、大学生協学生委員会と連携し、丼ペリを用いてカレー提供を行いました。
 「SDGs:4.質の高い教育をみんなに」に取り組んだ、飛行研究会ダンデライオンは、体験型の教育の必要性を訴えるために、クインススタジアムにおいて一般学生向けに気球の搭乗体験を実施しました。
 「SDGs:5.ジェンダー平等を実現しよう」に取り組んだLGBTQサークルcolor-freeは、「ありのままの自分」をテーマに参加者からメッセージを募集し、932個の風船にメッセージを込めて、空にリリースすることでLGBTに対する認知度と理解度の向上を訴えかけました。
 また、Sustainable Week全体企画として、Dari K株式会社様にご協力頂き、Dari K株式会社様の強みとしている「SDGs:1.貧困をなくそう、2.飢餓をゼロに、8.働きがいも 経済成長も、13.気候変動に具体的な対策を、15.陸の豊かさを守ろう」の5つのゴールとSustainable Weekの企画を連動させる形でスタンプラリーを実施しました。景品として、Dari K株式会社様の高級チョコレートを参加者にプレゼントさせて頂きました。

Sustainable Weekが「持続可能な社会」を考え、行動するきっかけになる

 Sustainable Weekでは、学生団体が、持続可能な社会をユニークな形で表現することを目的としていました。その過程において、大学や地域が、時代、社会、人の変化に柔軟に対応できるようになることが最終目標であると考えています。今後の展開として、今回の経験をもとに、Sustainable Weekをはじめ、SDGsに関心のある学生や市民を徐々に増やしながら、来年度もまた新しい形でSustainable Weekの開催を考えています。学生が社会の主役となって活躍する2030年が今より良い世界になることを願っています。

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