Voices for future leaders修了生紹介

6期生

青野 考

青野 考Aono Takashi

富士通株式会社
戦略アライアンス本部
VP
Strategic Eng Office Head

  • 富士通株式会社 
    テクニカルコンピューティング ソリューション事業本部
    第三営業部 部長
  • 富士通株式会社 
    戦略アライアンス本部 VP 
    Strategic Eng Office Head

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

世界を知る、日本を知る、人間を知る、自分を知る、ということを探索し、正解のない問いに対し、全身で考え、言葉を紡ぎ、聴き、自分に取り込み、学習し続ける、ということを続けることこそが人生であるとひしひしと感じています。この塾で感じた自分の軸を大事にすること、真・善・美のような自分の哲学・価値観を磨き続けることを続けていきたいと思います。
そして、幾多の各界の権威とのセッションにより、誰でもどこでも物怖じしない度胸がつきました。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

「この講義が良かった」と絞り切れませんので、全体を通して印象に残ったことを述べさせていただきます。

  1. 人とのふれあい、時間の共有
    毎週の講義と懇親会、3~4回のフィールドワークでの時間の共有、相互の理解と違いの認識の深まり、それを踏まえてギリギリまで踏み込んだコミュニケーション。これらは、野中郁次郎先生がおっしゃっている「知の探索」と「知的コンバット」そのものの体験でした。
    塾生はもとより、講師陣との知的バトル。それを媒介し、絶妙に煽る事務局の誘導もあり、年間を通じて多様なテーマを扱いつつも、“深い意味で連なる”知の探索ができたと感じています。
  2. 多様な人材との交流
    全く違う業種であり、それぞれに豊かな個性を持つ塾生とのふれあいは、会社員生活を20年以上過ごしてきた私にとって、とても新鮮であり、自分がいかに世の中を偏って捉えていたのかを痛感させられました。彼らと共有した時間で、多様な視点での物事の捉え方、考え方を学ぶことができました。
  3. テーマ選定と講義設計
    ビジネスリーダーに即役立ちそうな経営者の話、経営理論の話ではなく、直接的には縁のなさそうな哲学・社会学・歴史学・文化を中心とした深みのある講義設計だったと、今振り返ると感じます。社会へ価値を提供することがビジネスの基本であり、そのビジネスを動かすのは人間です。根源的な部分の思索経験は、社会のリーダーとしての役割を担っていくであろう私たちの今後に役立つものであると思います。そして、事前学習・レポート・講義・議論・事後レポートという一連の流れの繰り返しは、学習効果を最大限に発揮し、私たち塾生の血となり肉となっています。
  4. なぜ、立命館か?
    京都で知を育む立命館。日本の精神・文化の大半は京都を中心とした関西で育まれたものであり、京都の立命館としての人脈をフルに生かしたカリキュラムが大きな魅力となっていました。とりわけ、京都フィールドワークでの茶道の先生や華道次期家元との交流に代表されるように、すべてにおいて、”本物”とのふれあいを実現してくれました。塾生の精神に大きな影響を与えたことは間違いないと思います。
  • 安田洋祐先生
    (大阪大学大学院経済学研究科准教授)
    [右から2番目]

今後の夢や目標を教えてください。

50を前にして、ようやく会社のなかで、自分をフルに発揮し、組織を動かして社会に大きな価値を提供できる機会に恵まれつつあります。そういった時期に西園寺塾での1年を経験できたことは天の配剤でした。ここで培った学びの精神・人脈・交流をフルに活かして、自身も進化し続け、世の中をよりよくするために貢献し、自身の人生を全うしていきたいと強く思っています。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

立命館西園寺塾は明治の元勲である西園寺公望公の精神、稲盛和夫先生、故・梅原猛先生の理念の基に設立された、このうえない学びの場です。五感をフル回転して、贅沢な学びの時間を満喫して、精いっぱい楽しんでください。一年後には、全く変わった自分に出会えることでしょう。