Voices for future leaders修了生紹介

8期生

上原 秀介

上原 秀介Uehara Shusuke

日清シスコ株式会社 
マーケティング部 部長

  • 日清食品株式会社 マーケティング部 
    第3G ブランドマネージャー
  • 日清シスコ株式会社 マーケティング部 部長

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

人生における「学び」とその「継続」の重要性を実感できました。

西園寺塾での1年間、新型コロナウイルスの影響により授業形態やスケジュールは、様々な変更がありました。修了式直前にはロシアによるウクライナ侵攻が起こり、これまでありえないと思われていたことが世界中で起こり続けています。正に先の見えないVUCAの時代、我々はビジネスリーダーとして日々決断を迫られます。1年間の学びを通じ、自分の正義や社業の損得だけではなく、地政学・宗教・歴史・文化などを学ぶことで多様性を理解すること、個人の保身や欲望に負けないことを強く意識するようになりました。

人間の心は弱い。困難や壁に当たってもブレない俯瞰の視座と利他心を持てるようになりたいと思っています。そのためにも学び、もっともっと自らをアップデートし続けること、それこそが人生だと思うに至りました。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

  1. 西園寺塾のキックオフと締めに登壇いただいた中島隆博先生による2回の講義
    文明とともに発達してきた人の心「宗教・哲学・倫理」の歴史的なつながり、人間の強さ・弱さから生まれてきたその相関性は非常に興味深かったです。最初と最後で、講義に対する自分の向き合い方が全く違うことを実感できました。目先の売上・利益に走りがちなビジネスの世界に何故倫理観が必要か、そしてそれを大切にすることこそ人と人の関係性で成り立つビジネスの本質であり、リーダーの要諦であると気づかされました。
  2. 松井孝典先生と中川毅先生の宇宙と地球の授業
    日々の業務に追われるビジネスでは1期で1年、長くても5~10年計画といった単位でしか思考を働かせることがないので、宇宙や地球、生物誕生の数十億年単位の学びは、かつてないほど心揺さぶられる経験でした。
    それと比べると、「普段のミスやトラブル、アクシデントなんて、たいしたことないなぁ」と楽観的になると同時に、物事をミクロ・マクロ両方から見て判断する重要性を学びました。「人生は短い。自分で考え、納得し、自分の言葉で語る」松井先生の最後のお言葉はとても心に響きました。
  3. 学びを共にした8期生との絆と知の共有
    様々なバックボーンを持った8期生とのディスカッションは、多様性を取り入れることと物事を「タテ・ヨコ・ナナメ」いろいろな方向性から見ることの大切さを気づかせてくれました。コロナ禍ということもあり、講義後の懇親会はあまり実施できませんでしたが、貴重な情報交換の場になりました。8期生との絆と学びの習慣は、私の人生の財産になりました。今後も大切にしていきたいなと思います。※修了後も「夜の西園寺塾」として継続中。

今後の夢や目標を教えてください。

40代後半を迎え、私の企業人としてのキャリアは折り返しを過ぎたと思います。一方で人生100年時代と考えると、まだまだ折り返し前です。自分の人生を価値あるものにするか否か?その選択肢は自身のマインドセットにあると思います。「不完全だから人間」であり、未熟で発展途上だからこそ努力が必要です。「まだまだ成長できる」とポジティブに捉えています。学びを継続し、ライフワークとして他者や組織、社会に貢献できる発信・行動をしていきたいです。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

西園寺塾での学びを通して確信的に言えることは、「リベラルアーツは、人生を豊かに面白くできる」ということです。個人の人生の経験で得られる視座・視野はとても低くて狭いです。「無知の知」に気づけたことは、とても価値あることだと思いました。日々のビジネスは多忙かと思いますが、今後の人生をより豊かにできるリベラルアーツの学びに是非チャレンジして欲しいです。