立命館大学校友会報 りつめい - Alumni Magazine "RITSUMEI"

KUROISHI Naoko

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黒石 奈央子さん

B STONE株式会社 代表取締役社長

2011年 経営学部卒業

センスと分析力で生み出す、唯一無二のブランド。

「自分が本当にやりたいことは何だろう。自分探しのために大学を休学し、上京したのが始まりでした。周りからは反対されたけれど、自分が楽しいと思える道を選びました」

B STONE株式会社の代表取締役社長として、また人気ファッションブランド「Ameri」のディレクターとして、経営からクリエイティブまで陣頭指揮を執る黒石 奈央子さんは、そう振り返った。

大学では、英語や経営の学びに力を入れた。「ゼミでは、立命館アジア太平洋大学やシンガポールに行くなど、国際的な環境に身を置きながら企業経営を学び、グローバルに視野が広がりました。経営戦略やマーケティングの授業も楽しかった。大学で学んだことが今も糧になっています」

上京後、アパレル会社に入社し、新ブランドのビジュアルマーチャンダイジング(VMD)を担当。店舗のディスプレーからウェブサイトのバナー、ノベルティなど、さまざまなデザインのディレクションを経験した。「デザインを専門的に学んだこともなく、自分を中途半端だと感じていました。でもだからこそ、全て一人でできると気付いたのです」。自分に何ができるのか、模索していた27歳の時、友人に「ヴィンテージショップを一緒につくらない?」と誘われる。「それまでもブランドを客観的に分析し、『こうしたら売れるのに』などと考えるのが癖でした。そうした経験を生かして、自分の好きな世界観でブランドをつくる仕事は、自分にピッタリだと思いました」

2014年、B STONE株式会社を創業し、自社ブランド「Ameri」をスタート。モードもフェミニンもカジュアルも、ジャンルを問わず好きな服が全部そろう。そんなブランドを目指し、“NO RULES FOR FASHION”をコンセプトに掲げた。以来、SNSを駆使した販促戦略で波に乗り、大きな成長を遂げている。黒石さんは「Ameri」の人気の理由を「バランス」だと分析する。「デザイン・価格・生産量・PR、全てのバランスが取れているから売れる。私はファッションも、数字も大好き。独自の世界観を守りつつ、論理的に経営戦略も考えられる。両方を担えることが強みだと思っています」

「本当にそれでいいのか?」と現状に疑問を持つことから、革新的なものが生み出されると信じる黒石さん。常に新しいアイデアを考え、社内に発信することで、会社全体に前向きでクリエイティブなマインドを醸成することを大切にしている。「最初はやりたいことが見つからなくてもいい。まずは好きなこと、興味のあることに飛び込んでほしい。そこからきっと、次のステップが見えてきます」と、後輩たちの挑戦に励ましの言葉を贈った。

大阪府出身。2011年、経営学部卒業。在学中にアパレル会社に入社し、新ブランドでビジュアルマーチャンダイジング(VMD)を担当。退社後、2014年にB STONE株式会社を創業し、オリジナルブランド「Ameri」やヴィンテージアイテムを扱う「AMERI VINTAGE」をスタートさせた。SNSで服やブランドの魅力の他、プライベートも紹介。ライフスタイルを支持する人も多く、インスタグラムのフォロワー数は29.6万人に上る。

記事掲載号

No.299|2026 APRIL
  • 299号掲載記事

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