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■「後方支援スタッフ派遣」第2便 活動報告

災害復興支援室では、中長期的支援が求められる東北の被災地へ学生を継続的に派遣する企画
「後方支援スタッフ派遣」を、サービスラーニングとは異なる位置づけで実施中です。
今回は、大槌町社会福祉協議会・災害ボランティアセンターと、岩手県遠野市に活動拠点を置くNPO法人
テラ・ルネッサンスが取り組む「大槌復興・刺し子プロジェクト」の活動に参加しました。

  

【第2便の概要】
参加人数:学生13名、引率職員2名
日  程:2011年12月28日(水)から2012年1/2(月)    
宿泊場所:遠野ユースホステル、たかむろ水香園
活動場所:岩手県上閉伊郡大槌町、遠野市
活動内容:がれき掃除、復興支援車両の清掃、「大槌復興・刺し子プロジェクト」新商品の検品

12/28(水) 京都駅を出発
12/29(木) 岩手県大槌町にて津波被害を視察
12/30(金) 大槌町内中学校敷地のがれき掃除、「大槌復興・刺し子プロジェクト」事務局での活動
12/31(土) 「復興福袋」の運搬、復興支援車両の洗車、年越しカウントダウンイベントのサポート、参加
1/1(日) 大槌町より宿舎へ移動、休憩の後帰路
1/2(月) 朝京都駅着(解散)

【参加学生のコメント(終了後のアンケートより一部抜粋)】

■生活の再建の大変さを思い知った
 被災地を実際に目にした時、何もない光景が不思議に思えた。しかし、帰宅後に自分の町を目に
したとき、そのありふれた光景が不思議に思えてきた。当たり前だと信じていた生活が簡単に壊れて
しまうこと、そこからまたやり直すことがいかに大変かを思い知った。
<文学部 3回生>
 
■災害を記憶し続けることの大切さを知った
 最も印象的だったことは、年越しを被災地で被災者の方々と過ごした事です。特に津波で家を全壊した女性からお話をたくさ
ん聞くことができ、その中で震災の前後を記憶することの重要性を知りました。
 大槌町にもかつては町があった事、たくさんの人々が普通の生活を送っていた事、何も無くなってし
まったけれど亡くなられた方のぶんも力強く生きていこうとする人々がいる事などを日本中の人が記
憶し続ける事に意味があると感じました。
 遠野のユースホテルでは広島と大阪から来た人とたくさん話が出来た事もいい経験でした。どういう
思いでボランティアに来たかなどを知る事も大切だと感じました。
<経営学部 4 回生>

■いま生きていること、関西でボランティアすることの意味を感じた
 被災地に行くにあたり、韓国の家族や親族から反対にあい、やっと今回来ることができた。大槌町で
「震災で亡くなった人々の分まで頑張って生きてくれ。大槌町について友たちや人々に伝えてくれ」と
の言葉が一番印象に残っています。この話を聞き自身がいま生きていることに感謝し、毎日を大切に
頑張って生きていくと決心しました。 
 被災地に行く前から復興支援のための学生ボランティア団体で活動していましたが、活動が必要な
本当の意味が理解でき、活動をやっていて間違っていなかった、よかったんだと感じることができまし
た。<経営学部 2 回生>

※引率職員より
 「今回の被災により失われた尊い命」。被災地を目の当たりにし、我々は強く強く生き抜いて行くことが
使命であると確信した。瓦礫は撤去され、閑散とした被災地は、沈黙しながらも我々後方支援スタッフへ
多くのことを語りかけていた。前進していくことの重要性と、その困難さを痛感した。

 現地に立ち、肌で感じること、その意味はとても大きい。参加学生が核となり被災地の復興を突き進めて
いくことはもちろんのこと、同じ想いのもと集った仲間たちとの出会いもまた、価値のあるものである。
支援の輪を拡げながらも、学びと成長の輪も大きく拡がっているその姿を見ると、今回の派遣参加し、
引率したことへの大きな意義を感じる。
<学生オフィス(衣笠)職員>

■過去のボランティアバス派遣便レポートへのリンク
[2011年12月実施]「後方支援スタッフ派遣」第1便 活動報告
[2011年9月実施]台風12号災害復興ボランティアバス 活動報告
[2011年9月実施]夏期震災ボランティアプログラム「いわてGINGA-NETプロジェクト」報告
[2011年8月実施]夏期震災ボランティアプログラム「気仙沼暮らし楽しませ隊」報告
[2011年8月実施]夏期震災ボランティアプログラム「スマイルエンジン山形」報告
[2011年6月実施]岩手県山田町ボランティア派遣 報告