専修概要
日本文学・日本語学専修
文学が花開いた京都で学び、時代を切り拓く新研究にも挑戦する
日本文学専修は、上代・中古・中世・近世・近現代の日本文学、古代から現代に至る日本語を研究対象としています。
日本文学
グローバル化時代の今日、日本文学の固有性と普遍性が見直されつつあります。東アジアや欧米との歴史的な関わりを通じて、独自の発展を遂げてきた日本文学を、根本的に徹底して探究する試みが、伝統の都”京都”で進められています。
日本文学専修の日本文学分野は、上代・中古・中世・近世・近現代のすべての専門領域と多彩なジャンルを研究対象としています。7名の専任教員を中心に、世界と対話できる日本文学の底力を意識し、日本文学の本質に迫る新研究を展開しています。
日本語学
近年、コーパスを活用した日本語研究(「コーパス日本語学」)が盛んになっています。コーパスを活用することで、紙の資料を使っていた時代にはできなかった新しい研究を容易に行うことができるようになるなど、日本語研究は新たな局面を迎えています。
日本文学専修の日本語学分野では、「コーパス日本語学」を教育・研究の重要な柱として位置付けています。3名の専任教員によって、文法史、近現代の語彙・表記、現代日本語の文法構造の研究と日本語教育への応用といった幅広い領域を対象とした研究を展開しています。
過去の修士論文・博士論文タイトル(例)
修士論文
- コーパスを活用した同音語の研究
- 内田百閒『冥途』所収作品の研究—素材との対照を視座として—
- 菊池寛通俗小説論—大正後期から昭和初期作品を中心に—
- 『古事記』・『日本書紀』における久米歌冒頭歌の機能
- 尊経閣文庫蔵『東山殿御詠』の研究—足利義政と飛鳥井雅親—
博士論文
- 外国ルーツ高校生を含む『高校生日本語作文コーパス』の構築と計量的研究
- 横光利一の欧州体験と帰国後の日本表象に関する総合的研究
- 中島敦文学に於ける南洋行—『環礁』の位相—
- 世紀転換期の出版文化と押川春浪—冒険小説の生成と受容—
- 『夜の寝覚』研究—物語展開の方法と言葉—