専修概要

哲学専修

すべての学問の基礎となる、人間の根源を見つめる営み。

本学文学部の哲学専攻は、2600年におよぶ西洋哲学全体を視野においてカリキュラム構成されています。哲学専修ではそれに対応し、西洋哲学全般にわたって研究を行うことができる指導体制を整えています。

特にヒューム、カントを中心とした西洋近世・近代哲学、フッサール、ハイデガーを中心としたドイツ系の現象学的哲学、サルトル、メルロ=ポンティ、ポスト・モダンにわたるフランス哲学、英語圏を中心とした現代哲学、中でも倫理学・政治哲学などにおいては、その分野の専門家である専任教員が指導します。

講義、演習、研究指導などを通じて、学生たちは各研究テーマのもとで研究に励み、博士課程前期課程では修士論文、博士課程後期課程では博士論文の作成を目指します。
哲学専修は、2600年の歴史をもつ西洋哲学という「知の殿堂」で研究に専念し、学位を目指す意欲ある学生を待望しています。

過去の修士論文・博士論文タイトル(例)

修士論文

  • レヴィナスによるフッサール解釈における現象学的還元の可能性の問題
  • 空想への問い-フッサール空想論を手掛かりとして-
  • レヴィナスが語る存在に先立つ「ことば」と「贈与」
  • 「断片」と「限界」をめぐるジャン=リュック・ナンシーの思考
  • デリダのツェラン解釈 ガダマーのツェラン解釈を踏まえて

博士論文

  • 予持概念を手掛かりとしたフッサール時間論の包括的解明
  • A. N. ホワイトヘッドの形而上学研究:〈論理学と美学〉の観点から
  • 弁証法、戦争、遊戯——前期デリダ思想の生成と展開について——
  • 脱ぎ去りの思考――ジョルジュ・バタイユにおける思考のエロティシズム――
  • メルロ=ポンティのソルボンヌ講義における中期他者論の再構成--人間の科学と現象学