専修概要

文化動態学専修

学問領域の枠組みを超えて学び、諸文化のダイナミズムにアプローチ

「文化動態学」でいう「文化」とは、主に人間の諸営為と芸術による表象を指します。時代や地域や社会を問わず、そこで流動し変化を遂げていく文化が抱える様々な問題について、これまでの学問の枠組みを超え、専門領域を横断する研究をしていく姿勢を涵養します。

そのため、本専修では、諸文化に対して学生が育んできた多様な問いを解くにあたって、既存の学問の枠組み内に研究課題を立てるのではなく、「どのような学問領域が、どのように役立つのか」という具合に問いの立て方を逆転させることで、各学生の具体的な研究課題に合わせた指導を進めています。

このため、比較文学、言語学、歴史学、社会思想史、美術史、美術批評、社会学、文化人類学といった多様な専門を有する研究者が、学生の課題に則して共同で指導にあたります。また、カバーする地理的範囲もヨーロッパ圏や南北アメリカから、日本や南アジアやオセアニア圏まで広く設定しており、他専修とも補完的な関係を取り結んでいます。

このように、本専修では人文社会科学の幅広い領域を学際的に活用することで、文化のダイナミズムに対して批判的な問題発見力を養い、それを具体的に解決できる人材の育成に努めています。

※本専修は、博士課程前期課程 高度専門コースのみの募集です。
博士課程前期課程 研究一貫コースと博士課程後期課程の学生募集はありません。

過去の修士論文タイトル(例)

修士論文

  • ゲームソフトと音楽
  • 千手観音像の中国・インド・中央アジア比較
  • 殲滅戦思想と戦争指導
  • 1930年代上海における明月歌舞団の成立から見る西洋文化の受容
  • ライトノベル表紙論