専修概要
中国文学・思想専修
中国文学や思想に関する高い識見を養い、清新な研究を展開
中国文学・思想専修では、高度で正確な文献読解力と、中国学のさまざまな問題を考究する研究能力を養成するために、徹底した指導を行っています。読解力養成には、少人数による「中国書講読」「中国文学(思想)特殊問題」などの授業が設けられ、また研究能力を育成する授業としては、「中国文学(思想)研究史研究法」「特別研究」などがあります。「特別研究」では、担当教員と前・後期課程の学生が一堂に会して、修士論文提出予定者の研究発表について活発に討論を行っています。
各授業を担当するのは、古典文学、思想を専門とする専任教員のほか、学外から講師として招いている第一線の研究者たちです。また本学は、古典詩文・白話文学・近現代文学および思想関連の文献を豊富に収蔵し、さまざまな研究を可能にする環境を整えています。論文発表の場としては、本学中国文学・思想専攻の卒業生などにより構成される中国芸文研究会の機関誌「學林」があり、それぞれの成果を学会に問うことができます。
過去の修士論文・博士論文タイトル(例)
修士論文
- 『墨子』の十論における「義」の思想について
- 『列仙傳』と『神仙傳』の中の仙人像
- 『公孫龍子』の認識論と正名思想
- 李清照の詞における典故について―「鳳凰臺上憶吹簫」詞及び「孤雁児」詞に関して―
- 范成大の田園詩研究
- 『説文』部首配列の原則について
- 夢窓詞声情研究――韻字の選択を中心に――
博士論文
- 『燕喜詞』研究
- 日本伝存古文献による唐代文学の研究 : 『白氏文集』を中心として
- 中國近世の歌謠と小説の世界
- 『淮南子』と『春秋』公羊傳
- 中國古代神話研究-〈昆侖〉文化と古代擬態語の關係において-
- 『神仙傳』と六朝までの神仙・神人・眞人・仙人像 : 超自然現象を中心として
- 唐代傳奇小説硏究 : 虛構・細部描寫・類話群の關係に基づいて