Voice of Teacher
公務研究科でどう学ぶか
〜科目の狙いと院生に期待すること〜
「共同報告」を通じて、
公共政策への理解を深める。
何が「公共」問題なのか、政策はどのようにできてどう終わるのかなどを学びます。個人報告、そして本研究科でも数少ない「共同報告」を実施。チームで考えたことを理解してもらえるように伝え、議論し、説得する、という流れを繰り返すことで、問題の解決に対するイメージを増やすのが狙いです。一方、他の受講生の報告への建設的な意見の提供も心がけてみてください。そうした貢献もまた、視野を広げる機会になると考えています。
公法に関する基礎知識、
思考方法を身につけてほしい。
憲法と行政法にかかわる事例をとり上げ、基本的な事項を確認したうえで、その事例に含まれる法的問題点について検討します。一人ひとりが公法における基礎概念を理解し、公法における思考方法を習得・応用できるようになってほしいと思っています。関連する判例や学説などを学びつつ、それらをもとに具体的な問題に対して自分なりの見解を提示できるよう練習をいっしょにしていきましょう。
公務の現場で活躍できる力が「育つ」仕組み。
本研究科で最も特徴的なのがリサーチ・プロジェクトです。分野が異なる複数の教員と院生が集まり、個々の研究について意見交換をして論文にまとめるという形式は他に類を見ないものです。研究テーマも幅広く、宇宙政策から図書館政策までと多様。どうすれば人に理解してもらえるかを考えることが、伝わる力の習得にも結びついています。自分の持てる力を発揮し貢献できる有為な人材となるため、皆さんが「育つ」のを応援します。
