岡部 茜さん の VOICE

VOICE

取材時期:2012年

岡部 茜さん 修了生

社会学研究科 応用社会学専攻
研究コース 博士課程前期課程2回生

刺激的な仲間や先輩に支えられて「ひきこもり」を研究中

私は今、「ひきこもり」といわれる、社会参加が困難な若者の支援に関して研究を行っています。内閣府や親の会等の調査の中で、大勢の若者が他者と関わることの困難を持つことが明らかになりましたが、彼らの抱える困難は、広く現代社会で生活する若者に共通している課題です。私自身も現代社会で生活する若者の一人として、研究と向き合い、時々逃げたりもしながら、調査のなかで多くの当事者や実践者と、共に迷いながら研究に励む社会学研究科の仲間たちに支えられています。大学院に入学してしばらくは、私個人の力で研究するものだと考えていましたが、現場や研究科で出会った仲間や先輩たちに支えられて研究が成り立っていることを今は強く感じるようになりました。研究を進めるなかで仲間は不可欠です。社会学研究科には、社会政策、社会福祉、経済、グローバリゼーション、情報メディアなどの実に幅広い分野の優れた教授陣がおり、そのもとで多様な関心を持つ院生が集まっています。幅広い視点から社会の諸現象・諸問題の解明に取り組むプロジェクトや研究会が盛んに行われるなかで、自身の研究に刺激や示唆を日々もらっています。