WU XIANGXIANさん の VOICE

VOICE

取材時期:2013年

WU XIANGXIANさん 修了生

立命館大学大学院社会学研究科 応用社会学専攻
博士課程前期課程 2012年度修了
現職
イオンリテール株式会社

将来はマーケティング分野でメディアや社会調査の知識を活用したい

社会学研究科では、どのようなテーマを研究されましたか。

研究テーマは『インターネット時代におけるメディア信頼性比較:日・韓国際比較調査を通じた受け手分析』でした。新聞、公共放送、商業放送、インターネットのポータルサイト、インターネットのソーシャルメディアの信頼性について日韓の国際比較調査を通じて、特に受け手の国籍、性別、年齢、学歴、職種、イデオロギーなど基本属性に注目した分析を行いました。

研究を進めていく上でご苦労されたことはありましたか。また、それをどのように乗り越えていかれましたか。

実際に調査を行う中で必要とされた統計学分析は、2年間の勉強だけではすんなりと行なえるものではなく、なかなか手強い存在でした。しかし、統計学は、本の中から学んだ主観的知識を客観的、定量的な情報として表現できることに気づいてからは学ぶ意欲が益々増加しました。同じように見えながらも分析を通じて日韓の違い、また性別、年齢、学歴などによって異なる集団の特徴やメディア信頼性との相互関係について明らかにしていくなかで統計分析の面白さを感じ、日々研究に励むことができました。

また、立命館大学社会学研究科に学部から飛び級入学を果たすことが出来、それだけに学ぶべきスピードの速さに圧倒され続けた日々でした。詳細なコメントと洞察に富む助言を与えていただいた金山勉先生の指導が研究を前に進める大きい力になりました。

院生時代の研究が、今のお仕事にどのように活かされていますか。

大学院時代にGPプログラムに参加しました。日本や韓国イギリスなど様々な国の人達と調査研究をして行く際に知識のみならず互いの文化・習慣を理解し、相手の立場に立って物事を考える訓練をしてきました。このような院生時代の経験があったからこそ現在仕事をするなかでもお客さまの視点から物事を考えることができたのではないかと考えています。

また、将来的には本社のマーケティング分野で働くことで、学生時代に学んできたメディアの知識や社会調査の知識を活用したいと思っています。

いま社会学研究科で学び研究する院生たちに、なにかアドバイスがありましたらお願いします。

研究を行う際には実際仕事をする中でどのくらい活用できるかという疑問もあると思います。しかし、実際仕事をしてみたら今まで学んできた知識は何らかの形で影響しています。自分の研究分野のプロフェッショナルになればどの会社でも自分の居場所を探せるのではないかと思います。社会学研究科で研究する院生の皆さん、当事者意識をもって研究に頑張ってください。