久野 敬介さん の VOICE

VOICE

取材時期:2013年

久野 敬介さん 修了生

社会学研究科 応用社会学専攻
高度専門コース 博士課程前期課程2回生

教育や福祉、スポーツなど様々な分野の研究をする仲間にかこまれて

大学院では社会科教育学について研究を行っています。もともと、学部生時代には文学部の日本史学専攻で京都の都市の研究をしていました。そのため、当時は、文学研究科に進学し、さらに京都の都市研究を進めていきたいと感じていました。

しかし、4回生時の教育実習が社会学研究科へ進学する大きな転機となりました。それは、実習先の生徒との会話の中で、「なんで歴史を勉強するの?」と聞かれ、相手に納得してもらえるような解答をできなかったことがきっかけです。その時、それまで、こうした子どもの学びの質に関わるような重要な課題を真剣に考えていなかったことに気付かされました。そのため、現在は、子どもが歴史を学ぶことの意味を念頭に置きながら、大学時代から取り組んでいた京都の都市研究を対象に日本史授業の開発を行っています。

社会学研究科は福祉やスポーツなど、様々な分野の研究をしている院生が多数在籍しています。授業内外を問わず、日常的に自分の専門と異なる研究を行っている友人と話をすることで、自らの研究分野に終始するだけではふれることのなかったような知見を得ることができ、日々刺激を受けています。