佐伯 宗信さん の VOICE

VOICE

取材時期:2015年

佐伯 宗信さん 修了生

社会学研究科 応用社会学専攻
高度専門コース 博士課程前期課程2回生

多様な角度から自身の専門分野の知見に揺さぶりをかける

私は、社会学研究科で教育学を専門に勉強しています。学部生時代には文学部で臨床教育学を学び、学校現場で少し働いた後、社会学研究科へと進学しました。
その理由は、現場で生起する問題に対して社会的な視点を保持しておかなければ、対処療法的な指導に終始し、子どもの生きづらさを深めてしまうだけであると感じたからです。子どもは学校でのみ生きているわけではなく、家庭や地域、社会の影響を受けながら育つ存在であるため、子どもを取り巻く環境を多角的な視点から検討する必要性を痛感し、日々勉強しています。

社会学研究科には、自分とは異なる分野を研究している教員や院生が在籍し、授業や自主的な研究会などで多様な角度から自身の専門分野の知見に揺さぶりがかけられます。このような環境は、より質の高い研究を可能としています。

また、私たちが暮らすこの国がどのような方向に進むことが、私たちの幸福や安全にとってプラスであり、前向きであるのかについて専門などを問わずに議論をしています。自身の研究領域とこの国の在り方を同時に見つめることによって、戦後日本の大きな転換点に生きる私自身の社会での生き方を問い続けています。