王 旭東さん の VOICE

VOICE

取材時期:2012年

王 旭東さん 修了生

立命館大学産業社会学部 産業社会学科 情報メディア学系 2007年度卒業
立命館大学大学院社会学研究科 応用社会学専攻
博士課程前期課程 2009年度修了
現職
キユーピー株式会社 品質保証本部 品質企画部
エリアソリューションチーム旬菜デリ 昭島事業所駐在 勤務

内蒙古での現地調査や人脈作りの手法が今の仕事にも活かされています

社会学研究科では、どのようなテーマを研究されましたか。

テーマは「内蒙古における風力発電の現状と可能性」でした。世界において、風力発電成長が一番早い地域――中国内蒙古の事例について、調査・推計を行いました。中国内蒙古における風力発電開発、特に、内蒙古自治区における風力発電の現状を紹介し、風力発電の利用可能量を推計しました。また、中国内蒙古の輝騰錫勒地区における風力発電事業を訪問し、関係者にヒヤリングを行いました。下記の点を中心に紹介しました。
①内蒙古自治区風力発電の設置状況を確認した。
②輝騰錫勒地区の風力発電コストと初期投資の回収年数を推計した。
③風力発電の利用可能量を推計した。

研究を進めていく上でご苦労されたことはありましたか。また、それをどのように乗り越えていかれましたか。

研究を進めていく上で一番苦労したことは、資料やデータの収集でした。中国は日本ほど情報開示していませんので、資料やデータの入手が難しかったです。必要な情報を入手するため、中国内蒙古の風力発電事業を訪問し、関係者にヒヤリングを行いました。また、当時に出来た人脈で、その後にも必要な情報を電話やメールにて収集することができました。したがって、研究を進める上で、本を読むことはもちろん、場合によっては、現地調査、または人脈作りも必要となります。それは今後の仕事にとっても大切なことだと考えます。

院生時代の研究が、今のお仕事にどのように活かされていますか。

今は理系出身の部署で仕事しているので、院生時代の研究が、今の仕事とあまり関係ありません。しかし、院生時代で学んだ物事の進め方が今の仕事に大変役に立っていると思います。例えば、①元データをグラフなどで分りやすく説明する手段。②文書の書き方など(構成、表現等)。

いま社会学研究科で学び研究する院生たちに、なにかアドバイスがありましたらお願いします。

2年間の院生生活は意外に短いです。一刻でも早く準備し、学会発表や学術雑誌へ投稿するなど、研究成果を出せると良いでしょう。また、就職希望の方は、M1の後期から就職活動が始まり、M2の後期から修士論文の完成に入りますので、早いうちにスケジュールを立てて、行動したほうが良いと思います。