取材時期:2017年
長澤 直子さん 院生
応用社会学専攻
博士課程後期課程3回生
博士課程後期課程3回生
私は、IT機器への日本語入力技能習得について、歴史的アプローチから研究しています。現状、PCで標準的に用いられているQWERTY配列キーボードでのローマ字入力は、初心者にとって操作が容易ではないのですが、学校教育の中で効率的な使い方を学ぶ機会がありません。その一方で、社会へ出ると操作が無理なくできないと困る場面も存在するため、ある種の社会問題となっています。
キーボードだけにとらわれる必要はないのかも知れませんが、文字入力技能の習得を学校教育へ取り込めば、社会生活や教育現場におけるICT利活用の幅が大きく拡がる可能性があるのではないかと考え、研究を進めています。
社会学研究科には、多方面からのアプローチに応えてくださる先生方が数多くいらっしゃいます。私の所属するゼミには「メディア」や「文化」といったキーワードでつながる個性的な顔ぶれが集まっていますが、ゼミで研究の進捗状況を報告し合い、先生やメンバーからアドバイスをいただいて刺激を受けながら、楽しく研究生活を送っています。社会人として仕事を持ちながらの研究は困難を伴うことも多いですが、これまで何とかやってこられたのは、充実感の方が勝っているからかも知れません。