山田 大地さん の VOICE

VOICE

取材時期:2012年

山田 大地さん 修了生

社会学研究科 応用社会学専攻
高度専門コース 博士課程前期課程2回生

実践知・経験知・研究知の融合

私は、本学の産業社会学部から社会学研究科博士前期課程に進学し、日本社会において大学が果たすべき若者の社会化のあり方や社会内での公的な役割についてPBLという学習方法の観点から研究しています。また、入学直後から、京都市の中山間地域である右京区京北地域において、人口減少化する日本社会における農林業の経済的・環境的・社会的持続の可能性について実践的に研究するプロジェクトを運営しています(今年から本格的な農業として京北の大規模な圃場で大豆を協働し作り始めました)。
社会学研究科の特徴は、社会的課題をみんなで学びあうところにあります。「みんな」とは教員・大学院生どうしはもちろん、行政やNPOといった実践体、あるいはさまざまな活動をされている地域の当事者のみなさんです。
私たちは「研究者」としてそうしたみなさんと協働し、「みんなの」課題についての認識を深め、実践知・経験知・研究知を融合させながら研究すべき論点を得て、地域の皆さんとともに「当事者」の一員として社会やコミュニティの形成にも役立てる一部となることができるよう日々研究をしています。「社会とつながる」ところが社会学研究科のいいところではないでしょうか。