法科大学院

FD活動

2021年度 第3回

  • 日時 2022年3月1日(火)15:40~16:15
  • 場所 601東
  • 出席者 18名
テーマ 立命館大学法科大学院(RLS)のFD活動を振り返る
報告者 松本 克美 教授

 本年度の第3回FDフォーラムでは、立命館大学法科大学院発足時からFD活動にご尽力いただき、今年度末でご定年を迎えられる松本先生に「立命館大学法科大学院(RSL)のFD活動を振り返る」をテーマにご報告いただいた。これまでの本研究科でのFD活動を振り返っていただき、今後の課題について教員間で意見交換と情報共有を図ることとした。

 松本教授は1999年のロースクール推進委員会、2000年の立命館大学法科大学院設置準備委員会の副事務局長として、おもに教務を担当された。設置準備の段階から教務部門を担当されていたため、2004年に本研究科が開設した際も、副研究科長(教務担当)として就任 された。当初FDにかかわる事項は教務委員会にて取り扱っていたが、認証評価での評価項目が公表されるにつれ、FDにかかわる事項のみを扱うFD委員会の必要性が生じ、2006年よりFD委員会を実施することになった。

 認証評価でのFDに関する分野は、「第4分野 教育内容・教育方法の改善に向けた組織的取り組み」に該当し、第4分野はさらにFD活動、学生評価の2項目に分かれている。1回目の2007年度の評価では、FD活動、学生評価ともに「要改善」として評価され、授業 アンケート結果の教授会報告や FDフォーラムを実施することなどにより、認識の共有化、 改善課題の客観化を図ることにした。2回目2012年度の評価では、FD活動においては有効的に機能していると評価されたものの、学生評価については授業アンケート結果のフィ ードバックが不十分として評価され、授業アンケート結果をふまえた授業方法・内容の改善を行った。3回目の2017年度の評価でも、学生評価では授業アンケートの実施方法について「要改善」と評価され、授業アンケートで学生が自由・率直に回答できる制度になるよう、属性(既・未の別、学年)の項目の削除や自由記述欄のテキスト化を行った。

 過年度の評価からみられるように、本研究科のFD活動は質的・量的に充実していると評価されており、また改善のための継続的な取り組みを行っている。ただ学生評価の項目については課題が残っており、今後は受講者1名の科目での匿名性の担保や、アンケート結果を受けての授業改善の実質化への更なる工夫が求められる。

 報告後の意見交換では、非常勤・兼担教員との課題共有について、現在隔年で実施しているFD懇談会を毎年度実施することが提案された。また受講者が 1~3名程度の科目での授業アンケートの実用性について意見が出されたが、アンケートの提出は任意であり、学生側が意見を述べる機会を保障するためにも必要だとする意見も出された。

 以上のように、本フォーラムにおける報告と質疑応答、意見交換を通じて、FD活動の課題点が共有され、今後のFD活動において活用していく旨も確認された。

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