9月展示「小説家・水上勉の世界-保津川は分去 (わかさ)れの川」のお知らせ
2023年9月5日
OIC
OICライブラリーでは、2023年度9月展示として「小説家・水上勉の世界-保津川は分去 (わかさ)れの川」を開催します。
本学の名誉館友で作家の水上勉氏 (1919-2004)が没して来年で20年になります。福井県若狭に生まれ、幼少期から京都の寺院に預けられましたが、中学(旧制)卒業後は寺を離れて働きながら本学文学部に学びました。在学期間は半年余りと短かったのですが、その間の経験は代表作『五番町夕霧楼』に反映されています。その後、満洲(現在の中国東北部)、若狭、東京と生活の場を移し、職を転々としながら数々の小説を執筆していきます。
本展では、自伝に基づきその生涯を辿り、若狭、京都の風土が作品にいかに色濃く反映しているかを明らかにし、本学との関係についても触れるものとなっています。パネルで使用している写真の多くは、長女・水上蕗子氏にその使用を快諾いただき、現物展示している所蔵資料の多くは、水上勉氏が主宰され若州人形座の拠点として、また宗教・美術・文学などの資料を展示する施設として1985年3月に開設された「若州一滴文庫」からお貸しいただきました。
この機会に是非ご鑑賞いただけましたら幸いです。
- 展示テーマ:小説家・水上勉の世界-保津川は分去 (わかさ)れの川」
- 主催:立命館大学図書館
- 協力:若州一滴文庫(運営:NPO法人一滴の里)
- 展示期間:9月5日 (火)~10月31日 (火)
- 展示場所:OICライブラリー