立命館大学図書館

  1. TOP>
  2. 展示>
  3. 2013年の展示一覧

2013年の展示

東日本大震災展 ―記憶を風化させない―
2013年11月1日 衣笠

    開催期間:2013年11月1日~2013年12月25日
    
    開催場所:立命館大学衣笠図書館1階 展示コーナー

展示主旨:

 2011年3月11日、巨大地震が引き起こした東日本大震災は、被災地である東北地方と関東地方のみならず、日本中を巻き込む未曾有の災害となりました。死者は1万6000人あまり、行方不明者も2600人を超え、今も多くの人が仮設住宅や故郷を離れて暮らすことを余儀なくされ、不安な日々を送っています。

 その震災から2年、やがては3年目をむかえようとしています。私たちはこの震災を過去の出来事として終わらせるのではなく、語り継がなくてはなりません。時間の経過とともに、記憶は風化するものです。だからこそ、ときおり立ち止まり、思いを巡らす時間が必要となるでしょう。今回の展示は、震災の過去を紡ぎ、現在を見つめ、そして未来を考えるために開催するものです。

 写真では、復興の最前線で奮闘する立命館大学生の姿も紹介しています。被災地の現実をしっかりととらえ、ひたむきに活動する様子をキャプションとともに展示しています。

展示内容:
1.被災地の状況

 震災直後から現在まで。(岩手県・福島県)

2.復興ボランティア活動に尽力する立命館大学の学生の姿

3.DVDの上映

 『東日本大震災 : 教訓を次世代へ』(ビデオプラザ神奈川、2011年)
 (地震発生から60日間にわたり、宮城県石巻地方沿岸部を追ったDVD)

   「協力」
     立命館災害復興支援室、広報課、学生オフィス、文学部キャンパスアジア事務局、そよ風届け隊

東日本大震災展の様子1 東日本大震災展の様子2 東日本大震災展の様子3

加藤周一文庫展示 新聞報道に見る加藤周一
2013年8月5日 衣笠

ポスター画像




   展示場所:立命館大学衣笠図書館  (1F展示コーナー)

   展示期間:2013年9月30日まで
             10月31日まで延長となりました。




展示主旨: 
 2015年秋、衣笠キャンパス新図書館の開館に合わせて、「加藤周一文庫」が創設されます。20世紀日本を代表する国際的知識人、加藤周一が残した蔵書、手稿ノート、資料類が本学図書館に寄贈されましたが、そのうち蔵書の一部、約12,000冊がまず公開されます。「加藤周一文庫」の創設に先駆けて、図書館では加藤周一が遺した蔵書や手稿ノートの一部を、何回かに分けて紹介していく予定です。今回は国際的にも活躍した加藤周一がどのように位置づけられていたかを、世界のメディアによる加藤周一を紹介する記事を通して見ていきます。

展示内容:

1.海外の新聞:「ル・モンド」紙など5紙

 加藤周一は日本国内だけでなく、さまざまな海外メディアにも採りあげられました。今回は海外の著名な新聞に掲載された記事から5点を選んで展示しています。加藤周一は、世界中の著名な大学で教鞭をとったことからもわかるように、英語、フランス語、ドイツ語を自在に操ることができました。新聞記者によるインタヴューにもその国の言語で応じていることが記事から読みとることができます。
 ・LE MONDE(フランスの日刊紙)
 ・DIE ZEIT(ドイツの週刊紙)
 ・DIE WELT(ドイツの日刊紙)
 ・INTERNATIONAL HERALD TRIBUNE(国際的日刊紙)
 ・THE CHRISTIAN SCIENCE MONITOR(米国の日刊紙)

2.直筆研究ノート:「富永仲基」に関するノートなど4点

 本学図書館は加藤周一の膨大なノート・遺稿類を所蔵しています。展示している研究ノートはブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)で教鞭をとっていた時期(1960年~1969年)に書かれたもので、大学の授業準備と同時に、「日本文学史序説」執筆のために書かれたものと考えられます。研究ノートは緻密に書かれていますが、日本語のみならず英語、ドイツ語、フランス語、ラテン語、漢文など多言語で書かれている点にも特徴があります。「日本文学史序説」は7カ国語に翻訳され、日本研究の必読文献として世界中で読まれています。

3.直筆原稿:「夕陽妄語」から1点

 展示している原稿は、朝日新聞に20年以上連載された時事コラム「夕陽妄語」(せきようもうご)から、「『心ならずも』心理について」(1997年1月22日付朝日新聞)。ヴィエトナム戦争を指揮していたロバート・マクナマラ元米国国防長官が、後年、「あの戦争はまちがいだった」と語ったことを受けて、組織に所属する個人の道義問題について論じています。

4.加藤周一の著作

 加藤周一の著作を展示しています。「日本文学史序説」は諸外国語に翻訳されたものも展示しています。

  

2013年度 7月月例展示『祇園祭』展
2013年7月5日 衣笠

展示場所:立命館大学衣笠図書館(1F 展示コーナー)

展示期間:2013年7月19日まで ※展示期間は変更する場合があります。

祇園祭の世界へ

 今年も『祇園祭』の季節となりました。そこで、図書館ホールでは現在、「祇園祭展」を開催しています。ご利用の際に足をとめていただき、「コンチキチン」の祇園囃子(ぎおんばやし)の音色と夏の到来を少しでも感じていただければと思っています。
 『祇園祭』は869(貞観11)年、疫病退散祈願に始まった京都市東山区祇園町にある八坂神社の祭礼です。かつては祇園会(ぎおんえ)、あるいは祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)とも言いました。東京の神田祭、大阪の天神祭とともに三大祭にかぞえられます。
 7月12日ごろから「コンチキチン」の囃子が街に響き始め、メインイベントの山鉾巡行にむけて盛り上がりを見せます。15日の宵々山・16日の宵山当日は艶やかな浴衣姿にうちわを持った人たちが、うだる暑さもなんのその、歩行者天国となった四条通や烏丸通に繰り出して、お祭り気分を醸し出します。美しい装飾を纏った鉾や山には、日暮れとともに提灯に灯がともり、賑やかな祗園囃子が奏でられます。
 是非祇園祭の知識を存分に得て、古都京都の歴史が詰まった祇園祭に繰り出し、その風情を存分に感じていただければと思います。

祇園祭とは何か?

 祇園祭は東京の神田祭、大阪の天神祭とともに日本の三大祭の一つに挙げられるなど、日本を代表する祭事です。その起源は869(貞観11)年の平安時代の悲しい歴史に遡ります。現在では所謂「お祭り」として、皆の幸せな顔が並びますが、当時京都では疫病が流行し、多くの命が失われました。そこで、広大な庭園だった神泉苑に、当時の国の数にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神を迎えて災厄が取り除かれるよう祈ったことに始まったのです。応仁の乱によって、一時中断しましたが、1500(明応9)年に町衆の手で再興され、今日の祇園祭に至ります。

祇園祭は国際交流の賜物!?

 意外かもしれませんが、祇園祭は海外の文化をうまく取り入れてきました。各山鉾は、中国やペルシャ、ベルギーなどからもたらされたタペストリー(壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物)を纏っています。まさに和洋折衷の賜物といえる山鉾を是非近くで見てみてはいかがでしょうか。

祇園祭りの日程


 7月1日の「吉符入り」で幕を開け、2日には山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」が京都市役所でスタートします。くじ取り式とは、先頭の長刀鉾に続く「山一番」を決めるために行われます。そして、10日ごろから鉾建てが始まり、12日ごろには鉾の「曳初め」があり、15日の宵々山、16日の宵山を経て、17日は祇園囃子にのって山鉾が巡行します。夕方には、八坂神社の祭神を乗せた3基のみこしが四条寺町の御旅所に向かう神幸祭があり、24日にはみこしが御旅所から神社に戻る還幸祭が行われます。

最大の見所




 16日の宵山までは、各山鉾町ではちょうちんの明かりに照らされた優美な山や鉾が楽しめます。各山鉾では、病気除けとされるちまきや、学問成就や立身出世などのお守りを手に入れることもできます。17日の山鉾巡行では、33基の山鉾が四条烏丸付近を出発し、四条通を東へ向かった後、河原町通を北上し、御池通を西に進みます。四条麩屋町では、長刀鉾稚児による「しめなわ切り」や、鉾が各交差点を曲がる際の「辻回し」は圧巻です。




「祇園祭山鉾絵図」を展示中。

経済学部大川隆夫先生推薦 「絶版本の魅力」展
2013年4月10日 BKC





メディアライブラリー、メディアセンターにおいて、4月10日~6月15日(予定)まで経済学部 大川 隆夫先生ご推薦の図書館所蔵絶版本の展示を開催中。






大川先生より:
立命館大学に所蔵され ている書物の中で、現在、絶版あるいは品切れになっている、あるいは出版社を変えて刊行されていないもののうち、かつて自分が読了したことのあるものから、選定してみた。加えて、できるだけ廉価なものを選んだ。というのは、選定した書物はアマゾンで古本として購入可能であるからだ。特に今回は「面白さ」の方にその軸を合わせ、晦渋な書物はできうる限り選定対象外にした。

2013年度 新入生歓迎特別展示企画 「自校史-立命館のあゆみ-」展
2013年4月1日 衣笠

展示場所:立命館大学衣笠図書館(1F 展示コーナー)

展示期間:2013年6月30日まで   ※展示期間は変更する場合があります。



     


新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
立命館大学衣笠図書館では、立命館百年史編纂室の協力を得て、新入生歓迎特別企画展示「自校史-立命館のあゆみ-」を開催いたします。
この展示は、新入生のみなさんに配布される「未来を拓く-ようこそ立命館へ-」の中から「第1部 立命館のあゆみ」に沿って、立命館が創立された時から戦中・戦後を経て現在に至る、当時の実物や写真を公開するものです。
また、「未来を拓く-ようこそ立命館へ-2013」に掲載されている参考文献のコーナーも特設します。

未来を拓くには、歴史を学ぶことが大切です。
この展示を通じて、立命館大学の歴史の一端を鑑賞していただき、大学で学ぶ意義を考え、これから始まる大学での
自立的学習の一助としてください。

   


≪新入生歓迎特別展示 関連資料≫(衣笠図書館所蔵分)

「未来を拓く-ようこそ立命館へ-」は、2010年4月に、全学にわたる本学教員の執筆に加えて学生が協力者となって発刊されました。
この冊子は、新入生にむけて、立命館のあゆみや国際平和ミュージアムも含めて、大学でともに学び生活するために知ってほしいこと、考えてほしいことなどについて、期待を込めてまとめたものです。
入学直後の新入生オリエンテーションや基礎演習、サブゼミなどで各テーマについて内容を深めています。

第一部「立命館のあゆみ」の参考文献 *掲載順
西園寺公望 : 最後の元老 (岩波新書 ; 新赤版 829)
西園寺公望傳
立命館百年史 (通史)
大学の周辺
彼の歩んだ道 (岩波新書 ; 青版 573)
豊かさへの渇望 : 一九五五年から現在 (日本の歴史 : 全集 ; 16)
大学変革哲学と実践 : 立命館のダイナミズム
挑戦する立命館 : 大学改革とは何か
大学改革1945~1999
APU立命館アジア太平洋大学誕生物語 : 世界協学の大学づくり
なぜ世界で紛争が無くならないのか (講談社+α新書 ; 462-1C)
貧困の克服 (集英社新書 ; 127A)
わだつみ不戦の誓い (岩波ブックレット ; No.339)
平和学をつくる
平和学を学ぶ人のために
国家とはなにか
羽生善治挑戦する勇気 (朝日選書 ; 717)
きけわだつみのこえ (岩波文庫 ; 青-33-157-1, 2)
第二部 「国際社会と平和」の参考文献 *掲載順
わだつみ不戦の誓い (岩波ブックレット ; No.339)
ガンジーの危険な平和憲法案 (集英社新書 ; 505A)
永遠平和のために
平和学を学ぶ人のために
国際人権法実践ハンドブック
国際人権入門
ブリッジブック国際人権法
稲盛和夫の哲学 : 人は何のために生きるのか
国連と地球市民社会の新しい地平
グローバル市民社会論 : 戦争へのひとつの回答
多民族・多文化共生社会のこれから : NGOからの政策提言
第三部 「大学での学びと、大学の自治」の参考文献 *掲載順
学びの快楽 : ダイアローグへ
青年の心理学 (ベーシック現代心理学 ; 4)
「教養」とは何か (講談社現代新書 ; 1358)
むもん法話集
学力と階層 : 教育の綻びをどう修正するか
進学格差 : 深刻化する教育費負担 (ちくま新書 ; 758)
わだつみ不戦の誓い (岩波ブックレット ; No.339)
私立大学の未来 : 改革と展望
初年次教育ハンドブック : 学生を「成功」に導くために
状況に埋め込まれた学習 : 正統的周辺参加
ピア・サポート実践ガイドブック : Q&Aによるピア・サポートプロ グラムのすべて
学校でのピア・サポートのすべて : 理論・実践例・運営・トレーニング
ピア・サポート実践マニュアル
時間を作る、時間を生きる : 心理的時間入門
大学生の学び・入門 : 大学での勉強は役に立つ! (有斐閣アルマ ; Interest)
学校と社会 (岩波文庫 ; 青-33-652-2)
大学での学び方 : 「思考」のレッスン
読む人間 : 読書講義
読書力 (岩波新書 ; 新赤版 801)
ボランティア : もうひとつの情報社会 (岩波新書 ; 新赤版 235)
市民科学者として生きる (岩波新書 ; 新赤版 631)
ボランティア教育の新地平 : サービスラーニングの原理と実践
悩む力 (集英社新書 ; 444C, 647C)
いやな気分よ、さようなら : 自分で学ぶ「抑うつ」克服法
学生のための心理相談 : 大学カウンセラーからのメッセージ
ジェンダーで学ぶ社会学
暴力被害と女性 : 理解・脱出・回復 (こころの健康を考える)
表現の自由の法理
著作権法
ウェブ炎上 : ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書 ; 683)
知っていますか?インターネットと人権一問一答
メディア文化論 : メディアを学ぶ人のための15話 (有斐閣アルマ ; Specialized)
メディア社会 : 現代を読み解く視点 (岩波新書 ; 新赤版 1022)
メール私語の登場 (高等教育シリーズ ; 114 . 大学授業の生態誌 ; 3)
私語研究序説 : 現代教育への警鐘
暴力 (思考のフロンティア)
茶色の朝
異文化理解 (岩波新書 ; 新赤版 740)
まだ、タバコですか? (講談社現代新書 ; 1898)
タバコはなぜやめられないか (岩波新書 ; 新赤版-264)
第四部 「私たちの暮らしと人権」の参考文献 *掲載順
人権の歴史 (岩波市民大学人間の歴史を考える ; 7)
人権総論 (憲法学 ; 2)
人権宣言集
男女共同参画の時代 (岩波新書 ; 新赤版 867)
男女平等参画社会へ : 女性のエンパワメントと自治体 (自治総研ブックス ; 5)
個別的労働関係法 (NJ叢書 ; . 労働法 ; 2)
労働法はぼくらの味方! (岩波ジュニア新書 ; 615)
ルポ雇用劣化不況 (岩波新書 ; 新赤版 1181)
子どもの貧困 : 子ども時代のしあわせ平等のために
貧困を考えよう (岩波ジュニア新書 ; 638)
子どもの最貧国・日本 : 学力・心身・社会におよぶ諸影響 (光文社新書 ; 367)
転換期の障害者福祉 : 制度改革の課題と展望
障害者の自立と発達保障
認知症とは何か (岩波新書 ; 新赤版 942)
高齢期と社会的不平等
日本の高齢者は本当にゆたかか : 転換期の社会保障を考えるために (ゆたかなくらしブックス ; No.6)
バリアフリーをつくる (岩波新書 ; 新赤版 572)
基礎福祉工学 (ロボティクスシリーズ ; 12)
居住福祉 (岩波新書 ; 新赤版 527)
少子高齢時代の都市住宅学 : 家族と住まいの新しい関係 (MINERVA福祉ライブラリー ; 51)
家族と健康にやさしい住まい : 家づくりは夢づくり
技術と労働 (岩波市民大学人間の歴史を考える ; 12)
技術のあゆみ
命は誰のものか (ディスカヴァー携書 ; 042)
大学講義技術者の倫理入門
ビジネス倫理学 (公益ビジネス研究叢書)
企業倫理入門 : 企業と社会との関係を考える
企業倫理をどう問うか : グローバル化時代のCSR (NHKブックス ; 1051)
第五部 「青年期の自己形成と人権」の参考文献 *掲載順
大人へのなりかた : 青年心理学の視点から
新かたりあう青年心理学
道徳形而上学の基礎づけ
実存主義とは何か
思春期のゆらぎと不登校支援 : 子ども・親・教師のつながり方
思春期の自己形成 : 将来への不安のなかで (シリーズこころとからだの処方箋 ; 7)
生活指導の心理学
ジェンダー学の最前線 (Sekaishiso seminar)
ジェンダー学を学ぶ人のために
21世紀のジェンダー論
学級と学童保育で行う特別支援教育 : 発達障害をもつ小学生を支援する
よくわかる発達障害 : LD・ADHD・高機能自閉症・アスペルガー症候群 (やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ)
発達障害の子どもたち (講談社現代新書 ; 1922)
「モード性格」論 : 心理学のかしこい使い方
「だまし」の心理学 : なぜ、人はだまされるのか? (雑学3分間ビジュアル図解シリーズ)
フィールドワーク : 書を持って街ヘ出よう (ワードマップ)
ボランティア : もうひとつの情報社会 (岩波新書 ; 新赤版 235)
脱学校の社会 (現代社会科学叢書)