Feature #02

2021年度 図書館利用実態
アンケート結果報告

アンケートの自由記述欄に寄せられた意見について

図書館利用実態アンケートでは、Q18の自由記述欄にも多くの方が記入をしていただいております。記入総数234件のうち内訳は、図書館サービスについて(183件)、図書館の収書や蔵書等について(31件)、図書館には関係しない記述や感想など(20件)、となっていました。今回、多くの方からの関心が集まったものを中心に、FAQ形式で図書館の取り組みや考え方についてご紹介します。

開館スケジュール(開館日程および時間)はどのように決めていますか?

図書館は、利用者の学術資料へのアクセス機会を可能な限り増やすため、年間の開館日数と授業日の開館時間を可能な限り増やすことを基本として、学事日程、蔵書の整理、施設設備の点検や工事の必要性等を踏まえて開館スケジュールを決めています。

現在、平井嘉一郎記念図書館(衣笠)、メディアセンター・メディアライブラリー(BKC)、OICライブラリーの開講期間の開館時間は平日午前8時30分~午後10時、土曜日・日曜日は午前10時~午後5時となっています。これは関関同といった他大学の開館状況も同様となっています。利用者からは、24時間365日の開館や授業日以外の開館時間延長を希望する声がありますが、大学構内に立地していることや利用者の少ない時期の開館に要するコスト等から希望に応えることができていません。

立命館大学図書館はどのような考え方で資料を収集していますか?

立命館大学図書館は、主に大学の学生・院生および教職員の教育、研究ならびに学習に必要な学術資料の収集・整理・保存し、利用者へ提供する、大学教育・研究専門の図書館です。日々膨大な数の学術資料が世界中で出版されており、これら全てを網羅的に収集することは困難であることから、立命館大学図書館として学術資料を収集する際の基本的な考え方を定めた「図書館資料収集の基本方針と収書基準」に基づき、図書館の蔵書整備に努めています。また、近年では、電子的に出版される学術資料の増加傾向も顕著であり、電子書籍や電子ジャーナルについても積極的に収集しています。学術雑誌、データベース等については、教員の協力も得て専門的な視点から資料を選定しています。

図書館で所蔵してほしい資料があれば、MyLibraryの「利用者サービス」メニューの「図書購入申込(学習用)」 から申込むことができますが、収書基準では漫画やフィクション単行書(小説)などは収集しないとしているため、希望に添えないことがあります。

図書館には、自大学の教育や研究に必要な学術資料を専ら収集する大学図書館のほか、自治体等が運営する社会教育を目的とした公共図書館、漫画・建築・文化といった専門的な分野の資料を収集している専門図書館など、様々な種類の図書館があります。多くの図書館ではオンラインで蔵書カタログを公開しているので、目的に応じて図書館を使い分けて利用してください。

図書館の設備(施設、設備、什器、備品など)の改修について教えてください

図書館等の施設は、時間経過や利用により、汚損、破損、機能も低下します。また、学習環境や学術資料の変化により、情報やネットワーク等の機器更新や技術革新に伴う機能拡充も必要になります。大学としては、中長期的な計画に基づいて施設・設備改修をおこなっています。近年、OICライブラリー(2015年開設)や平井嘉一郎記念図書館(2016年開設)よりも相対的に古いBKCのメディアセンター(1994年開設)やメディアライブラリー(1998年開設)で環境改善を求める声が多く出されています。この声を踏まえて、メディアセンターでは、汚損の酷いカーペットの張替え、閲覧席の電源コンセント増設、メディアライブラリーでは老朽化した椅子の更新を進めています。また、コロナ禍を受けて、全ての図書館で無線LAN環境の整備をおこないました。

図書館の空調管理はどのようにされていますか?

図書館は教室などの施設と同様、キャンパス全体の空調運転スケジュールにそって冷暖房等の温度設定、空調管理を行っています。しかし、例えば5月上旬など通常は冷房運転しない時期に暑くなる時があります。そのような時は臨時に冷房運転をするなどの手配を行っています。アンケートでも、図書館内の空調について、暑い・寒いという声がありました。エリアごとに空調設定温度の変更を行いましたが、同じ室内でも空調の位置や日当たりの具合によって温度差が生じますし、人によっても感じ方が違う場合も見受けられますので、席を移動して環境を変えてみるなどの工夫をお願いいたします。そのうえでなお解消されない場合には、各図書館サービスカウンターにお申し出ください。

図書館内で飲食はできますか?

アンケートでは「図書館でずっと勉強をし続けたいので、館内で食事できる場所を設けて欲しい」などの意見がありました。図書館での食事は、図書資料が汚損する恐れが高くなったり、匂いが他の利用者に影響を与えるなど、様々な問題が起こりえます。そのため、以前は図書館内では飲料をとることも含めて全面的に禁止していました。しかし、ペットボトルなど蓋付容器で飲料をとることについては、図書資料の汚損や匂いの発生などは考えにくいことから、近年では可としています。図書館のあるキャンパス構内には生協などの食堂施設もあることから、食事の際はそちらを利用していただき、図書館では勉強に専念してください。

新型コロナウイルス感染症に関わる図書館サービスについて教えてください

現在、図書館の対策は、大学が定める「新型コロナウイルス感染拡大に対する立命館大学の行動指針(BCP)」で定めるBCP活動レベルに沿う形で実施しています。大学では、大学構内でのマスクの着用や体温測定、手指の消毒などの基本的な感染拡大防止についてご協力いただいています。図書館では、BCP活動レベルに応じて、学外者の入館・使用できる座席・イベントなどを制限や飛沫防止パネルを設置、「ぴあら」など一部エリアでの飲み物を禁止するなどの対応を行います。またコロナ禍における図書館サービスとしてご利用いただいていた図書の郵送サービスは、2022年度はBCP活動レベルが3~5の場合に実施します。図書館の新型コロナウイルス感染症への対応の詳細については図書館ホームページをご覧ください。

マナーの悪い利用者がいるのですが

図書館は立命館大学の全構成員が学習・研究目的で利用する共有の施設です。図書館では、利用者の皆さんが学習や研究に集中して取り組むことができるよう、ぴあらやセミナールーム以外では閲覧室を含め発話を制限しています。利用者のみなさん一人一人が意識しあい、静粛な環境をつくりあげることが重要です。その上で、利用者の誰かが、利用環境を悪化させているような場面に遭遇した場合には、注意をし合ったり、図書館スタッフにお申し出いただくなどの利用環境を守る行動が求められます。

図書館では、これからも様々な機会を通じて図書館サービスや蔵書、施設面での改善に努めます。

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