科目紹介:A群 第2分野

現代と文化

人間を政治、経済、社会、文化の2側面から捉えたとき、文化的な観点から見ることの重要性から、この分野では、現代日本の特徴を世界の中に位置付けながら、社会および文化的存在としての人間を考察したい。この分野では、社会問題に対する考察を含みつつ、主に文化的存在としての人間について考察したい。

メディアと図書館

科目概要

図書館は紀元前から現代に至るまでの長い歴史の中で、常に「知の宝庫」として、人々が歴史をたどり、新たなものを生み出すために必要な情報を提供してきた。この長い歴史の中で、図書館が収蔵する資料にも変化が見られ、図書・雑誌といった印刷資料だけでなく、レコード、CD、フィルムから電子書籍などに広がってきている。さらに図書館が収蔵資料を電子化し、Webで公開する取組も進められている。知の宝庫としての役割を果たすべく、時代に応じてその内容を充実させているのである。このような図書館の変化により、海外の一次資料を容易に閲覧することができるなど、私たちの学びの環境も大きく変わってきている。この講義では、図書館の歴史をたどりながら、その役割、機能、重要性について学び、大学の学びにおける図書館の活用について考えることを通して、アカデミックリテラシーを身に付けることを目指す。

到達目標

  1. 図書館の歴史、及び図書館が人間の知的活動において果たしてきた役割について説明することができる。
  2. 大学の学びにおける図書館の役割、重要性を理解し、図書館の機能を自らの学びにいかすことができる。
  • 1・2回生配当
  • 2単位
  • 導入科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

社会学入門

科目概要

社会学は、知識の形態や手法としては抽象的な理論から社会調査まで、研究分野としては世界社会論から生活世界論そしてアイデンティティ論までと、社会科学の中でも特に多様かつ広範な批判的社会分析に取り組む学問である。しかし、多様な手法や分野はみな<社会学的想像力>という根本的な発想を共有し、源泉としている。本科目では、いくつかの具体的テーマや理論に即して、<社会学的想像力>の意義と面白さを知ることとしたい。

到達目標

  1. 社会学の根本的な発想の仕方である<社会学的想像力>について、具体的事例に即しながら、その特徴と理解を得る。
  2. 社会学的な社会認識の成果として蓄積されてきた主要な社会学理論や社会学特有の問題領域について、基本的な理解を獲得する。
  3. 社会学の具体的な問題領域についての考察に触れることを通じて、実践的かつ批判的な社会学的問題意識を持って現実の社会的諸問題と関わる見識を得る。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

文化人類学入門

科目概要

文化人類学とは、フィールドワークに基づいて世界各地の多様な人間集団の文化を研究し、その多様性と共通性を通して、人間のあり方を考えていく学問である。本科目では、文化人類学の基礎知識として、代表的な研究事例を学び、また身近な事柄に関わるカルチャーギャップの事例について考えることで、自らの文化を相対化し、一つの見方に拘泥せず柔軟に物事に対処する力を身につける。

到達目標

  1. 文化人類学の基礎的な方法論や研究テーマを理解する。
  2. 物事を見る際に多様な視点があることを意識し、自分にとっての当たり前が、他者にとっても当たり前とは限らないということを理解し、自文化を相対化できるようになる。
  3. 多文化共生に必要な異文化への洞察力・想像力・異文化間コミュニケーション能力の基礎を身につける。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

文学と社会

科目概要

文学(作品)は、人間の内面の葛藤が社会のさまざまな断面・現象を踏まえて描かれている。本科目は、作品鑑賞を中心に、作者が生きた時代社会と、作者と作品という三者の有機的関係を解明することを目標とする。

到達目標

  1. 作品を読解し、作品の主題を理解できる。
  2. 作品と作者との関係を把握し、作者の意図を認識できる。
  3. 作者が生きた時代、作品が生まれた社会を視野に入れ、社会状況や文壇情勢の中で作品を位置づけることができる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

現代の教育

科目概要

時間軸および空間軸での教育比較や人間観の比較、現代の教育や現代人の生き方に包含される問題点の分析を通して、さらには今後の教育的動向も視野に入れつつ、現代の教育や人間の生き方を俯瞰、あるいは掘り下げ、望ましい教育像、人間像をともに考える。

到達目標

  1. 現代の教育の諸問題、あるいは人間観、人間の生き方について、その背景や歴史、原因、検討すべき課題を指摘できる。
  2. 現代の教育の諸問題、あるいは人間観、人間の生き方について、教育学的な視点に基づき、解決策や望ましい対処法を提案することができる。
  3. 教育や人間観、人間の生き方に関して日頃から興味関心を持ち、自ら調べ、考える態度を持つ。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

世界の言語と文化

科目概要

本科目では、初修外国語およびその言語圏の特徴・歴史・文化・社会を学びつつ、現代のグローバル社会において必要とされる異文化への理解力や、多文化共生のための視点を養う。同時に、人間社会において言語の果たす役割についても考察を深める。

到達目標

  1. 各初修外国語およびその言語圏の特徴・歴史・文化・社会について、簡単に説明できる。
  2. 異文化を理解する力、および多文化共生のための視点を獲得している。
  3. 社会における言語の役割について、考察を深めることができる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

世界と日本の食文化

科目概要

中国、東南アジア、インド、ヨーロッパ、北米アフリカ、中東、そして日本を中心に、世界各国・各地域の食、食事情、食の変遷、食文化、食関連産業の事例を紹介することによって、食文化の多様性を具体的に理解する。

到達目標

本科目の学習を通して、外国の食文化を理解することによって日本の食文化を相対化してとらえ、多様な視点から日本の食を考えていく視点を身につけるとともに、異文化を理解するに際して食の視点から考えるという基本的態度を身につける。

  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

観光学

科目概要

現在のグローバル社会にあって世界中で10億人を超える人々が観光に出かけ、様々な場所に「移動」している。その意味で、我々が生きる社会は、まさに「ツーリスティックな社会」と言える。それゆえ観光は、現代において社会・文化のあり方に大きなインパクトを与えるようになっている。以上のことを理解するには、地理学、社会学、文化人類学、経済学、経営学、政治学、心理学等、多様な学問分野をふまえて洞察を加えていく必要がある。そこで本科目では、多様な学術的視点を横断し観光を考察しながら、観光が現代社会に対して有する意味・意義・問題点を自らの力で思考できるようになることを目指す。

到達目標

  1. 多様な学術的な視点を用いて、観光をどのように分析できるのかを理解する。
  2. 観光には多様な主体が関与していることを理解する。
  3. 観光という現象が、現代における社会や文化とどのように関わり、それらに影響を与えているのかを考える。
  4. 私たちが生きる現代社会において観光が有する意義と問題点について考える。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

京都学

科目概要

本科目は、歴史と文化の中心であった「京都」に関する基礎的知識を習得するとともに、歴史・地理・文学の側面から学際的に「京都」にアプローチし、その個性や地域性を総合的に理解する。講義は各専門分野の立場から行われる。

到達目標

  1. 「京都」を題材に、地理学・歴史学・文学研究の方法を学ぶことができる。
  2. 身近な地域である「京都」を知り、フィールドワークなどを通じて、「学び」を自らのものとすることができる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

(留)日本語学

科目概要

現代日本語を理解するために必要な言語学知識を身につける。言語学の基本的な考え方・分析方法を知るとともに、他言語との比較も行い、現代日本語の特質を理解することを目指す。

到達目標

現代日本語の音声学、音韻論、形態論、統語論、意味論などの基礎的手法を習得する。

  • 2回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

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