科目紹介:A群 第3分野

芸術と創造

人間の文化的活動の中には芸術の持つ役割が大きい。表現芸術には絵画、音楽、演劇、文学、映像などがあるが、この分野では、人間の多様な表現能力についても考察したい。芸術に関する広い知識や鑑賞力は、想像力の問題を喚起すると共に、異文化理解に役立つ。

美と芸術の論理

科目概要

現代の我々にとって、美や芸術というものは、まず第一に感性的なものとして見なされるけれども、それを学問対象として、論理的に考える/語るには、どんな接近の仕方があるだろう?この科目では、美学・美術史学の方法論の習得を出発点として、様々な芸術作品をとりあげ、作品の分析方法や、芸術をめぐる社会の問題など、視野を拡大しながら、美と芸術への理解を深める。

到達目標

  1. 美と芸術に関わる理論・基礎知識を習得する。
  2. 美と芸術をめぐる社会や枠組みといった、多様な視点を知る。
  3. それらに基づき、美と芸術について、自ら考え、論理的に語る。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

音楽原論

科目概要

本科目は、西洋古典音楽やポピュラー音楽に限らず、古今東西の様々な音楽を考察対象とする。まず、様々な音や音楽に触れつつ、その芸術としての枠組みや意義の理論づけられた過程、およびその背景について概説した上で、幾つかの音楽作品に焦点をあて、その意義や魅力を分析するための学術的理論について、ICTも活用し、受講生自身による鑑賞と分析実践を交えつつ講義する。また、他の芸術との関連性や、現代社会における音楽のあり方についても触れることで、俯瞰的もしくは冷静に批判できる立場の獲得も目指す。

到達目標

  1. 古今東西における多様な音や音楽のあり方を知る。
  2. 音楽における分野、および美的・芸術的枠組みや意義を理論づけた流れや背景を知る。
  3. 音楽の魅力を学術的により深く探求・分析するための、基礎的な方法論を身につける。
  4. 音楽と他の様々な芸術との関連性、および現代社会における音楽のあり方について、俯瞰的に捉える。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

映像と表現

科目概要

映像の原点、映像と表現の方法、映像と社会、以上の3点を軸にし、歴史的視点を土台として多数の実例(視聴覚資料)を紹介しながら、映像文化の諸相を検討していく。また、専門を問わずに様々な学問に取り組む上で基礎となる映像に関わる知識と思考法を提示する。

到達目標

  1. 映像の歴史について基礎的な知識を身につける。
  2. 映像表現に関する基本的な特質や思考法を身につける。
  3. 映像メディアと社会との関係性に関心を持ち、考える態度を身につける。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

映像メディア実践入門

科目概要

この講義は、基本的な映像制作へと向けた実践的な作業をつうじて、グループごとに問題の設定と解決、そのプロセスの発表へといたるプロジェクト型の授業である。
そのために全15回の授業は、基本的な事例から始まる前半部分と、実践的な作業を中心とした後半部分に分かれる。まず授業の前半部分では、映像の基本的な特性を学習し、関連する特定の課題のもとに、グループごとの問題設定や解決方法を明確化する。後半では、実際にグループごとに企画立案から映像制作(ストップモーションなど)を行ない、その成果の中間報告や最終発表を各自が役割分担しながら進めていく。
これらの作業をつうじて、身の回りの映像メディアが私たちにどのような効果をもたらしているのかを体感すること、さらにグループ内で適切な役割分担をしながら、特定の課題に対する解決までのプロセスを各自が能動的に実行することを目指す。

到達目標

  1. 身の回りの映像メディアが私たちに及ぼす影響を考察することができる。
  2. 特定の課題に対して企画立案から問題解決までのプロセスを協調しておこなうことができる。
  3. 自分たちが考えたプロセスについて効果的なプレゼンテーションをすることができる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

文芸創作論

科目概要

文芸作品は、様々なジャンル(小説、随筆、評論、詩、短歌、俳句など)が存在し、それぞれ多様な表現形式を有している。こうした言語表現や方法に着目し、文芸に於けるジャンルの意味、表現(style)と内容(idea)の関係性について分析・考察する。また、文芸作品は作者と読者の三者の関係で成り立っている。この三者の有機的な関係性に着目し、作品の主題、作者の意図、読者の感動、それぞれの意味や特質、有機的な関係性を解き明かしたい。その際作品の読者という立場だけでなく、実際に小説(ショートショート)を書いたり、詩、短歌や俳句を詠んで、創作者の側に立つことを視野に入れて考察する。

到達目標

  1. 文芸作品のジャンルの識別、意味を理解する。
  2. 文芸作品に於ける表現と内容の関係を理解、把握する。
  3. 作品と作者、読者の有機的な関係性を理解する。
  4. 小説、詩、短歌、俳句を創ることによって、創作者の側に立ち、読者との関係性や作品受容の意味を識る。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

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