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教養科研プロジェクト実施報告 第1回研究会「青年期の発達と教養教育」

第1回研究会:
青年期の発達と教養教育
―『若者のアイデンティティ形成 学校から仕事へのトランジションを切り抜ける』(東信堂)によせて―

【開催日】 2020年11月23日(金)15時~17時

 本企画は、教養教育センター・立命館科目教育研究会議の協力を得て、科学研究費助成事業 基盤研究(C)研究課題「教養知とその形成―その比較分析と教養教育の類型化の実践的検証」プロジェクト(教養科研プロジェクト)が主催する研究会シリーズである。

 第1回研究会では、「青年期の発達と教養教育 ―『若者のアイデンティティ形成 学校から仕事へのトランジションを切り抜ける』(東信堂)によせて―」と題して科研メンバーの河井亨(立命館大学スポーツ健康科学部)が報告した。
 研究会では、『若者のアイデンティティ形成』の概要をもとに、若者のアイデンティティ形成が問われることと先行世代・大人世代の世代継承が問われていることが表裏一体であることを確認した。続く議論の場では、大学生の社会的アイデンティティのありよう、大学生になるとはどういうことかを問うことの意義が論じられた。また、「なぜこの科目を取るのか」「なぜその選択をするのか」といった問いかけを教育側が投げかけていく実践的必要性が提起された。さらに、立命館大学の教養教育のキーフレーズである「自分と社会を自由にする」ことがいかにして可能かという問いに議論が及んだ。
 若者世代である大学生の現在地を見つめ続け、どんなアイデンティティ形成とどんな世代継承が可能かという問いを引き受けていく。
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(報告:河井 亨/スポーツ健康科学部)

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