進路

卒業生の主な就職先(※京都学専攻2016~2019年)

公務員 京都市人事委員会、横浜市人事委員会、茨城県人事委員会、福知山市役所、島本町役場、田原市役所、岡山県警察本部
教育・芸術 京都府教育委員会、京都府乙訓教育局、徳島県教育委員会、(学)桜丘学園
観光・交通 (株)阪急交通社、(株)JALスカイ札幌、阪急電鉄(株)、帝産湖南交通(株)
建設・製造 東海染工(株)、鹿島建設(株)、大東建託(株)、MMCテクニカルサービス(株)、(株)村田製作所、オムロンオートモーティブエレクトロニクス(株)、名鉄不動産(株)、TOWA(株)、(株)永楽屋、ジーク(株)、福田金属箔粉工業(株)、住友林業株式会社、スズキ(株)、中外製薬(株)、珉珉食品(株)
サービス・小売 (株)第四北越フィナンシャルグループ、(株)リブセンス、ダイキンHVACソリューション近畿(株)、タキイ種苗(株)、バンネットワーク(株)、(株)無印良品計画、(株)ファンケル、ゼビオ(株)、イオンリテール(株)、日本マクドナルド(株)、佐竹食品(株)、(株)ドン・キホーテ、日本郵便(株)、東宝ビル管理(株)、住友不動産販売(株)、KLab(株)、(株)システナ、メルセデス・ベンツ日本(株)、イオンモール(株)、大和ハウス工業(株)、(株)AOKI、日本中央競馬会、(株)LIXILトータルサービス、セガサミーホールディングス(株)、(株)ビームス、マンパワーグループ(株)、ネッツトヨタ京都(株)、京滋ヤクルト販売(株)、YKT(株)
金融・保険 (株)三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行(株)、(株)京都銀行、京都中央信用金庫、京都信用金庫、(株)関西みらい銀行、住友生命保険(相)、近畿産業信用組合、アイフル(株)、岡三証券(株)、明治安田生命保険(相)、住友生命保険(相)、第一生命保険(株)
出版・マスコミ (株)PHP研究所、(株)昭文社、(株)岐阜新聞社、(株)大新社、(株)ネコ・パブリッシング
宗教 北野天満宮
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卒業生の言葉

相田 知風さん(京都学専攻2019年度卒)

私は源氏物語の世界観に憧れて京都の大学を選びました。初めは日本文学研究学域に所属していましたが、2回生の春、京都学専攻へ転籍しました。卒業論文では客観性が重要です。源氏物語が大好きな私は作品をどうしても主観的な視点で見てしまうことに気付きました。さらに、その頃所属したガイドサークルの影響を受け、次第に興味が「源氏物語」からその舞台である「京都」へとシフトしていったことが転籍の理由です。

京都学の授業をはじめサークル活動、まち歩きボランティア、そしてお寺やお茶屋のアルバイトを通じて京都の奥深さを発見し、自分が生涯愛せるものはこれだと確信しました。京都学は良い意味でとても自由な専攻です。卒業論文は京都にまつわる自由な記述ができること。それぞれの学生が自分の好きな京都を持っていること。そして様々な専門分野の教授から幅広く京都を学べること。

授業は特に体験して学べるものを積極的に受講しました。京都学フィールドワークIVの長江家住宅インターンシップでは京町家や祇園祭を受け継ぐ人々と継続的に接し、初めは良い面しか見えなかったものの中に大きな課題や葛藤があることを知りました。

私が4年間で学んだことは人脈の大切さです。卒業論文では「大規模京町家公開の実態や今後の運営体制について」と題し、聞き取り調査により京町家に関わる多様な立場の方と交流しました。初めはお互い緊張気味だった調査が、回数を重ねる毎に本音で話し合えるようになり、新たな人脈と繋がれたり、研究に有力な情報をいただいたりすることもありました。卒業後は、このようなご縁を活かし何かしらの形で京町家に関わり続けていきたいです。

在校生の皆さんにはサークルや授業にゼミや就活等、今後選択を迫られる場面が必ず訪れます。そんな時は自分の気持ちを殺さず、周りに流されずに自分が決断した道を信じて進んでみてください。その選択が充実した大学生活に繋がることを願っております。

岩崎 真澄さん(京都学専攻2018年度卒)

私は京都学を専攻し、4年間を通して「京都学」と名のつく授業を特に積極的に受講し尽くしました。そのなかでも思い入れが深い授業は京都学フィールドワークⅡ,Ⅲです。

この授業では、京都の伝統工芸を守り続けている職人さんから伝統工芸についてご教示いただき、さらにその工芸を体験させていただくことによってより伝統工芸への理解を深められる授業です。この授業で金箔や水引などさまざまな職人さんの、伝統工芸を守ることの苦労や喜びについて知ることができました。また、西陣織の糸染め職人さんに聞き取り調査をした際には、職場に伺って実際の作業を見せていただきました。職人さんによるプロの作業を見ながら伝統の在りかただけでなく、これから社会に出る上で大切なお話を聞くことができ、たいへん貴重な体験をすることができました。伝統工芸の職人さんと関わる機会なんて、普通に暮らしていたらなかなかありません。京都学を専攻することで得られたこのチャンスを、みなさんぜひ大切にしてほしいです。

そして、特にみなさんにこれから大切にしてほしい授業はゼミです。ゼミは他の授業とは性質が異なるため、私はなんとなく出席さえしていればよいと思っていました。みなさんの大学生活の最後には全員に卒業論文という関門が待ち構えています。私は卒業論文を書いているときにゼミこそ大切な授業だったんだ、と気がつきました。自分1人ではどうしようもなくなったときに相談に乗ってくださる先生がいて、つらい執筆時に一緒に頑張る仲間がいて。卒業後に振り返ってみて、大切な授業だったなぁとしみじみ思っています。

学業以外にも楽しいことはたくさんありますが、卒業のためにも学業も疎かにしすぎずに学生生活を満喫してください。

横村 優香さん(京都学専攻2018年度卒)

私は、生まれも育ちも京都です。京都出身であるにも関わらず京都学を専攻したのは、京都があまりにも複雑で理解し難い地域であるからです。しかしそこが、京都学を学ぶにあたって大変面白い部分であると感じます。今回在校生のみなさんへのメッセージとして、私の大学4年間の学びと卒論のテーマについて少しばかり書かせて頂きます。少しでもみなさんの今後の参考になれば、と思います。

1回生では、地域研究学域の地理・観光・京都それぞれを学ぶことで地域の基本的概念を理解しました。私は入学時から京都学専攻に心惹かれていたので、専攻選択で迷うことはありませんでした。2回生ではフィールドワークを中心とした授業が増え、京都に対する様々なアプローチ方法を理解することが出来ました。そして3回生では、いよいよゼミに所属し、卒論について具体的な学びを行いました。3回生は将来のことも考えなければいけない時期であり、一番多忙で大変でした。卒論への筋道をしっかりと立て、何事も計画的に進めることが成功の鍵だと思います。

4回生で私は「西本願寺門前町におけるまちづくりの現状と課題」というテーマで卒論を書きました。フィールドワークを中心としたテーマで、まちづくりという地域の課題を通して、私自身が地域に還元することが出来たと感じています。今後卒論テーマを考えるみなさんには、是非「地域に寄り添う」ことを意識して頂きたいです。京都は、複雑で理解し難い地域であるからこそ、寄り添い、深く関わることで見えてくるものが沢山あります。せっかく京都学に所属しているのですから、様々な人々との出会いを通して、表面的ではない深い京都の実情を学ぶべきです。これからの大学生活、京都学での様々な発見を通じて『京都「に」学ぶ』ということを考えてみて下さい。