
田中 聡教授Satoshi TANAKA
研究者データベース専門分野
日本古代史・日本史学史・京都資料論
キーワード
自他認識の変容、「民族」「異種」概念の形成過程、地域資料の調査・アーカイブ化、歴史研究とメディアの関係
担当科目
京都学概論、京都学リージョナルスタディ、京都学特殊講義、専門演習
祇園祭・町衆イメージの再生と変容
歴史学を学ぶ京都の学生等によって作られた紙芝居『祇園祭』は、単に地域住民の階級闘争を語る作品ではなく、1950年代初頭の歴史学界における「民族文化」・「英雄」をめぐる議論をふまえ、京都復興のシンボルとしての祇園祭をになう自立的市民の原型=「町衆」のイメージを具体化する役割を担った。この作品を源とした小説や映画との関係、「町衆」像と地域住民の歴史意識とのズレ等を検討する。