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2025.04.10

土肥寿文グループリーダー、北泰行リサーチアドバイザーらの研究成果が「Chemical Reviews」に掲載|環境負荷を抑えた持続可能な化学プロセスを目指す革新的な技術「Hypervalency 戦略」を提案~芳香族ヨウ素化合物の新規活性化による手法を開発~

R-GIRO 第4期研究プログラム「物質の時空間制御を実現する有機資源の有効活用」プロジェクトのグループリーダー土肥 寿文教授(薬学部 創薬科学科)、リサーチアドバイザー北 泰行上席研究員(総合科学技術研究機構)らの研究チームの研究成果が、2025年3月27日(木)(日本時間)に国際学術誌「Chemical Reviews」に掲載されました。

土肥教授・北上席研究員は、超原子価ヨウ素反応剤を用いることにより求核剤と芳香族化合物とのクロスカップリング反応を初めて可能にしてきましたが、本研究ではさらにこれらの有用性を高めるために、芳香族ヨウ素化合物(※1)の新たな活性化手法を活用し、環境調和型で持続可能な分子変換を実現する革新的なアリール化(※2)技術を明らかにしました。

(※1) 芳香族ヨウ素化合物(Iodoarene compound):ヨウ素を含む芳香族化合物で、医薬品合成等の前駆体として利用される。
(※2) アリール化(Arylation):芳香族基を導入する反応。医薬品や材料合成に重要。

論文情報
・論文名 : Iodoarene activation: Take a leap forward toward green and sustainable transformations
・著者 : T. Dohi*, E. E. ElborayK. KikushimaK Morimoto, Y. Kita*
・発表雑誌 : Chemical Reviews
・掲載日 : 2025 年3 月27 日(木) 00:00(日本時間)
・DOI : https://doi.org/10.1021/acs.chemrev.4c00808
・URL : https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.chemrev.4c00808

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