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LGBTおよび性的少数者をめぐる社会的ダイバーシティの実現
『課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業』(実社会対応プログラム)「生殖補助医療・社会的養護によるLGBTの家族形成支援システムの構築」(日本学術振興会による公募事業の採択プロジェクト)
LGBTの家族形成支援システムの構築
①LGBT当事者のニーズと関係者の意識、②当事者間の利益や生命倫理上の問題、社会的規範の観点から克服すべき課題、③子の出自を知る権利、子の養育環境の安定を含む子の福祉を実現し、家族形成に深く関わる精子・卵子等の提供者、代理懐胎者、社会的養護(養子縁組や里親制度)の実親の尊厳を確保する法制度、④必要な情報提供と適切な医療及びカウンセリングを組み合わせた当事者支援、⑤医療機関・行政・福祉団体等の連携のあり方を検証し、LGBTカップルが子どもと家族を形成することを保障する法制度、当事者支援と連携のシステムを含む包括的な提案を行う。
課題解決に向けた当事者とのパートナーシップによる調査・分析
面接調査及び当事者とのワークショップにより、LGBT当事者のニーズと提供者・代理懐胎者・実親の意識を分析する。それらを踏まえ、LGBT当事者に生殖補助医療や養子縁組の利用を広く認める立法例の導入時の議論及び立法後の運用の実情の調査、医療機関・臨床心理等専門家・行政機関(児童相談所等)・民間福祉団体とのワークショップなどにより、LGBTカップルが子どもと家族を形成することを保障する制度の内容、当事者支援や各機関との連携システム及びガイドラインの内容を分析する。国内の試行的な取組や先進的な取組を行う国々を調査し、こうした当事者の家族形成のプロセスで生じる臨床的な課題、法的な問題を分析する。
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