Ritsumeikan

Nature Positive

OIC育てる里山

概要

高速道路の建設や、山間部の人口減少により、失われつつある茨木市北部の千提寺地区の里山から苗木を採取し、キャンパス内に里山をつくり、育成・活用していく活動を市民と学生、教職員が共同で進めています。大阪いばらきキャンパス(OIC)開設決定後、新キャンパスの緑化を模索していた本学と「里山サポートネット・茨木」に集う有志の方々とで「消える里山引っ越しプロジェクト」を立ち上げ、2012年から活動がスタートしました。

活動開始以降、約500本を超える木々が移植され、コナラ、ヤマモモ、モチツツジなどの雑木林エリアと、アカマツを中心とする松林エリアによって構成されています。移植された樹木はいずれも茨木市の在来樹木です*。学生・教職員やキャンパスを訪れる地域住民の憩いの場となっているほか、2024年度より衣笠キャンパスから移転した映像学部・研究科の屋外での撮影実習のフィールドとしても活用されています。*本学は全てのキャンパスにおける、植栽計画において地域在来種を選定する方針を掲げています。

数十年かけて「いばらきの里山」を、まちの中にあるキャンパスで大きく育て、活用していく息の長いプロジェクトです。茨木の里山をキャンパスにつくり・活用し、茨木の豊かな里山について知っていただくきっかけとなり、さらに茨木のまち全体にも郷土のみどりが広がっていくことを目指しています。

保全の取り組み

育てる里山プロジェクトは地域住民や教職員、学生が一緒になって取り組む「コミュニティ共創プロジェクト」の一つです。当初は土壌が悪く、木がうまく育たないこともありましたが、専門家の助けも得ながら、継続的に土壌改良と移植活動を行なってきたことで、現在では立派な里山林が生い茂っています。自然に触れ合うことでその恵みや美しさを感じてもらうべく、地域の方を対象とした昆虫観察会や、間伐材を使用した木工教室・里山講座などを開催し、市民に開かれたキャンパスの重要な役割を担っています。地域住民との協働によって、地域の持続可能な生物多様性保全に貢献することを目指します。

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