ペットボトルの水平リサイクルに学ぶ
私は製造業におけるデジタライゼーションについて研究しています。情報化、機械化、自動化などによって大量生産が可能になった一方で、当然ながら廃棄物も大量に発生しています。近年ではこの廃棄物の問題に注目し、資源循環をキーワードに研究に取り組んでいます。主に化学産業を対象としていて、ペットボトルなどの製品を資源として循環し循環型の社会を実現するためには、どのようなシステムが必要なのかを探っています。
実践的に学ぶ学生たちに期待
中村先生:大阪いばらきキャンパスでは、有志の学生団体がこのペットボトルの水平リサイクルの普及に取り組んでいます。他にも資源循環の実践に挑戦する学生がいるので、実際に本人たちから活動内容を紹介してもらいましょう。
三木さん:私は「Bottle To Bottle(ボトルトゥボトル)」という学生団体で、「立命館大学を起点に資源循環の和を広げる」という理念のもと活動しています。大阪いばらきキャンパスには中村先生が研究する企業のペットボトル回収機が設置されているので、まずはこれを学生や教職員の皆様に知ってもらうための普及活動に取り組んでいます。回収したペットボトルを水平リサイクルするためには、キャップ、ラベル、飲み残しなどがないことが条件なので、より多くの人が協力してくださるよう呼びかけています。また、この大阪いばらきキャンパスの取り組みを茨木市や地域社会に広めるために、茨木フェスティバルなど地域のイベントに出展して啓発活動に取り組んでいます。
下里さん:私たち「Rits CLO」は、「アパレルの資源循環とサステナブルファッションの促進」を活動テーマにしています。大阪いばらきキャンパスに古着の回収ボックスを設置して、集まった古着はリサイクル工場に届けています。また、持続可能で魅力的なファッションこそが本当の意味でのおしゃれであり、それを積極的に選択する人が増えるよう、啓発活動にも取り組んでいます。
Shinさん:私は韓国出身で、中村先生のゼミではSDGsやCSRに関心を持って学んでいます。アパレル系企業への就職が内定したので、この「Rits CLO」の活動が見識を広げる絶好の機会だと思って参加しています。
長岡さん:私はまだ2回生なので中村先生のゼミには参加していないのですが、「Rits CLO」の活動理念に魅力を感じて参加しました。服をきっかけに持続可能な社会の実現に向けて自分ができることを考えています。