SDGsの取り組み

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そのSDGsに魂はあるか? 「マイプロジェクト」からはじめる「自分ごと」

立命館大学教養ゼミナール

立命館大学教養ゼミナール「SDGs表現論 -次世代リーダーの育成-」

マイプロジェクトのプレゼンテーション

 本取り組みは、立命館大学教養ゼミナールでの開講授業「SDGs表現論」を通した実践です。立命館大学の学生さんであればほぼ全ての学部から履修が可能です。
「SDGs表現論」では、徹底的に「マイプロジェクト」にこだわります。自分の興味・関心こそがまず先に存在するべきだと考えます。そしてそれに取り組む中で、それらをSDGsにつなげることを考えます。現状、社会で無視できないほどパワフルになりつつあるSDGsを戦略的に活用し、自分が自分らしく人生を生きる術を様々な角度から考えます。

プロジェクト・プラグマティズム・自分ごと

 SDGsが達成を掲げる2030年までそれほど多くの時間が残されているわけではありません。しかし2030年までのSDGsの達成が困難で、心の底から焦っている人は、一体世界に何人いるでしょうか。単なる流行り廃りでSDGsを考えるだけなら、少しは世界のためにはなるかもしれませんが、全く本質的でないと思います。SDGsが少しずつ日本社会にも浸透するにつれ、あまりにも安易なSDGsの取り組みが目につくようにもなってきました。どう考えても、表面だけとりつくろったような、あるいはみんなやっているからとりあえず自社でも、といった取り組みが散見されます。もちろん、SDGsをやらないよりはやった方が良いと思いますし、全く関心を寄せない人がいる中、取り組み自体はとても尊いことだと思います。しかし、このままではSDGsウォッシュが巷に溢れるだけになるでしょう。
 本授業はこうした傾向を非難したいわけではありません。なぜなら、ある意味でこれも「当然」だからです。日本の英語教育を考えてみて下さい。同じ構図なのです。SDGsが自分ごとになっていないのです。人ごとだということです。人ごとである限り、ごっこです。フィクションです。達成できようができまいが、本当のところどうでもいいことになります。別に達成して一人1億円もらえるわけでもありません。自分ごとになっていない限り、いつまでたっても日本人が英語ができないように、何千年経ってもSDGsが掲げた目標は達成できないでしょう。
つまり、なぜSDGsに取り組む必要があるのか、それが一人一人の心の奥底で腑に落ちていない限り、限界があるでしょう。どこか人ごとなのです。納得できていないのです。これではダメだと思います。英語と同じで虚しいだけです。
だからこそ、「マイプロジェクト」です。自分の興味・関心があり、そこにSDGsをつなぐ方法を考えます。全ての学生に受講してもらいたい、SDGsの導入的なコースです。


SDGs表現論 「マイプロジェクト」 テーマの一部紹介 (2019年度秋学期)

総合芸術サイトの運営
世界平和カフェ
差別をなくすファッションフリーペーパーを作ろう
すべての人が音楽を楽しめる世界に
影響を与える映像制作
国際イロドリ屋台お祭り広場 in 関西国際空港
「SDGs」の「視える」化
障害者に対しての差別をなくすには

団体情報

立命館大学教養ゼミナール

代表
生命科学部 山中司教授
Email
yaman@fc.ritsumei.ac.jp
URL
https://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/seminar/
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